勝手にしろ!!
さおりの計画はこうだ。
選挙戦中はシルもさおりもソヨヒトとの交友を極力避ける。
ソヨヒトとシラカワ先輩がいつも一緒にいる事によって、周囲にカップルと認識してもらう。
選挙後は、偽りのカップルを解消するとの事だ。
ソヨヒト
「言いたいことはわかるけど、、、これってシラカワ先輩にすげ〜失礼じゃない?」
ソヨヒトの言葉にさおりは黙り込む、、、当然だ!!正直、シラカワ先輩の恋心を利用して最後はポイだ、、、。
この件について一切会話に参加をしていなかったシルが重い口を開く。
シル
「それならシラカワ先輩にチャンスをあげれば?」
その言葉にさおりがすぐに反応した。
さおり
「えっ!いいの?」
シル
「いいもなにも、元々私たちは、ソヨヒトが連れてきた人を拒む権利はないし!まぁ〜本当に別の女性を連れてきたら怒るけど!!怒るのは自由だし!!」
ソヨヒト
(シルよ、、、言ってることが無茶苦茶だよ、、、。)
ソヨヒト
「俺は反対だ!!こんなの間違っている!!
そもそも俺に彼女が出来たからって、疑いが晴れるとは限らないだろ!!」
珍しくソヨヒトが声を荒げる。けれどシルはそんな事を気にする事なく話を続ける。
シル
「ソヨヒト、、、お願いシラカワ先輩にチャンスを上げて、、、私もさおねーもあなたと生徒会がしたいの!!どうしても私の学園生活に王道生徒会ラブコメは外せないの、、、。」
ソヨヒト
「、、、、」
さおり
「シルちゃん、あなた、、、、ズグン、、、。」
さおりは下手な小芝居をする。
ソヨヒトは心底あきれてしまった。
ソヨヒト
「、、、もう好きにしていいよ、、、ただし!
このシラカワ先輩の件は、俺はなにもしないからな!!」
その言葉にさおりは芝居かかった仕草で、、、
さおり
「あ〜私の愛するソヨヒト、、、でも安心して〜二人の別れは一時的、、、この件が終われば私達の愛は永遠よ〜!!」
シル
「ちょっと!さおねーバカなこと言ってるんじゃないわよ!!
ソヨヒトは私のものなのよ!!」
シルがプンプンしている。
この計画穴だらけだから、勝手にやらせてれば絶対破綻するよな〜
ソヨヒト
「あ〜そうだな!二人のお陰でシラカワ先輩との愛は永遠になりそうだよ!!
そうなれば誰も俺らの恋路の邪魔にならないだろう〜」
皮肉混じりに言ってやる。
さおり
「ちょっと!!全然話が違う!!
なんかソヨヒト冷たい〜!!」
シル
「ソヨヒト!!さおね〜は捨ててもいいけど、私遠捨てることは許さないからね!!」
またまたシルはプンプンしている。
こうして、はちゃめちゃな第1回生徒会会議が終わる。