無茶苦茶な二人
朝食後、リビングのソファーでお茶を飲みながら、次期生徒会の立候補について話し合う。
どうやらさおりとシルは乗り気のようだ、、、
やっぱり俺も参加しないといけないのだろ、、、。
ソヨヒト
「まずは二人の立候補理由を教えてくれ!!」
さおり
「ソヨヒトと生徒会でイチャイチャイベントの為?」
ソヨヒト
「、、、、」
シル
「やはり!学園ラブコメの王道は外せない!!」
ソヨヒト
「、、、あの〜お二人はそれを全生徒に向かって、壇上の前で言うの?」
さおり
「これは本音の部分よ!!建前はちゃんと学校の為、生徒の為とか適当に言うわよ!ねぇ〜シルちゃん!!」
シル
「そうだよ!!ソヨヒトはちょっと堅いんだよ!!」
ソヨヒト
(、、、いち生徒としてこの二人は立候補してはだめなような、、、)
ソヨヒト
「それで?建前はどうするの?」
俺はそう言うと二人は、はて?って顔をした?
シル
「ソヨヒトそれ本気?」
さおり
「私たちにそんなビジョンがあると?
ねぇ〜シルちゃん!!」
シル
「そうそう!!だからこそ!ソヨヒトに相談してるの!!それじゃ〜早く決めて!!」
シルは当たり前と言わんばっかりに言い放ち、さおりは腕を組んでコクコクと大きくうなずく。
ソヨヒト
「はぁ〜?おい!これはお前らの選挙だろ!!」
シルは大きなため息を一つ吐き、、、。
シル
「そうよ!!私達の選挙よ!!だから優秀な参謀に任せてるんじゃないの!!
いいソヨヒト!!王には大局を見極める目と決断が必要なの!!そしてさじは優秀な参謀に任せる、、、これが国政の鉄則よ!!」
ドヤ顔で言い放つシルの横で、さおりがパチパチと拍手する、、、。
ソヨヒト
(ダメだ、、、こりゃ〜)
ソヨヒト
「決めるもなにも、とりあえずざっくりでいいから二人は生徒会でなにがしたい?」
さおり
「ソヨヒトとイチャイチャイ?」
ソヨヒト
「、、、みんなと仲良くね、、、。」
シル
「ラブコメの王道?」
ソヨヒト
「、、、みんなの為の生徒会ね、、、」
ソヨヒト
「それじゃ〜ちょっと前に流行った言葉だけど、ワンチームでいいんじゃないか?皆んなは一人のために、一人は皆んなのためってのは?」
さおり
「、、、なるほど!つまりそれって、、、どう言う意味?」
ソヨヒト
「、、、まぁ〜みんな仲良くだ、、、。」
シル
「仲良くは大事!!それで行こう!!
じゃ〜それを元にしたスローガンと演説の原稿よろしく!!9月に本格的な選挙戦がスタートだから!ナルハヤね!!」
シルがそう言うと、さおりは大きくコクコクうなずく、、、こいつらぁ〜!!
ソヨヒト
「それと、気になってることがあるんだけど、、、現生徒会はスキャンダルで不人気なんだろ?二人が俺の恋人って不味くないか?」
シラカワ先輩から聞いた話を二人にする。
さおり
「あ〜それね!バッチリ対策があるの!!」
さおりが胸を張りドヤ顔をする。
シル
「えっ?なんの話?」
シルはこの話を聞いていないようだ。
さおり
「ソヨヒトを私の恋人として公表するのよ!!」
さおりが胸張って言って瞬間、シルが俺をのけて、さおりの胸を鷲掴みにする、、、。
シル
「調子に乗るな〜!!ドロボウネコ!!
逆だろ!!公表するなら私の方だろ〜!!」
ソヨヒト
「おお!シルがキレてる!!」
さおり
「痛い痛い!!冗談冗談!!話して〜!!」
それを聞いたシルはフン!!と大きな鼻音を鳴らして手を離す。
さおり
「いててっ、、、もう〜!!
ソヨヒトに架空の恋人が居れば良いのよ!!
しかも人気があって、公にも出来る人が!!」
さおりは鷲掴みにされた左胸をさすって言う。
ソヨヒト
「お前それをまさか、、、」
ソヨヒトはさおりがむねをさすっているのをチラチラ見ながら言う。
さおり
「そう!シラカワ先輩!!」
シル
「、、、、」
続く!!