多田野の家風 すき焼き!!
ソヨヒト
「さて!みなさん!御着席頂きましたので、すき焼き作りを始めます!!尚、多田野家のすき焼きは関西風となっております!!」
そう言ってすき焼き鍋に火をつける。大体中火ぐらい?
本来なら油は牛脂なのだが、今回は鳥豚すき焼きなのでごま油!!さっと鍋に回し入れる。
うん!ごまの風味が実に良い!!またまた本来ならここでお肉の投入なのだが、鶏肉と豚肉は硬くなりやすいので入れない!砂糖をドバッと!!さらに醤油をドバドバ!!軽く菜箸で混ぜてから水を入れる!!一度ここで割下の味見!!ちょっと味濃いめ!!よしよし!!ここで野菜と投入!!白菜!ネギ!キノコ類!残念だったのは春菊がなかったのてか、豆もやしを入れ最後に鶏肉をドボン!!
シラカワ先輩
「うん!ごま油がいい匂い!!すごい手際がいいですね!!割下は自分でお作りになるんですね!!」
ソヨヒト
「まぁ〜ただ入れてるだけですけど、、、うちのオトンは変わり者で、関西圏出身じゃないのに、すき焼きに割下を使わないんですよ!!俺もそれに慣れてしまって、割下の甘い出汁の効いたのはちょっと苦手で、、、。」
さおり
「うちは割下入れるんだよね!だから、テーブルの置いてあったごま油、砂糖、醤油、水がいつ使うのかわからなかったよ!」
シル
「私も割下のすき焼きも食べてみたい!!にーさん今度作ろう!!」
ソヨヒト
「そうだなぁ〜少し割下研究してみるよ!!」
シラカワ先輩
「そうですわ!ソヨヒトさん、シルさん!さおりさん!次回は我が家の割下と特上の和牛のお肉を用意させてもらいますね!!」
シル
「和牛〜!!絶対呼ぶから持ってきてね!!」
さおり
「こらこら!シルちゃん意地汚いよ〜」
ソヨヒト
「、、、はは、、。」
ソヨヒト
(シラカワ先輩やるな〜シルを餌付けで手懐ける方法できたな〜これで次回のすき焼きイベントもほぼ参加が決まってしまった、、、本当シルは食いもんですぐに釣れるからな〜)
鍋がグツグツといい加減になってので、蓋を開ける!!うん〜いい匂い!!
ソヨヒト
「さぁ〜煮えましたよ!!どうぞ召し上がれ!!」
そう言うと、シルが真っ先に生玉子がといてあるお椀を俺に渡し、、、
シル
「にーさんお肉多めね!!」
ソヨヒト
「はいはい!でも野菜も入れるからな!!」
そう言ってよそってあげる。
それを見ていたさおりの目が、期待のこもった眼差しだったので、
さおり
「ほら!さおりうつわ!!」
そう言うと、満面の笑みのさおりが
さおり
「ありがとう!そういうところ大好き!!」
とっ!恥ずかしくなる事を言われる〜そして最後にシラカワ先輩に、
ソヨヒト
「最後ですいません!良ければよそいましょうか?」
シラカワ先輩
「はい!!ありがとうございます!
お礼にソヨヒト君の分は私がよそいますね!!」
ソヨヒト
「あはは!ありがとうございますこれどうぞ!」
そう言ってよそったお椀を渡す。
シラカワ先輩は俺のお椀にたっぷりの量をよそって、、、
シラカワ先輩
「はい!ソヨヒト君!!たっぷり愛情も込めました〜!!」
と、とんでも発言、、、おい!さおりよ!そんなすごい顔で俺を見るな!!やり始めたのはお前だぞ!!
ソヨヒト
「あはは!ありがとうございます。
頂きます!うん!美味しい〜な〜!」
シラカワ先輩
「はい!初めて食べたのですが、鶏肉がプリプリで、ごま油の風味がすごく良いですね!ちょっと濃いめの味付けが溶き玉子にあって美味しいですね!!」
さおり
「本当美味しい〜鶏肉のすき焼もいいね!!」
そんな会話をしていると、俺の隣には座るシルさんが、俺の前にお椀を差し出して、、、
シル
「にーさん!!お、か、わ、り、!!」
と、口元にお米を付けた残念エルフが、、、
ソヨヒト
「おっ!おお!!肉多めだな!!」
そう言って、シルの口に付いているお米を取り、パクリ、、、!!
あっ!やってもうた〜!!つい、、、
そう思いながら向かいの2人を見ると、、、やはり、、、さおりがすごい顔をしている、、、シラカワ先輩が一生懸命お米を口元につけようとしていた、、、おいおい!!俺は何も見なかった、、、そう思いながらよそってシルに渡す。
ソヨヒト
「さおり、シラカワ先輩、よそいましょうか?」
さおり
「あっ、、、お願い!今度は私がソヨヒトをよそうね!」
シラカワ先輩
「ありがとうございます!!それと、、、」
とりあえずシラカワ先輩の、偽装して口元に付けた米についてはシカトして、さおりの分をよそう、そしてシラカワ先輩の分をよそったら、さおりが俺の分をそよってくれた。
ソヨヒト
「よし!でわ〜!!お鍋の具を追加します!!」
第二陣は、焼き豆腐、シラタキ、油揚げ、最後に豚バラを投入!!蓋をしてグツグツ、、、出来た!!蓋を開けると、第二陣の完成!!
当然の様にシルは俺の前にお椀を差し出す、、、ちゃっかり生玉子を追加してるしる、、、
ソヨヒト
「はい!シル!!」
シル
「ありがとうにーさん!!」
聞くまでもなく、さおりもうつわを差し出すのでよそう。
シラカワ先輩は、、、はい!先輩もですね!うつわを受け取るが、口元のお米はシカト!シカト!
シラカワ先輩の分をよそった。
さおり
「うん!豚バラ美味しいね!ソヨヒトこれありだよ!あり!」
シラカワ先輩
「本当に豚の脂が甘くて美味しいですね!
!お豆腐とシラタキにも味が染みて良いですね!!」
うんうん!みんな喜んでくれてるな!!そんな事思っていたらシルが、、、。
シル
「にーさん、、、」
ソヨヒト
「どうした?おかわりか?」
シル
「ううん、、、よそってあげる、、、」
ソヨヒト
「ああ、、、ありがとう!!」
なんだ、、、こんな事初めてだぞ、、、
2人に当てられたか?そう思っていたら、、、貴様〜!!シルは自分のうつわからシラタキと豆腐を俺の器に入れていた、、、。
ソヨヒト
「おい!シル?」
シル
「うんとね!野菜は約束だったから頑張って食べたの、でも豆腐は熱いし、、、シラタキは味がないから、、、。」
ソヨヒト
「、、、ったく、しょうがないやつだな〜」
シル
「ししし!!お肉もよそってあげるね!!」
そう言ってお鍋から豚肉をよそってくれた、、、それを見ていた2人は、、、
唖然とした顔をしていた、、、だよね、、、。