なぜそうなるかなぁ、、、
スーパーでカートを押していると、シルが大量のお菓子を持ってきてカゴに入れる、、、コラコラ!!
ソヨヒト
「シル!お菓子は3つまでにしなさい!!あと、いつも言ってるけど飴玉も含むだからな!!」
シル
「え〜!なんでよ〜たまには良いじゃん!!」
シルは頬を膨らまして不貞腐れる。
ソヨヒト
「おまっ、、、昨日も買っただろ!!昨日のはどうした?」
俺のその言葉にドヤ顔のシルが、華奢な体のお腹をポンポンと叩く、、、この残念エルフめ〜
さおりはその様子を見ながら笑っている。
けれど、さっきから気になる視線を感じていた。
さおり
「ほらほら!おふざけもそこまで!!ソヨヒト!ちょっと気になることが、、、あれなんだけど、、、。」
おいおい、、、俺はふざけてないぞ、、、振り返りさおりの言う視線の先を見ると、帽子を深く被り、サングラスをした不審者がこちらを見ている、、、その人物は俺の視線を感じると、品物棚に隠れてしまった、、、あの人は、、、
シル
「あれ?なんでシラカワ先輩がいるの?」
さおり
「やっぱりそうだよね〜」
ソヨヒト
「、、、、なんで?」
隠れたはずのシラカワ先輩が、品物棚から顔を出す、、、当然俺らと目が合う、、、そしてまた隠れる、、、なんなんだ?
シラカワ先輩が再度顔を出した時には、帽子とサングラスを外しており、、、
シラカワ先輩
「あっ!!ソヨヒト君!!こんにちわ!!
それと、さおりさん!シルさん!こんにちわ!!」
と、何事もなかった様に挨拶をしてくる、、、スゲ〜強メンタルだな、、、。
シル×さおり
「、、、こんにちわ」
ソヨヒト
「こんにちわ!シラカワ先輩!!お買い物ですか?」
シラカワ先輩
「はい!今日の献立を、、、今夜は親がいないので、たまにはお料理でもと、、、」
ソヨヒト
「そうなんですね!それは大変ですね!」
シラカワ先輩
「いえいえソヨヒトさんほどでは、、、なんでも親御さんが長期のご旅行とか、、、」
ソヨヒト
「あはは、、、知ってるんですね、、、やはり例の?」
シラカワ先輩は俺に近づき耳元で、、、
シラカワ先輩
「はい!我が家の諜報員に!!」
ソヨヒト
(おいおい!完全にストーカーじゃないかよ、、、こぇ〜なこの人、、、。)
シラカワ先輩は俺から離れると笑顔で
シラカワ先輩
「じゃ〜その辺も踏まえて!もう一度言いますね!!わたし今日は一人で夕飯なんです!!」
ソヨヒト
「、、、、」
シラカワ先輩は俺から目を逸らすことなく、期待のこもった笑顔で俺を見る、、、おいおい!
シルよ!なぜ俺の足を踏んでグリグリする、、、さおり!脇バラをつねるな!痛いだろ!!
ソヨヒト
「、、、、そうですか!実は俺たちも今夜は
スキヤキパーティーなんですよ、、、よければご一緒しますか?」
シラカワ先輩はめちゃくちゃ嬉しそうに、、、
シラカワ先輩
「良いのですか?お邪魔じゃありませんか?でもせっかくなのでよろしくお願いします!!」
めちゃくちゃ早口で他の異論を言わせぬ様に、完結させてしまった、、、やりよる、、、それと、シルさん俺の腕を抱きながら足踏まない!!さおり様、、、腕抱きながら腕をつねらない、、、。
シラカワ先輩
「それじゃ〜わたしがカートを押しますね!!」
そう言ってシラカワ先輩が率先して食材を選んでくれた、その際二人はずっと俺の腕にしがみついて離れない、すれ違う人に異物を見る様な眼差しで睨まれた、、、なんで?
会計後、買い物袋を持つと言う名目で、二人から離れてもらった。
先頭を歩くさおりとシラカワ先輩は、生徒会について話をしている。
シルは俺の隣を死守しながら笑顔でお菓子を食べている。
時折、俺にお菓子をくれるフリをして、俺をからかう小悪魔め!!
家に着いキッチンで、夕食の準備をしていると、さおりとシラカワ先輩が手伝ってくれた。
ビックリしたのは、シラカワ先輩の包丁捌きが上手で、とてもお嬢様とは思えない、、、
さおりはそれを見て悔しそうにしていた。
シルはそんなことお構いなしに、お菓子を食べながら、、、
シル
「にーさん夕飯いつ頃になる?」
ソヨヒト
「そうだな、、、6時半頃かな?
シル!テーブル拭いて、カセットコンロの用意お願い!!」
シル
「は〜い!!モグモグ」
シルがテーブルを拭いてくれ、さおりとシラカワ先輩が野菜を切って盛り付けて、俺がそれを運ぶ!!なんだろう!今日は楽だな!!
カセットコンロを準備して、、買ってきたスキヤキ鍋を水洗いしてテーブルにセットする。
またまたさおりとシラカワ先輩が切ってくれた鶏肉と豚肉の肉盛り、テーブルに運ぶ!!
醤油、砂糖、水、胡麻油を用意して!!
みんなが席に着く!!さぁ〜いよいよスキヤキパーティーの準備完了!!
果たしてソヨヒトはスキヤキを作れるのか?後半に続く!!