スキヤキ!!
放課後にシルに勉強を教えていた図書館に
3人が集まる。
シル
「ほら!さおね〜!!全部平均点超えたよ!!」
さおり
「すごいねシルちゃん!!すごい頑張ってたもんね!!」
シルは満面の笑みでさおりに抱きつく。
シル
「さおね〜のおかげだよ!!あとついでに、にーさんもありがとう!!」
そう言って俺にウインクをする!小憎らしいことを言う可愛いやつだ!!
テスト期間も終わり、夏休み前に答案用紙が返ってきた。流石に順位を張り出されるベスト50位には遠く及ばないけど、こちらに来てからわずか半年でここまでとは、、、普段は大食漢の残念エルフだけど、やればすごい子?
ひょっとして俺より地頭は良いのではないのだろうか、、、。
ソヨヒト
「本当によくがんばったね!今日はお祝いしよ!!さおりも今日は大丈夫かい?」
さおり
「うん!安心して!お泊まりの用意もしてあるわ!!あと、夏休みもちょくちょくお泊まりに来るからね!!」
ソヨヒト
「、、、、はは、、、」
シル
「うんうん!でもドロボウネコはいらないからね!!」
さおり
「こいつ〜!!」
そう言って二人でキャッキャッしている。
しばし美女二人の戯れを眺める、、、実にいい光景だ!!
ソヨヒト
(さて、、、今日の晩餐は何が良いかな?シルはお肉が好きだけど、、、そうだ!!)
ソヨヒト
「今日の夕飯は鶏豚すき焼きなんてどうだ?」
シル
「わぁ〜それ大好き!!」
ソヨヒト
(、、、あれ?なんでシルが知ってるの?)
さおり
「鶏豚すき焼き?牛じゃないの?」
さおりのその一言でドヤ顔で語ろうとした時
シル
「チッチチ!!すき焼きは確かに牛肉がセオリー!!しかも、サシの入ったロース確かにあれはうまい!!けれど、それとは全く別のベクトルで考えると、鶏肉のもも肉のプリプリ感!!そして豚バラ肉の脂の甘み、、、くぅ〜実に美味しい〜!!その二つを同時に楽しめる一品なんですぞ!!」
シルは俺がしたかったドヤ顔で、俺が言いたかったことを全て言われてしまった、、、
それにしても、、、
さおり
「、、、へぇ〜そうなんだ!!なんか楽しみだね!!」
さおりもシルの語りに圧倒された様だ、、、
ソヨヒト
「まぁ〜言いたいことは全てシルが代弁してくれた!ありがとうシル!!」
シルはニカッと微笑む、、、かわいい!!
ソヨヒト
「それにしても、シルはよく知ってたね!
確かシル達が家に来てから食卓に出たことなかったと思ったけど、、、?」
シル
「ふふ!実はね!こっちに来てからこの家で、お義父さんが作ってくれたの!!さっきの話をしながら!!わたしあんなに美味しいお肉初めて食べて感動したんだ!!」
ソヨヒト
(シルよ、、、せっかくの可愛い顔の口元からヨダレが、、、ほんと残念エルフだな、、、)
シル
「そういえば二人のテスト結果って、やっぱり1位と2位なの?」
さおり
「そうだけど、、、1位と2位の間に圧倒的な差があるのよ、、、ソヨヒトは5教科満点、わたしは489点だったの、、、ほんとすごいよね〜」
シルは目を目を丸くして
シル
「にーさんって本当凄いんだね、、それで志望の大学って行けそうなの?」
ソヨヒト
「う〜んそうだね〜まだ模試を受けたこと無いけど、、、どうにかなるんじゃないかな?」
さおり
「確かソヨヒトは理科一類受けるんだよね、、、一応わたしも志望してるんだけど、、、ゴールデンウィークの模試の判定が絶望的で、、、でも!頑張るわ!!」
さおりは少し落ち込んだ様子になったが、直ぐに立ち直った強い人だ、、、。
ソヨヒト
「それじゃ〜今から一緒に買い出しに行くかい?」
シル×さおり
「うん!行こう!」
こうして家の近所のスーパーに向かった。




