おかわり
昼からおやつの時間まで、二人の看板娘が不在の割にはそこそこ忙しかった。
時刻は16時やっと1時間の休憩時間。
ソヨヒト
「さて〜近くのファーストフードで小腹を、、、いや!買えなかった参考書だな!」
???
「ソヨヒト君!!」
あら?本日2回目の知ってる声?
声の聞こえた方に振り返る、、、やっぱり
ソヨヒト
「こんにちわ!シラカワ先輩!本日2回目ですね!!」
シラカワ先輩
「ふふ!実は休憩まで待っていました。そうそうこれをどうぞ!!」
シラカワ先輩は淡いピンクのトートバックから本を取り出して差し出す。
ソヨヒトはその本を手に取り見る、先ほど本屋で買おうと思っていた参考書だ。
シラカワ先輩
「先程は私のわがままに付き合ってもらったせいで、買えなかったと思いまして、、、それで、かわりに買っておきました。」
ソヨヒト
「ありがとうございます!今お代をお支払いします。」
シラカワ先輩
「いえいえ!私からのプレゼントです、、、そうですね〜お気になさるのなら、ソヨヒト君の休憩時間の半分を私に下さい!デートしましょ!!」
ソヨヒト
「そんなのでよければ!どうしますか?どっかお店入りますか?」
シラカワ先輩の視線が右上を向く、、、
シラカワ先輩
「いえ、以前の様に近くの公園でお話ししましょ!」
近くの公園で缶コーヒーを飲みながらシラカワ先輩のお話を聞く。
シラカワ先輩はお話しが大好きな様でよく喋る。
話題も多岐に渡り話が尽きない、あっという間に30分が過ぎていた。
シラカワ先輩は腕時計を確認して、
シラカワ先輩
「あ〜もう約束の時間が終わってしまいました。ソヨヒト君と一緒にいると、とても楽しくて本当に残念です。」
シラカワ先輩は天に腕を上げて伸びを一つして
シラカワ先輩
「どうでしたか?今日はいっぱいお話をしました!少しは私の人なりを知って頂けましたか?」
ソヨヒト
「そうですね!今日は色々な先輩の表情が見れたので、先輩の人なりを知ることが出来ました。」
シラカワ先輩
「ふふ!嬉しいです!私の人なりを知って頂けらば、恋人になれるチャンスが上がりますからね!よしよし!このままこの作戦を続ければいずれはソヨヒト君は私のものですね!!」
ソヨヒト
「、、、はは、、、本人の前で作戦言っちゃうんですね、、、」
シラカワ先輩は満面の笑みで!
シラカワ先輩
「ほら?作戦通り!!ちゃんと私を意識してくれてますね!!さて、これ以上は迷惑になってしまうので帰ります!!バイバイ!ソヨヒト君!!」
そう言ってシラカワ先輩は去っていった。
なんだろう、、、シラカワ先輩は嵐の様な人だな、、、そんなことを思いながらバイトに戻った。