シルの話
シルはソヨヒトの腕に顔を隠して
シル
「うっ、、う〜恥ずかしい〜にーさん!耳塞いで!!」
ソヨヒト
「おいおい!無茶言うなよ〜せめて腕から離れてくれないと手が動かんよ〜」
シル
「ううう、、、うるさい!!もう〜いい!!」
シルは一呼吸して話し始めた。
シル
「初めて会ったのはにーさんと同じ、去年の8月29日のBBQその時の印象は、お料理上手だなぁって、、、あと、お肉美味しかった。でも緊張してあんまり食べれなかった、、、。」
ソヨヒト
(そういえば、あの日シルの印象って食が細い子ってイメージだった、、、完全にネコ被ってたよな〜)
シル
「正直、その頃は異性としてあまり関心が無かった、、、冬に少しずつ会う機会が増えてから、、、明確に好意を感じたのは3月頃からにーさんの人なりに触れて、、、もうやだ!!お終い!!」
シルは布団に潜って俺に抱きついている、、、。
さおり
「はいはい!よく出来まし!いいシルちゃん!!あんたがみんなにこんな恥ずかしいことをさせたんだからね!!」
シルは布団の中で、、、
シル
「ふぁ〜い〜」
と潜ったまま言う。
シルは布団の中で考え事をしていた、、、
本当のことを話さなかった、、、その罪悪感に襲われている。
シル
(わたしはにーさんを、英雄の子供を利用するために近づいた、、、英雄の子供を利用すれば、エルフの国の再興に役にたつ、そんなことの為に、ソヨヒトの妻になろうとした、、、エルフの悠久の時の流れには、人族のと偽りの夫婦なんて、刹那の時でしかない、、、そんな軽い気持ちがあった。けれど、もう、、、そんな気持ちになれない、たとえ国のためになろうとも、ソヨヒトのことをそんな風には思えない、何よりも今はそんなことがどうでもよく感じている。わたしは本当にソヨヒトが好き、、、誰にも渡したくない、さおねーでも、、、たとえいずれ元の世界帰ることになろうと、その日が訪れるまでソヨヒトの側にいたい、、、。)
シルは唐突に布団から出て、ソヨヒトの頬にキスをする、、、。
キスをされたソヨヒトは思わず、、、
ソヨヒト
「、、、どうした?シル?」
シル
「、、、うんなんか思いが溢れた、、、。」
さおり
「、、、ちょっと、、、今シルちゃんキスしたよね!なんで?どうして?」
シル
「うるさいなぁ〜思いが溢れたんだよ〜悔しいならさおねーもすれば?わたしもう寝る!!」
そう言ってシルは俺の腕に抱きつきながら寝てしまった。
さおり
「えっ?どうしよう〜いいの?ソヨヒト?」
さおりは戸惑いながら頬にキスをして、キャッキャッ言いながら腕に抱きつき、程なくして寝た、、、。