さおりの話
さおりは恥ずかしそうに、、、
さおり
「えっ!本当に話すの?」
ソヨヒト
「まぁ無理強いはしないよ」
シル
「ダメだよ!にーさんも話したでしょ!!」
ソヨヒト
(おいおい!話したのは俺でお前じゃないだろ、、、なんでそんなにドヤる、、、。)
さおりはしばし考えながらため息をついて、
さおり
「はぁ〜なんかその〜中2の冬だと思う、、、ソヨヒトの第一印象は、勉強出来るボッチってイメージだった。その後、漫画とアニメで話すようになって、、、中3の春には自覚してたと思う。」
さおりは上向きになり、薄暗い天井を眺めてそう呟いた。
シル
「なんでトオルさんと付き合ったの?」
シルは俺の腕を強く握りしめながら、禁断の言葉を口にする、、、。
ソヨヒト
「シル、、、それはっ、、」
さおり
「良いのよソヨヒト、、、シルちゃんとって、わたしは泥棒猫、、、ちゃんとこの話をソヨヒトに話さないと納得出来ない、、、そうでしょ?シルちゃん?」
シルは俺の腕に顔を隠して
シル
「うん、、、」
さおり
「そうね、、、あきらめ、、、いや〜そうやってソヨヒトの気を引こうとしたんだと思う、、、中3の終わりにそれとなくソヨヒトに思いを伝えた、、、けど、はぐらかされた、、、いや逃げられた、、、かなぁ?〜それで諦めるつもりで、ソヨヒトの友達だったトオルさんに近づいた、、、夏の終わりに付き合うことになった、、、ソヨヒト覚えている?夏の終わりの公園、、、あの時のわたしの涙って、、、どっちだったと思う?トオルとの恋が成就した嬉し泣き?ソヨヒトとの恋が終わった悲し泣き?、、、わたし今もわからないの、、、でも、、、結局、トオルじゃわたしはダメだった、、、それに気がついたから、惨めでも貴方の側にいたいと思ったの、、、正室にいじめられてもね!」
さおりは小笑いをしながら話を続ける。
さおり
「トオルと付き合ってる時は楽しかった!彼は優しくわたしに微笑んでくれた、、、部活を頑張る彼も好きだった。彼は学年一位のモテ男だったから、周りの嫉妬も凄かった、きっとみんな私が羨ましかったと思う、、、でもわたしは、、、自分に嘘を付くのが耐えられなくなって、、、ソヨヒトもそうだったけど、トオルと付き合ってた頃は、ソヨヒトに話しかけれなかった、、、どう接して良いかわからなかった、、、それでトオルと別れた後の新学期に、久々にソヨヒトに話しかけた時、わたしすっかり舞い上がってた、、、それで確信したんだ、、、わたしはやっぱりソヨヒトが好きだって、、、。」
さおりは俺の方に向いて俺の腕を抱きしめる。
さおり
「今度こそ!絶対諦めない!そう思っていたら強力なライバルが現れて、、、おねーさんびっくりだよ〜!!」
シルはクスクスと笑いながら
シル
「残念〜!!一度諦めた人には絶対にソヨヒトはあげない〜!!でも少しだけ貸してあげる!!」
さおりもクスクスと笑いながら
さおり
「いーもん奪い取るから!!それよりもそろそろシルちゃん貴女の話をしなさい!!」
シル
「あっ!もうこんな時間そろそろ寝ましょ〜!にーさん!」
さおり
「ダメよ!話しなさい!!」
シル
「ブー!!」




