多田野家の日常④
昼休み、、、俺は真剣に悩んでいる。
ソヨヒト
「今日は売店でパンか?いやいや落ち着け、学食のラーメンも捨てがたい、でも昨日食ったし、、、。」
トオル
「お前なぁ〜そういう悩みは授業中にするんだよ!早く行かないと無くなるぞ!」
トオルに背中を押されて歩き出す。
ソヨヒト
「どこ行くんだよ!」
トオルに尋ねる
トオル
「そりゃ〜こっちなら当然売店で焼きそばパンだろ!」
ソヨヒト
「げっ!!」
俺は顔をしかめる
トオル
「あはは、焼きそば嫌いだもんなぁ!」
トオルは俺を見て笑っている。
ソヨヒト
「違う!俺は焼きそばも、パンも好きだ!ただ、、、一緒に食べるのが嫌いなんだよ!大体口の中パサパサになるだろ!あれが許せん!」
ドヤ顔で言う!そんなこんなで、売店でパンを買い。
トオル
「さて、教室?屋上?中庭?」
トオルが主語のない問いをかけてくる。
ソヨヒト
「時間的に教室だろう」
スマホの時計を見ながら言う。
教室に帰る途中、中庭で人混みを見かける。
その人混みが何なのか、ここ数日で何となくわかってきた。
ソヨヒト
「触らぬ神に祟りなし」
トオル
「えっ、何?なんのこと?」
トオルは俺の独り言を拾うねぇ〜!
ソヨヒト
「あの人混みをみてね、、、。」
トオル
「あれ、、、遠い親戚の人か、、、?」
ソヨヒト
「あ〜、、、まぁ〜」
トオル
「すごい人気だなぁ〜」
ソヨヒト
「だな、、、。」
そう言ってその場を後にした。