二人の容疑者
なにをすることもなくソファーでまったと本を読む、ラジオ代わりのTVを音がする。
土曜日の午前中、、俺はどうでもいいTVのノイズに耳を傾けることなく、溜まっている漫画の消化に勤しむ。
珍しくシルとさおりは俺の隣に座ることなく、別のソファーに座りで雑談をしている。
シルとさおりは俺がいないと時は、二人で姉妹みたいに仲良く、あんな風におしゃべりを、、、そう思っている矢先に口論になっている、、、止めに掛かろうと思ったが、口論はすぐに終わり、また仲良く話している、、、?
ソヨヒト
「二人って仲良いの?」
思わず直球ストレートで聞いてみる、、、。
シル
「全然!だってドロボウネコだよ!!」
シルはびっくりするぐらいの即答で、さおりの顔を見ながらドヤ顔決める!!
さおり
「あんたね〜まったく!!そうね、仲は良い方だよね!なんか妹みたいでかわいいし!意外と思いやりあるし〜まぁ私たちには越えるべき大きな壁があって、つまり戦友でもあるから!」
ソヨヒト
「、、、、」
シル
「だね!さおね〜大好き!!でもソヨヒトはあげない!!貸してあげるだけ〜!」
そう言ってシルはさおりに抱きつき、胸を揉みながら、、、。
シル
「よし!今日もわたしの勝ち!!」
さおりはやれやれと呆れた仕草をする。
ソヨヒトはシルがさおりの胸を揉んでいるのを見ながら、、、
ソヨヒト
「、、、、!」
ソヨヒト
「あっ!!シルお前!!思い出したぞ!!」
シルは慌てた様子で、さおりの後ろに隠れて吹けない口笛を吹くフリをする。
さおり
「年貢の納めどきね!」
そう言って後ろに隠れるシルをソヨヒトに差し出す。
シル
「その、、、なんかごめんなさい、、、。強く握ってしまいました、、、。」
ソヨヒトは大きなため息を吐いて、
ソヨヒト
「好奇心はわかるが、、、力加減!!マジ潰れてと思ったよ!!」
シル
「は〜い!!」
さおり
「そういえばもう平気?なんか完全に潰れた様に見えたけど、、、?」
ソヨヒト
「まぁ機能としては、、、って?お前ら見たの?」
シル
「さおね〜はぁはぁ言いながら触ってた!!」
さおり
「なに!あんただってツンツンしてたでしょ?」
ソヨヒト
「、、、、もういいや〜」
この日ソヨヒトは知らぬが仏という言葉を噛み締めた、、、。
結局、来週から本格的なテスト期間に入るので、シルに勉強を教えることになった。
さおりは丁寧にシルに勉強を教える。
さおり
「うんうん!これも正解!シルちゃんすごいね!こんな短期間に!」
シル
「ふっふ〜ん!!にーさんのスパルタ教育の賜物です!!」
ソヨヒト
「いやいや!シルの努力の結晶だよ!あと、さおり!ありがとう!」
このままいけば、シルは平均点を超えるまで成長していた。
シル
「にーさんは別として、さおね〜はテス勉大丈夫なの?」
いつもテスト勉強を教えてくれるさおりを心配してか、シルがそんな事を尋ねる。
さおり
「まぁ〜わたしも偏差値落としてこの学校入ってるからね!」
ソヨヒト
「そういえば、なんでさおりはこの学校なんだ?」
さおり
「、、、、まったく、、、この鈍感!!」
シル
「ふふ!この鈍感!!」
さおりは呆れた顔でそう呟き、シルはニコニコしながらさおりの言葉を繰り返した。
ソヨヒト
「、、、、おっす、、、。」