食後のコーヒー
さおりが朝食後のコーヒーを淹れながら
さおり
「これソヨヒトのお母さん?ドリップポットある家って珍しいよね!」
流石に喫茶店で働いているだけあって、ドリッパーに上手くのの字を描きながらコーヒーを蒸らしている。
ソヨヒト
「いや、それはオトンの趣味だな!それにしてもなかなか上手いね!家でも淹れてるの?」
さおり
「ふふ!ありがとう!うちはコーヒーメーカーしか使わないよ!バイトの先輩が教えてくれたの!」
それを聞いてその先輩の大体の顔が浮かぶ、、、。
ソヨヒト
(あいつセクハラまがいのことしてないだろうな?)
そして隣でホットミルク飲むシルを見て
ソヨヒト
「シルはコーヒー淹れられるの?」
シル
「うん、、、まぁ〜お義父さんに教えてもらった、、、でも、ブラックは嫌い!!」
ソヨヒト
「そういえばシルは紅茶派だね!」
シル
「うん!紅茶の渋みは好きなんだけど、、、。」
ソヨヒト
「それなんだよな〜俺はその渋みが嫌いなんだよ!だから烏龍茶も苦手、、、コーヒーの苦味は好きなんだけどね〜」
さおり
「あら?そうだったの?そういえばソヨヒトが紅茶飲んでるの見ないもね、、、。」
そう言ってさおりが淹れたてのコーヒを出してくれる。
ソヨヒト
「ありがとう!さおり!!」
俺流コーヒーの飲み方は、カップを両手で持ち、2回ほど息を吹きかけてすぐにコーヒーの匂いを嗅ぐ、そして一口、、、うんうまい!!
ソヨヒト
「うん!いい香りだ!
そうだ!さおり今日はどこに行くの?」
ソヨヒトの言葉にさおりでは無く、シルが反応した様に感じる、、、なぜだろ?隠蔽で見えないはずの耳が動いた様に気がした、、、。
さおり
「う〜ん?そうね!デートもいいけど、せっかくのソヨヒトの家に居るんだから、お家デートにしましょう!
ねぇ〜シルちゃん?」
昨日と今日はさおりDAY、よってソヨヒトが拒まなければさおりの自由だ、、、。
ソヨヒト
「ありがとうさおり!シルも寂しがってだんだよ」
シル
「、、、ありがとうさおね〜でもいいの?」
さおり
「正妻は立てるでしょ?」
シルは立ち上がりさおりに座る席まで駆け寄り、
シル
「さおね〜大好き!!」
そう言って抱きつく。
さおり
「はいはい!ただし、あんたのわがままは聞かないからね!」
シル
「ブー!!いいもんにーさんに言うから!!」
さおり
「あんたね〜◯×⬜︎△、、、」
いつもの様に二人は笑顔での言い合い、俺はそんな姉妹みたいな光景を微笑ましく眺めていた。




