パンケーキとホットケーキ
朝起きるとお約束の、、、って思ったらシルもさおりも部屋にいなかった、、、?
股間の痛みも違和感もすっかり無くなっていた。
、、、シルに言われたから機能確認!機能確認!、、、決してやましい意味じゃないよ!
健全な思春期の行為だよ!!
リビングに入ると、キッチンからいい匂いと
二人の争う声が聞こえる、、、。
さおり
「ちょっと!それソヨヒトに食べてもらうやつ!!なんであんた勝手に食べてるの?」
シル
「にーさんのはわたしのなの!!正妻としてしっかり味見しないと!!」
さおり
「なにが味見よ!バカ言ってるんじゃないわよ!!大体あんたソヨヒトのウインナー半分以上食べたでしょ!!」
シル
「いいの!!お腹空いたの!!側室は正室を立てなさい!!」
さおり
「なに時代劇みたいな事言ってるの?あんたの分もそこにあるでしょ?そんな事よりソヨヒト起こしてきてよ!!」
シル
「わーい!!さおねー大好き!!」
ソヨヒト
(朝からなんて、、、バカな話してるんだ、、、。)
ソヨヒトはキッチンに顔を出す。
ソヨヒト
「おはよ二人とも!!」
シル
「おはよ!モグモグ、、、」
さおり
「おはようソヨヒト、、、ってあんた!また勝手にソヨヒトの分食べたわね!!」
ソヨヒト
「、、、、まぁ〜さおり、、、俺は平気だから、、、。」
さおり
「そうやって!ソヨヒトが甘やかすから、、、」
シル
「ふーんだ!!これがにーさんのわたしに対する愛情なの!!」
ソヨヒト
「、、、まぁ〜契約みたいなものなんだよね〜」
さおり
「、、、まぁソヨヒトがそこまで言うなら、、、ソヨヒトテーブルに座って!あんたは運ぶの手伝いなさい!!」
さおりはそう言って、テーブルに座ろうとしたシルを捕まえる。シルはブツブツ言いながら手伝っていた。
さおり
「さぁ〜食べて食べて!ソヨヒトのために一生懸命作ったのよ!!」
シル
「ブー!わたしも手伝ったじゃん!!」
さおり
「あんたは料理するわたしの周りをうろうろして邪魔してただけでしょ!まったく!うちのネコと同じね!!」
ソヨヒト
「、、、はっはは〜、、、さおりシルありがとう!!いただきます!」
さおりが作ってくれたメニーは、スクランブルエッグ、ベーコンとウインナーの炙り焼き、インスタントのコーンスープ、そして多田野家では出てこないパンケーキ!
さおりが作ってくれたパンケーキを見て、以前シルに違いを教えた事を思い出す。
ソヨヒト
「シル覚えているかい?パンケーキとホットケーキの違い?」
シル
「なにが、、、?」
シルはパンケーキにたっぷりのバターと、シロップをかけていた、、、。
ソヨヒト
「はっはは、、、まぁ食べ方は色々だからね、、、。」
そう言いながらさおりを見ると、さおりもシルと同じだった、、、。
ソヨヒト
(、、、あれ?これホットケーキ?)
ソヨヒトはなにも言わず、そのままバターとシロップをかけてパンケーキを食べた、、、。