料理上手のソヨヒト君
ソヨヒトは放課後すぐに買い出しに向かい、家に着くなり夕飯の準備をしていた。
ソヨヒト
「醤油ベースの焼き肉のタレは、醤油2、料理酒1、みりん1、砂糖1、ごま油1.5、生姜おろし、ニンニクおろしたっぷり!!それを中弱火でアルコールを飛ばして、、、味見!味見!うん!いい感じ!!」
シル
「ただいま〜!わぁ〜いい匂い!!焼き肉のタレ作ってるの?出来た?」
ソヨヒト
「おかえりシル!活動報告会お疲れ様、ちょうどタレ出来たから味見して!」
シル
「おねーさんに任せなさーい!!」
ソヨヒト
「ふふ!それうさぎ?」
シル
「うん!あまぷらにあった!でわでわ!本日のタレのお味は〜!!うん!美味しい!やっぱりこのさっぱり系のタレなら、肉の実力が活かされるね!」
ソヨヒト
「お褒めに預かり光栄です!!」
シル
「でもソヨヒトは本当にすごいね!普通タレとか作らないでしょ?ってさおねーが言ってた!!」
ソヨヒト
「あはは!まぁ〜きっかけは、家族で食べに行った焼き肉屋のタレが、こんな感じのサッパリ系で美味しかったんだよね!それで何度も味を確かめたら、オトンが必要な調味料を言い当て、、、あとはその調味料の割合を考察して出来たのがこのタレなんだよ、、、入ってる物は至ったシンプルだったし。」
シル
「あの味噌ダレは?どうしたの?」
ソヨヒト
「あれは醤油を味噌に変えただけ。」
シル
「あの味噌ダレも美味しいよね!特に豚肉の脂に合うから!!」
ソヨヒト
「そうだね!今日みたいな高い牛肉だと、あのタレは主張が強すぎるから合わないけど、豚肉の様に強い脂には相性がいいよね!」
ソヨヒト
「さて!次は野菜を切りますか?」
シル
「野菜は少なめだよ!!」
ソヨヒト
「ダメです!!野菜もしっかり食べましょう!」
シル
「ブー!!着替えて来ます!!ソヨヒト着替えみたい?なんならそこで着替えようか?」
そう言ってシルはソファーを指差す、、、。
ソヨヒト
「バカも〜ん!!早く着替えてきな!!」
シル
「は〜い!!」
そう言ってシルは自室に行った。
シルはエルフらしくない部分が多々ある、、、正確には俺の認識のエルフだけど、、、でもローネさんともちょと違う、、、たとえばこの野菜が嫌いとか、、、そう思いながら、ナスのヘタに均等に一周包丁を入れる、、、余計なかさが取れて、どんぐり帽子の様になる。
そのナスを縦に半分に切り断面を下にして、縦に切り込みを均等を入れて、手のひらで伸ばすと、天ぷら用の茄子が出来上がる。
ソヨヒト
「本来はこれは天ぷら用の茄子の切り方なんだけど、焼肉のタレが絡みやすくなって、この切り方が合うんだよな!」
シル
「なに〜独り言?うわ〜!すごい!ナスが扇みたいになってる!!」
着替えて来たシルの服装は、暖かくなって来た7月の上旬にふさわしい、白のショルダーカットトップスに、ストレッチデニム、スタイルの良いシルにはとても似合う。
ソヨヒト
「少しでも見た目が良くなったら、シルが野菜食べてくれるかな?って飾り包丁してみた。」
シル
「ブー!!ソヨヒトが綺麗に切ってくれた野菜なら嫌いでも食べないと、、、全くソヨヒトはいつも余計なことを、、、!」
そう言いながらも嬉しかったのか、ソヨヒトの背中に抱きつくシル。
ソヨヒト
「こらこら!包丁持ってるんだから危ないって!」
シル
「フン!いま充電中〜!!」
ソヨヒト
「ふふ!はいはい、、、。」
シル
「さて!しょうがないからさおねー向かいに行きますか〜!!」
ソヨヒト
「ああ!よろしくね!」
シル
「ふぁ〜い!!行って来ます!」
ソヨヒト
「行ってらっしゃい!!」
こうしてシルはさおりを向かいに近所の公園に向かった。