生徒会
シルとさおりは放課後、各委員会活動報告会に参加していた。
???
「雲野風紀委員長ちょっといいかな?」
さおり
「どうしたんですか?五条生徒会長」
五条生徒会長
「この後、少しお時間を頂けると助かる、、、安心して!告白とかじゃ無いから!」
さおり
「、、、わかりました。」
五条生徒会長
「ありがと!ミネフト図書委員長、君にも参加を求めるよろしかな?」
シル
「了解しました。」
五条生徒会長
「でわ、報告会が終了後に生徒会室でよろしくお願いします。」
その後、生徒会主催の活動報告会終了後に、
シルとさおりは生徒会室に向かう。
さおり
「失礼します。」
さおりはシルを連れて生徒会室に入る、
部屋には二人の男女が向かい合って座り話をしていた。
五条生徒会長
「ご足労ありがと!こちらに座って下さい」
五条生徒会長の案内され、テーブルの向かいに座るさおりとシル。
五条生徒会長
「緊張しなくて、、、いやそうでも無いね!
!二人とも流石は難解女子の一角!堂々としている。」
???
「会長、今のは失言です。
発言を失撤回してください。」
五条生徒会長
「おっと、、、そうだった、、、失礼、今の発言をお詫びします。」
???
「本当に会長は、、、自覚というものが、、、。」
五条生徒会長
「白川副会長これくらいで勘弁してくれ、、、そうだ、早速本題を話そう!白川副会長説明を!!」
白川副会長
「そうやってすぐに話をそらす、、、おほん!
あらためまして、3年生徒会副会長の白川です、、、ご承知の通りそちらにいるデリカシーの無い人が、3年生徒会長の五条です。」
さおり
「2年生風紀委員長の雲野です。」
シル
「1年図書委員長のミネフトです。」
白川副会長
「ミネフトさんとは以前、、、雲野さんはお話しするのは初めてですねどうぞよろしく!
本日お呼び出ししたのは、次期生徒会について、、、ハッキリと申します。
現生徒会としてお二人に次期生徒会の参加を要請します、また、雲野さんには生徒会長候補としての立候補の要請をします。」
さおりとシルはお互いの顔を見合う、、、。
さおり
(えっ!どうして私たちが?)
シル
(えっ!なんの話してるの?)
さおりは視線を戻して二人に質問をする。
さおり
「あの?どうして私たちなのですか?」
五条生徒会長
「その質問には私がお答えします。」
五条生徒会長は猫背になり足を台にして、両拳を組んで拳を額にたける、、、メガネを付けていることもあり、まさにあの司令と同じ雰囲気を醸し出している、、、。
五条生徒会長
「かつては生徒会に入ることが、ステータスと言われた時代もありました。
特に我が校の生徒会長は、生徒会からの推薦を得て、全校生徒の信任投票の約75%を獲得しなければならない険しいルールもあり、生徒会としても威信にかけて、候補者を厳選して必ず当選させる使命を持っております。
しかし、残念なことに現生徒会はすっかり生徒達に人気がない状態です。」
そんな深刻な趣で話す、五条生徒会長の話を遮る様に、
白川副会長
「まぁ、、、この人の3股が原因ですが、、、。」
五条生徒会長は苦虫を噛み潰したよう表情で、
五条生徒会長
「、、、、そこで、失った信頼を取り戻すべく!!人気の高いお二人に次期生徒会に入ってもらえれば、、、」
白川副会長は、五条生徒会長の発言を遮る様に
白川副会長
「まぁ〜二人も一部の噂話として、一人の男性を取り合っていると言う噂が広まってますが、、、会長が聞かないもので、、、。」
五条生徒会長
「、、、ちなみにその噂は真実でしょうか?」
さおりとシルは互いを見つめて頷く。
さおり
「はい」
シル
「はい」
五条生徒会長
「うげ!誰ですか!そんな羨ま、、、惨い人は、、、?」
白川副会長
「多田野 梵人さんです。ちなみに私の意中の人でもあります、、、。」
シルとさおりと白川先輩は、互いの顔を見合い不気味な笑みを浮かべている、、、。
五条生徒会長
「えっ!、、、なに?このカオス、、、どう言うこと?」
白川副会長
「失礼、、、つい余計ことを口走ってしまいました、、、。」
五条生徒会長
「おほん!まぁ〜その件に関しては、生徒同士の恋愛感情ですので、生徒会としての発言はありません。よって、変わらず本件の要請を致します。」
再度さおりとシルは互いを見つめ合う、、、。
さおり
(確かに生徒会に所属するメリットは高いけど、、、私が会長になれるのかしら?)
シル
(これってラブコメ王道展開?さおねーと一緒に、ソヨヒトを引き込めば、ここで毎日イチャイチャ?すごい良い!!)
さおり
「少し考えさせて下さい。」
シル
「少し相談させて下さい。」
さおり
(相談?誰に?)
シル
(考える?なんで?)
再度二人は言葉を交わすことなく、お互いを見つめ合っていた。