シルとさおりの電話会談
時は少し戻り、これはシルのソヨヒト困らせ事件の翌日の話。
さおり
「もしもし!シルちゃん!」
シル
「やぁ〜さおねーどうしたの?」
さおり
「たぶんソヨヒトが困ってると思うから、私から連絡しようと思ってね!」
シル
「、、、どうしたの?」
さおり
「あのね!シルちゃんには悪いんだけど、、、
今週末お泊まりでそっちに遊びにいくね!」
シル
「、、、なんだ〜そんなこと、、、焦った〜」
さおり
「、、、どうしたの?」
シル
「、、、うん、、、聞いてよさおね〜にーさんね!!」
シル
「◯△◻︎×√※、、、、、」
さおり
「なるほどね〜でも、、、その話、ライバルの私に相談するの?」
シル
「ちがうもん!!今はさおりさんに相談してない!!さおねーに相談してるの!!」
さおり
「ふふ!わかったわよ!可愛くない妹ちゃん!!」
シル
「ブー!!」
さおり
「そうね!私はソヨヒトと付き合いが長いから、あいつの考えがなんとなくわかるんだけど、、、基本あいつは優しい人だから誰も傷付くことをしたく無いのよ!例えば、シルちゃんの一番にして欲しい宣言に、シルちゃんとしては、はっきりと言って欲しいのはわかるんだけど、それをソヨヒトがハッキリと明言すると、
私のことを傷付ける恐れがあるのよわかるでしょ?」
シル
「、、、それはそうだけど、、、。」
さおり
「だからソヨヒトは、ハッキリと言わないの、、、嘘も本心も、、、冷たい男でしょ?」
シル
「ほんとそれ!!」
さおり
「でも、シルちゃん!この話が逆ならどう思う?つまり、私がソヨヒトにその選択を迫ったら、、、」
シル
「、、、なんかやだ、、、。」
さおり
「しかも、そこで私と明言したとしたら?」
シル
「、、、噛みつく!!ぶん殴る!!、、、
あっ!、、、だからにーさん、、、、。」
さおり
「そう!殴られたく無いから、、、って、冗談は置いて、この選択は誰かが傷付く選択になるの、、、つまり、あいつは絶対に答えを出さない、、、だから曖昧な、
シルはいつでも俺の一番だよ
と、一見言ってくれたと思える言葉、、、けれど言い換えればどうにでも解釈出来る様な、曖昧な言葉、、、それを選んだのよ!だからあいつは、シルは俺中で一番、とか、一番大切な人、一番好きな人とは言ってくれないのよ!」
シル
「、、、すごい!なんでそんなことわかるの?」
さおり
「単純に過ごしてき時間?」
シル
「、、、さおねーはにーさん好きになって長いの?」
さおり
「そうね!大体中学校2年生の秋頃?なんかおっとりとしたマイペースの秀才?ちょっと気になる程度だったんだけど、、、趣味の漫画がやアニメの話で盛り上がって、、、気がついたらね!」
シル
「、、、道理で勝てない訳だよ、、、にーさんってさおねーの事、好きだよね、、、。」
さおり
「、、、何言ってるのよ?シルちゃんのこともでしょ?」
シル
「、、、私は、、、ただの妹だよ、、、」
さおり
「あんた、、、本当にわがままね!だからなに?そんなにソヨヒトの全てが欲しいの?
どんだけ欲張りなのよ!
いい!ハッキリ言ってあげる、ソヨヒトはあんたのことなんか妹さんとは思って無いわよ!」
シルはその言葉にショックで言葉を失う、、、けれど、さおりは叩き込む様に、、、
さおり
「ソヨヒトはずっとあんたのことを女として見てるよの!ただ、ソヨヒト自身が少し自覚が無いだけ、、、?」
シル
「、、、さおねー、、、ありがと!私、さおねー大好き!ソヨヒトの次にね!」
さおり
「、、、ったく、、なんで敵に塩送らなければいけないのよ、、、(笑)」
シル
「ふふ!まぁ〜今度さおねーが、落ち込んだら可愛くない妹ちゃんが慰めてあげるね!」
こうして複雑な関係の二人は仲を深めていった。