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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第2章 ラブ多め?
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説得

本日はさおりDAY、よっていつもの通学路の途中でさおりが待っていた。


ソヨヒト

「おはよさおり!!」


さおり

「おはよソヨヒト!!今夜はよろしくね!」


ソヨヒト

「あ〜おにーさんに任せなさい!!」


さおり

「、、、なに?どうしたのそれ?」


ソヨヒト

「、、、、わからん!!今朝シルが言ってた!

元ネタ知ってる?」


さおり

「、、、おそらくうさぎ?のおねーさん、、、?」


ソヨヒト

「あっ!それだ!!確かにポーズで力こぶ作ってた!!」


さおり

「ふふ!シルちゃん元気になったの?少し様子が変だったでしょ?」


ソヨヒト

「どういうこと?」


さおり

「最近ちょっと変じゃなかった?まぁ〜私も数日前に電話で相談されたんだけど、、、」


ソヨヒト

「、、、ごめん話の意図がつかめん、、、なにを知ってる?」


さおり

「まぁ〜シルちゃんが、ソヨヒトを困らせた事件?の後から?」


ソヨヒト

「シルから聞いた、、、んだよな、、、。」


さおり

「うん、、、相談ベースでね、、、」


ソヨヒト

「、、、その件は俺が知るべき話し?それとも、、、。」


さおり

「、、、判断に困るわね、、、直接口止めされては無いし、、、かと言って、、、でも私がこの話を振ったってことは、そう言う意味でとらえて、、、。」


ソヨヒト

「わかった!話せる部分だけで良いから教えて欲しい、、、。」


さおり

「まぁ、、、一言で言うと、、、保留にされた、、、あやふやになってると、シルちゃんは判断してるわね、、、。」


ソヨヒト

「、、、事実です。」


さおり

「ソヨヒト、、、これだけはわかってあげて、私たちは基本的にソヨヒトのことを理解して、現状に甘んじてるんだけど、時々不安や劣等感に襲われるの、、、例えば私の場合は、夜はソヨヒトに会えない、、、けれど、シルちゃんとは一緒に過ごしている、、、当たり前のことなんだけど、それは私にとってすごい不利と感じるの、、、別に競ってるわけじゃ無いって自覚はしていてもね、、、シルちゃんの場合はその有利性が、逆にプレッシャーとなっているように思えたわ、少しでもソヨヒトとの関係を進めたいって、、、それが彼女の言う一番なんだと思う、ソヨヒト自身がどうこうって無いんだけど、そんな不安を抱えてあなたのそばにいる私たちを知って欲しい、、、そんな話、、、。」


ソヨヒト

(やはり俺の身勝手が、みんな苦しめてる、、、。)


さおりは歩きながら不安げな顔をしてソヨヒトの顔を覗き込み、、、。


さおり

「ソヨヒト?」


ソヨヒト

「あっ、、、ごめんちょっと色々考えごとしてた、、、やっぱり、、、」


さおり

「ダメ!!それ以上言わないで!!

言ったでしょ!!

私もシルちゃんも覚悟してこの関係を自分で選んだの、選択権は私たちにあるの勝手に諦めないで!!」


さおりは強い口調でソヨヒトを説き伏せ様ようとする、、、けれどソヨヒトは、、、


ソヨヒト

「でもこんなの、、、」


さおり

「いいの!それでいいの!ソヨヒトはなにも悪く無い!貴方は初めからこの関係に否定的だった!ただ私たちのわがままに付き合ってくれてるの!!この話の本質的な問題は、私たちにあるの!!ソヨヒトが何かを考えて行動をとることは、結果的に私たちを不幸にさせるの、、、わかるでしょ?

貴方が悩んで考えても、辿り着く答えは誰も選ばない、、、でもその答えは貴方を好きになった人は誰も納得しないよ!!」  


さおりはソヨヒトが選ぶ答えをすでに知っている。真面目で誠実ソヨヒトならこの答えしか選ばない、、、そしてその答えの先の未来も、、、さおりの言葉は、さおり自身を鼓舞する言葉でもあった。


さおり

「お願い!私たちを捨てないで!!ソヨヒトには辛い選択かもしれないけど、、、もし、私たちのために、何かをしたいと思うなら、、、

ただそばにいて、、、。」


さおりは歩みを止めて、すがる様な眼差しでソヨヒトに言う。


ソヨヒト

(さおり、、、

確かにこの関係は俺が望んで作った関係では無い、、、。

嫌な言い方をするなら、彼女達の望みを叶えた結果だ、、、。

そうだ、選ぶ権利は俺じゃなく彼女達にある、、、俺はそれに従うだけで良い、、、それが彼女達の幸せなら、、、。)


ソヨヒト

「さおり!色々気づかせてくれてありがとう!

そうだね!俺はいつまでもそばにいるよ!」


さおりは安心したのか、ソヨヒトの言葉に涙ぐんで、、、


さおり

「うん、、、ありがとうソヨヒト」


そう呟いた。


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