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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第2章 ラブ多め?
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変化

シル

「ごめんなさい、、、なんか困らせること言って、、、」


シルは俺から離れ、うつむいている。

どう返してやるべきなんだろう、、、言葉を選んでいるとシルは顔を上げ笑顔で、、、


シル

「えへへ、、、にーさんお腹空いた!!」


ソヨヒト

「そうだね!すぐに準備するね!手伝ってくれる?シル、、、。」


シルに返せる言葉が浮かばず、問いかけから逃げる曖昧な返答をする。


シル

「うん!にーさんの豚汁楽しみ!!」


シルは何事も無かったかの様に、いつもの態度に戻る、、、いや、、、無理に戻したのが正解だろう。


食事中シルは、終始上機嫌に夕飯を喜んでくれた、、、けれど、ソヨヒトはどこと無く二人の関係にぎこちなさがある様に感じていた。


ソヨヒト

(このままだと手遅れになる、、、。)


夕飯後、昨日の様にソファーでシルの勉強を教えていた。

心なしかいつもより、真面目に勉強をするシルそんなシルを見て思いが溢れる、、、。



ソヨヒト

「シル聞いて欲しい、、、さっきの答え、すぐに答えれなくてごめんなさい、、、正直言って、シルからそんな質問が来ることを想定してなかった、いやちゃんと答える!!俺はシルのことを面倒な恋人と思ってない!!昨日から自分でもびっくりするぐらい、シルを女として意識している、、、。

でも昨日も話したけど、今は違うと思う、、、具体的なことは言えない、でもこれだけは知って欲しい、俺はすごく我慢している、、、それは大切なシルを守るためだ!!決してシルを面倒な人だとは思ってない!!」


自分でも珍しく感情がコントロール出来ない、、、言葉が繋がってない、なにを言ってるからもわからない、、、自分の思っていることを全部吐き出した、、、そんな言葉だった、、、。


シルもびっくりした様子だったが、すぐに涙ぐみ笑顔で、


シル

「ありがとう、、、にーさん」


シルの笑顔を見た時に、気がついたらシルを抱きしめていた、、、。



シル

(どうしてだろう〜自分をコントロール出来ない、、、にーさん、、、ソヨヒトを思えば思うほど心が乱れる、、、自分から提案した事がこんなにも息苦しく思うなんて、、、元の世界では当たり前だった、、、夫に別の女性が出来ることは至って普通のこと、、、王侯貴族に求められることは血を残すこと、稀な恋愛による婚姻であってた父と母でも父には側室がいた。

さおりさんのことはしょうがないと思っていた、、、けれどせめて私が最初なら、、、そんな思いが気持ちを焦らせた、、、自分の美貌にも自信もあった、でもソヨヒトはなびかない、、、諦めるしか無い、、、そんな風に考えていたらソヨヒトが抱きしめてくれた。

ソヨヒトの心に触れた、優しく抱きしめてくれた、嬉しかった、、、温かくてほっとした。



シル

「にーさん気持ちを汲み取れなくてごめんなさい、でも、これだけは知って欲しい、元の世界だと私の年齢は人族換算で16歳、それは結婚適齢期と言われているの、、、わたし少し焦っていたかもしれない、でも、にーさん、、、ソヨヒトが好きどうしようもなく、、、困らせるつもりはなかった。

わたしもう少し大人になるね、でも約束して欲しい、、、私が一番、、、私はソヨヒトの一番になりたいの、、、だめ?」


シルは俺にしがみつく様に強く抱きしめてそう言った。



ソヨヒト

「シルはいつでも俺の一番だよ、、、。」


シル

「うん!」


俺はいつまで自分の気持ちに整理を付けないで、人を傷つけるんだろ、、、。本当に嫌になる。このままだと大事なのをの失っていく、そう思いながらも身動きの取れない自分に嫌気をさしていた。

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