多田野家の日常③
俺は飲みたく無いおしるこを、すすりながら、遠くに見える、シルを見守っている。
トオル
「まぁ〜そんなにキレるなよ〜今度奢るからさ!」
トオルは鞄を持ちながら、頭の後ろで手を組んで歩いてる、、、この、、、イケメンが(怒)
ソヨヒト
「うるせ、、、」
甘いものがあまり好きじゃない、俺には朝からおしるこしみる、、、。
ソヨヒト
「飲まないで、、、シルにあげればよかった、、、シル好きだもんなぁ〜これ、、、今日もシルは大変だなぁ〜無理してなければいいけど、、、。」
シルが男達に囲まれてるのを見て、無意識で小声でつぶやいていた。
トオル
「えっ?なに?、、、。」
どうやらトオルには独り言が聞こえたらしい〜まぁこの様子だと、内容を理解していないなぁ〜
ソヨヒト
「お前のおかげで、朝から糖分が取れて、頑張れるって、言ったんだよ!!」
イヤミいっぱいで言ってやった。
トオル
「えっ、そんなぁ〜照れるよ〜」
頬をぽりぽりかきながら照れる無神経イケメン(怒)
トオル
「それでさぁ〜ってか、聞いてる?」
ソヨヒト
「あっ、、、わり、、、なんだっけ?」
シルが、三年生のモテ男に、付きまとわれているのを見て気になっていた。
ソヨヒト
(シルもやっぱり、あんな感じの男が好きなのかなぁ?それとも同族?、、、まさかぁ、オトンのようなオジセン?)
トオル
「だ、か、ら、原因だよ、ゲ、ン、イ、ン」
......なんのこと?
ソヨヒト
「あーそれはーそーだーな、ーやっぱりー物事には、事象があって、それに対する、、、そーゲーインガだね!」
トオル
「つまり、俺の相談は無視ってことだな?」
トオルはため息をつきながら空を見上げてる、、、いちいちイケメンなんだよ(怒)
ソヨヒト
「まぁ〜その、なんだ、、、こういう時は、ぱぁ〜と飲んで忘れるのが一番だ、なんなら今夜行くかぁ?」
トオル
「そーだな!今夜は夜の街にでも繰り出すか!、、、ソヨヒトの奢りで!」
2人で顔を合わせながら笑い出す。
トオル
「あははは、今のスゲー大人って感じ!
でも、俺はコーラしか飲めねーけど!」
ソヨヒト
「だよな!そもそも俺は今日バイトだし!」
トオル
「まぁ〜失恋が俺らを大人にするわけだよ!ソヨヒト君!!」
ソヨヒト
「なんだよそれ〜格好つける!失恋ボーイ!」
「ぷっはははは」×2
トオルとはずっと、こんな関係でありたい。
そう思った。