フラグって立つんだ、、、。③
シルに案内されて風呂場に着く、、、
ソヨヒト
「浴室がガラス張りで脱衣所から丸見えなんだけど、、、」
シル
「あっ!そうだね、、、確かあった!このボタン!」
シルが浴室の壁のボタンを押すとガラスが曇もる。
ソヨヒト
「すっ、すごいね!文明の力って、、、。」
シル
「そうだよね!しかもこのボタンは浴室にしか無いんだよ!」
そう言って、シルが俺に近づき耳元で、、、。
シル
「もし、このボタンが脱衣所にあったら、エッチなにーさんに押されちゃうもんね!!」
ソヨヒト
「ばっ、、か!!そんな事しないよ!!」
シル
「フフッ、、、安心して!いつでもにーさんが見れるように、浴室のガラスは透明にしとくから!!」
そう言って、シルは自分の胸に手を当てる、、、。
ソヨヒト
「ふざけてるないで!ほら!出て行った!出て行った!」
シルを脱衣所から追い出し、シャワーを浴びる。
ソヨヒト
(俺、、、スゲ〜顔赤くなってたんだろうな〜)
風呂から出て脱衣所で、あらかじめシルからもらっていた、パジャマに着替える。
パンツと靴下シャツを洗濯機放り込む。
ソヨヒト
(ドラム式とは、、、。)
自室に戻りブレザーとズボンを、部屋のウォークインクローゼットかけて、リビングに行く。
オカン
「ソヨヒト!こっちこっち!」
リビングに入ると、奥のテーブルでオカンに呼ばれる。
オカン
「今日はバタバタしてたから、出前でごめんなさい!」
そう言って配膳するオカン。
オカン
「ほら!ソヨヒトの好きなカツ丼だよ、ここのカツ丼大好きだよね!」
ソヨヒト
「うん!ここ美味いよね!」
シル
「はい!にーさんお味噌汁!!」
味噌汁を持ってきてくれたシルは、期待の籠った目で俺を見る。
オトン
「ソヨヒト食べながらでいいから聞いて欲しい!」
そう言いながらソファーでTVを観ていたオトンがこっちやって来て、向かいに座る。俺はシルに箸とカツ丼を渡す。
ソヨヒト
「改まってどうしたの?」
オトン
「まぁ今回の爆発は、建前上は台所のガス爆発にしてるんだけど、本当はお父さんの地下研究室で、開発中のタヌキ型ロボット製作失敗しちゃった♪」
ソヨヒト
(なに爆発事故起こしといてサラッと言ってる、、、てか、あれ本当に作って他のかよ)
ソヨヒト
「なんで地下にそんな施設あるんだよ、、、全然知らなかったよ」
オトン
「だってかーさん意外知らないよ!」
オカン
「ほら!激薬物とか、本当は適当に管理しちゃいけない物も、置いてあるから危ないじゃない?だから秘密にしてたのよ!」
ソヨヒト
(この夫婦たまにネジぶっ飛んでるよなぁ〜)
ソヨヒト
「でも、消防も警察も入るだろ?オトン逮捕されるの?」
オトン
「あ〜それならもう大丈夫!!上と話をつけてるから!!」
平然と犯罪行動をするオトンに、大人の闇を見るソヨヒト16歳、、、。
ソヨヒト
(もう余計なこと聞くのやめよう〜)
オトン
「大事な話はここからで、お父さんこの家嫌いなんだよね〜」
ソヨヒト
「はぁ?」
オトン
「あといくつかこの手の物件持ってるんだけど、どれもしっくりこないんだよ、、、ほら?洋式って馴染めなくてさ〜、家が修理も突貫で2ヶ月ぐらいだってまぁ〜9月頃?かなぁ〜」
ソヨヒト
「そうなんだ〜どうするの?」
オトン
「そこで相談なんだけど、、、ほら、ソヨヒトとシルちゃんは学校あるから、この家から通えばいいじゃん?だからしばらく2人で暮らしてくれない?」
ソヨヒト
「、、、、えっ!言ってる意味が、、、?」
オトン
「だから、俺は別のところで暮らすって、かーさんに言ったら怒られたのよ、、、連れてけって、、、。」
ソヨヒト
「はぁ〜?親2人で育児放棄?」
オカン
「失礼ね!おとーさん1人にするのと、ソヨヒト1人にするのと、どっちが安全!!」
ソヨヒト
「、、、すげ〜説得力!!それでローネさんは?」
ローネ
「シルは信用出来るし、何よりもノリヒトさんと一緒の方が面白いでしょ?」
ローネさんはいつもの笑顔であっさり答える。
ソヨヒト
(さすが全肯定の妖精、、、。)
シル
「まぁ〜にーさんと2人でも平気だよ!!」
そう言うシルを見ると、俺のカツ丼を半分平らげていた、、、。
ソヨヒト
(シルと2人だと餓死するかも、、、。)
ソヨヒト
「まぁ〜了解したけど、オトン達はどこに引っ越すの?」
オント
「全国、、、あてのない放浪の旅、、、自分探し?」
ソヨヒト
「オカン!あんたの判断は正しい!この危なっかしいオッサンよろしく!!」
オント
「、、、、まぁ〜いいから?それじゃ〜行って来ます!!」
ソヨヒト
「えっ!今から?」
オトン
「風が俺を呼んでる〜!」
オカン
「きゃ〜おとーさんカッコいい!!」
ローネ
「ふふふ!」
シル
「行ってらっしゃ〜い!!」
ソヨヒト
(、、、、なに?このフラグ、、、誰だよシルと2人暮らしってフラグ立てた人、、、白川先輩、、、!!)
こうして、無責任な親三人はあてのない旅に出た。




