フラグって立つんだ、、、。①
バイトに向かう途中シルからLENEが届く、
ソヨヒト
(はぁ〜これからバイトなのに、、、説明しなければいけない?)
そう思いながらLENE開ける、、、。
シル 家爆発、、、。
写真
写真には、キッチン周りの壁に大きく穴が空いている。
ソヨヒト
(はぁ?なんだこれ?)
慌ててシルに電話する、、、。
シル
「もしもし〜し」
ソヨヒト
「シル!大丈夫か?ケガしてないか?」
シル
「うん!無いよ〜!私も家に帰ったらこうなってた。」
ソヨヒト
「良かった!家族のみんなは?」
シル
「うん、お義父さんが怪我したって、、、!
お母さんに、赤チンをオデコに塗ってもらったって嬉しそうに話してた、、、。」
ソヨヒト
「あのバカ!、、、良かったとりあえずバイト行かないと行けないから終わったらまた連絡あするよ!」
シル
「うん!バイト頑張って〜!!あと、さおねーによろしく!!」
ソヨヒト
「OK!ありがとう!!」
店に着いて、着替えてからホールに出ると、さおり仁王立ちしていた。
ソヨヒト
「お疲れ様さおり!」
さおり
「お疲れ様ソヨヒト、、、それで?」
ソヨヒト
「あ〜みんな無事だってよ!!」
家の騒動で誤魔化そうとするが、、、。
さおり
「知ってる!早速シルちゃんからテンション高めのLENE来たから!!」
さおりが見せてくれたLENEは、
シル 爆発ナウ
写真
LENEの写真には、シルの爆発後の自撮りが、、、しかもピースで片目を閉じて舌を出して、、、かわいい、、、、違う!そうじゃないだろう!!
ソヨヒト
「あはは、、、あの子何してるんだろうね、、、じゃ〜!!」
再度誤魔化して、キッチンに逃げようとするが腕を掴まれ、、、。
さおり
「バイト終わりにゆっくり話聞くからね!」
そう言う鬼の形相のさおりさん、、、。
ソヨヒト
「あら!そんなに可愛い顔して!!」
、、、、殴られた。
バイト終わりの帰り道、いつものようにさおりと帰る。違いがあるとすれば、さおりが俺の腕に抱きつきながら歩くこと。
さおり
「なるほど、、、結局、カキノ先輩は咬ませ犬で、本命に白川先輩がいて、そのまま放課後デートしたと、、、。」
ソヨヒト
「噛ませ犬って、、、言い方!」
さおり
「それで?どうするの?」
ソヨヒト
「どうするって?」
さおり
「食い下がった私が言える立場じゃないけど、ソヨヒトが、好意を抱いてないなら、諦めさせる事も大事よ、中途半端な優しさは返って傷つけるんだからね、、、。」
ソヨヒト
「わかるけど、、、そう言うお前はどうなんだ?」
さおり
「私は覚悟決めたの!シルちゃんとソヨヒトを分け合うって!」
ソヨヒト
「なんだよそれ?、、、まぁさおりに、素敵な人が出来るまで付き合うよ!」
さおり
「なに言ってるの、私はずっとソヨヒトと一緒にいるのよ!シルちゃんはわからないけど、、、。」
ソヨヒト
「みんな変だよなぁ〜なんで俺なんだ、、、。
そうだ!さおり南海男子ってなんだ?」
さおり
「、、、鈍感なソヨヒトがどこでそれを?」
ソヨヒト
「カキノ先輩だよ、、、そういえば、さおりも白川先輩が難解女子って、、、あっ、それか!でもなんで俺が?」
さおり
「あ〜もう!カキノさん余計なことを!!
いい!あんた勘違いしてるからハッキリ言ってあげる!!あんた実はモテるのよ!!」
ソヨヒト
「はぁ〜?なに言ってるの?そんなこと、、、無いとも言えんな、、、。」
さおり
「大体、頭が良くて常に学年一位、どんなことも卒なくこなす、努力家で勤勉顔で、性格は温厚、そしてあのお父さんとお母さんの息子だよ!いわゆるイケメンだし!!」
なぜかさおりが得意げに語る。
さおり
「逆になんでモテないと思ってるの?」
ソヨヒト
「イケメンってトオルみたいなのを言うだろ?」
さおり
「そうね!確かな顔だけならね、でも、それは憧れよ!彼と付き合っていた私が言うから間違いないわ!」
ソヨヒト
「憧れ?なんだそれ?」
さおり
「まぁ〜男女共通で言えるけど、簡単に例えるなら身近にいるアイドルみたいな、見てるだけの鑑賞用、、、内面は関係ない、けれど、ソヨヒトの場合はその内面に少しでも触れると、そばにいてほしい、守って欲しい、自分のものにしたと思うのよ、特に私たちの容姿だけで寄って来る男には、うんさりしているから、ソヨヒトの態度が新鮮に感じて、さらにソヨヒトの内面に触れるとなれば、、、これは女子の間で有名な話として、シルちゃんが図書委員長に立候補した時に、邪な男子が他のポストの争奪戦を繰り広げてる中、唯一男子で関与しなかったとして株を上げているのよ、」
ソヨヒト
「そんなことで?」
さおり
「逆よ、それでよ!まさにソヨヒトの人なりが,わかるエピソドとしてよ,ちなみに私とシルちゃんがソヨヒトに言い寄っているエピソードで、不満を言ってるのは男子だけ、一部の女子からは、私たちの引きつけ役として感謝されてるそうよ、」
ソヨヒト
「そうなの?俺はてっきり両手に華のクソ野郎と全校生徒に認識されてると、、、。」
さおり
「何言ってるの?それこそ一部の男子、特に旧過激派として有名な、シル親衛隊の残党が言いふらしてるって噂よ。」
ソヨヒト
「なんだそのジオン残党みたいな組織は、、、。」
さおり
「風紀委員会としても、実態が見えてこない組織として要注意として認定してるんだけど、、、。」
ソヨヒト
「色々大変だな、、、でも、シルとさおりがオレに言い寄っているって広まってたの?」
さおり
「まぁ、、、事実だし、、、結構有名な話よ、全然振り向かないって!」
ソヨヒト
「なんでオレにはそんな話が入ってこない?」
さおり
「ソヨヒトって本当にこの手の話になると、鈍いわね!そもそも論として、あなた人の恋沙汰に興味あるの?」
ソヨヒト
「、、、、ないです、、、、。」
さおり
「ならもう答えが出てるわよね!!あなた自身に直接関係する情報のキャッチは敏感でも、第三者に関することは興味ないでしょ?ましては恋沙汰になんて、、、。」
ソヨヒト
「ぐうのねもでません。」
さおり
「ソヨヒトはもう少しその辺理解したほうがいいわよ!」
なんでだろう?俺よりもさおりの方が、俺のことを理解してるぞ、、、。