タライ以外のオチ
カキノ先輩
「ご足労ありがとうございます。」
ソヨヒト
「いえ、、、あのお話とは?」
ソヨヒト
(ここまで来るとタライオチの線は薄いな、、、。)
カキノ先輩
「そうですね、今日は災難でしたね!」
カキノ先輩の今まで見たことの無いやさしい顔で言う。
ソヨヒト
「あの〜災難とはなんのことでしょか?」
カキノ先輩
「ふふふ、あなたは優しい人なのですね!
シルさんと雲野さんのことですよ!事あるごとに、貴方に因縁をつけて、、、困った人達です。」
ソヨヒト
(あ〜やっぱり側から見ても、そう見えるんだ、、、事実だけどね!!)
ソヨヒト
「あはは、、、まぁ〜今回も悪いのは俺なんで、、、」
カキノ先輩
「そんなことないですよ!確かに今日はサボったましたけど、、、でも、それは他の人も同じです。皆理由を付けてシルさんにちょっかいを出していました、けど、、、多田野君は、、、」
机越しに対面で座るカキノ先輩は、真剣な目でそう言って、机に置いていた俺の手を握り、、、。
カキノ先輩
「正直に言います、、、わたしは貴方に興味があります!!答えてください!!シラカワさんとはどんな関係なんですか?」
ソヨヒト
「えっ?、、、どう、、、と、言われましも、、、お食事に誘われて、いやあれは、シラカワ先輩がお礼をしたいと、、、。」
カキノ先輩
「お礼だけですか?」
ソヨヒト
「、、、、すいません、、、その先は俺が話すことではありません。気になるのなら本人に聞いてください。」
カキノ先輩
「、、、そうですね、、、失礼、、、話を変えます、、、シルさんとのご関係は?」
ソヨヒト
「父方の遠い親戚です、、、後、次に聞かれると思うので、さおり、、、雲野とは中学からの友達です。」
カキノ先輩
「そうだったのですね、、、三人は各学年の美女と称されてますが、多田野君はどなたが好きなんですか?」
ソヨヒト
「明確な好意を抱いているのは2人です、
シルとさおりです、これは互いに関係が深いのが理由です。シラカワ先輩は、知り合って日がが浅いので、、、なんとも言えません。」
カキノ先輩
「好意をとは、、、好きの感情ですか?」
ソヨヒト
「好きか嫌いかの感情なら好きです。」
カキノ先輩
「ちなみに、、、わたしが入る余地は?」
ソヨヒト
「それを判断出来るほど、、、俺はカキノ先輩を知りません。」
カキノ先輩
「さすが、、、難解男子の一角と言うべきですね、、、。」
ソヨヒト
「南海男子?なんですか?」
カキノ先輩
「もうこれくらいでいい?シズク?」
カキノ先輩の言葉で、教卓からシラカワ先輩が出てきた。
シラカワ先輩
「ありがとうミヨ!!こんにちわ、ソヨヒト君!
いつから気がついてましたか?」
ソヨヒト
「そうですね、、、しいて言えば最初から?そう言えばカッコいいですよね!!」
シラカワ先輩
「ふふふ、そんなこと言わなくてもソヨヒト君はかっこいいですよ!!」
カキノ先輩
「騙す様なことをしてごめんなさい」
ソヨヒト
「いえ、、、お構いなく、シラカワ先輩の好意を知っているのに、あやふやにしてる俺が悪いのです。
それで今回、新たに知り得たことはありましたか?」
シラカワ先輩
「そんなことありません!本当にごめんなさい
でも、これでソヨヒト君をもっと好きになりました!!」
ソヨヒト
「それは嬉しい限りです、、、」
シラカワ先輩
「私はもっと貴方を知りたいです。
私と今週末デートしてください!」
ソヨヒト
「そうですね、今回は断らせて頂きます。」
シラカワ先輩は一瞬落胆の顔を見せるが、
すぐに食い入る様に、
シラカワ先輩
「でわ、いつなら?出来れば断る理由を、、、」
ソヨヒト
「再来週からテストですよ、、、、。」
シラカワ先輩
「あっ、、、くぅ〜!!」
ソヨヒト
(おいおい!受験生!!恋に現を抜かしていいのか?)
シラカワ先輩
「やはり、、、やりますね!学年一位の秀才!!ならせめて放課後デートは?」
ソヨヒト
(バイトまでの間なら?むげにするのも悪いし〜)
ソヨヒト
「そうですね、今週は色々と都合が悪くて、、、今から俺のバイトまでなら、、、。」
シラカワ先輩
「今からいいのですか?」
ソヨヒト
「まぁでも1〜2時間ですよ?俺18時からバイトなので、、、」
そう言いながら掛け時計を見る、、、時刻は16時半を周ろうとしていた。
シラカワ先輩
「それでも、ソヨヒト君と一緒の時間を過ごせるなら!!」
カキノ先輩
「それなら私は帰るね!シズク頑張ってね!
多田野君は今日はごめんなさいね!」
そう言うと俺に近づき耳元で
カキノ先輩
「まぁ〜興味あるのは本当だけどね!」
そう言って、カキノ先輩は1人帰って行った。
ソヨヒト
(こりゃ〜からかわれてるな、、、。)