鬼ちゃん再び
家に帰って風呂に入ったあと、自室で勉強をする。そろそろ足音が、そう思っていると階段を駆け上がる音が聞こえる。
風呂上がりのシルがいつもの様に、、、あれ?隣の部屋のドアが開く音が、、、?
俺の部屋にやって来ない?
、、、、、
、、、、、、
、、、、、、、
隣の部屋で音がする、、、?
まぁ〜いいか?
、、、、、、
、、、、、、
、、、、、、
さて、、、今日はここまでかなぁ〜!!
ソヨヒト
(そろそろ寝るかな)
ベットに潜ると、、、ドアが開く音が、、、シルが入ってきた、、、。
シル
「にーさん、、、ちょっといい?」
ソヨヒト
「う〜んどうした?シル、、、?」
シル
「うっ、、、うあああ!!」
シルはベットに駆け寄り、抱きつき泣く、、、。
シルの体を起こして、シルをそっと抱きしめ頭を撫でる。
ソヨヒト
(そうだよな、、、今日のことはシルにとって傷つくことだ、、、申し訳ない)
シル
「うう、、、にーさんお願い、、、。」
ソヨヒト
「どうした?なんでも言ってごらん?」
シル
「宿題手伝って、、、うっ、、、う、、、。」
ソヨヒト
「、、、、えっ?」
シル
「、、、、えっ?」
シルの話を要約すると宿題は、提出期間の長いレポートとだったので、後回し後回しにしていたら、、、そのまま忘れて、提出日が明日になったとさ!!めでたし、めでたし!!
ソヨヒト
「いいかい!シル君!!おにーちゃんは、鬼ちゃんとして久々に怒ってます!!時計を見てください!!現在12時を回っております!
つまり本日の朝までに本件を、コンプリートしなければいけません!!」
シル
「うう、、助けてください!!おにー様〜!!」
ソヨヒト
(はぁ〜この手の宿題を課すのは多分、、、野口先生だなぁ、、、。)
ソヨヒト
「シル、この宿題は野口先生か?」
シル
「うん、、、知ってる人?」
ソヨヒト
「あ〜去年お世話になった、、、確かここに残して、、、。」
俺は机の引き出しを調べる。
ソヨヒト
「あった、シルこれほら!」
シルにノートを渡す。シルは状況を理解できていない様子なので説明をする。
ソヨヒト
「それは去年、野口先生から出された課題のレポートを、暇つぶしでいくつか作ったものが書いてある。まぁ似た様な課題だと思うから参考になるんじゃ無いかなぁ?ちなみに課題は?」
シル
「日本経済の再浮上の条件」
ソヨヒト
「去年の課題のそのままじゃねーか!!
いくつか案を書いてあるけど、AIを活用したレポートは俺が提出してるから、そのまま写すなよ!」
シル
「少子化解消、地理的リスクの軽減、国内製造業の回帰、為替誘導によるインフレ、、、、すごいこんなに書いたの?」
ソヨヒト
「うん、結構好きなジャンルだったからね!
適当に思いついたことを!
結局、野口先生は上手いんだよ!経済って答えがないし、議論の余地が多岐にわたるから、その課題ならレポートの中身よりも、構成に重点置いて作れるから意外と作りやすい。」
シル
「ふ〜ん!!ありがとう!!早速取り掛かろうにーさん!!」
ソヨヒト
「、、、、?俺も手伝うの?」
シル
「私がこの世界の仕組みを理解してると?」
ソヨヒト
「、、、確かに、、、。」
シルは俺に近づき耳元で、、、。
シル
「頼りにしてますよ!ダーリン!!」
ソヨヒト
「君はどこでそんな言葉を、、、」
シル
「ふふふ!ヒミツ!!」
こうしてバイト後の、地獄の深夜宿題がスタートした。