恋人?
シルが頼んだ俺のチーズハンバーグセット(ミニカツ丼)と、ミックスフライ定食が届く。
「ご注文の品だニャ〜ン!!」
相変わらず可愛くないロボットだ!!
シルは当たり前の様に、俺の料理を自分の前に置き考えていた。
シル
「う〜ん、、、ハンバーグは一口でいいや!
ミニカツ丼は半分食べてあげるね!」
俺の隣に座るシルが笑顔で俺に言う。
ソヨヒト
「、、、、ありがとう、、、。」
さおり
「、、、、ソヨヒト、わたしお腹空いたからそれ食べるよ!」
そう言って、さおりは俺にタブレットを渡す。
さおり
「それ戻しといて、、、あと、そのキノコクリームパスタ頼んだから!後で少しもらうね!」
そう言って俺の料理を持って行き、俺の様子を伺う。
ソヨヒト
(はは〜ん!!これはあれだ!!つまり、恋人とは名ばかりで、俺の実態はやはり下僕のなんだろうな〜)
ソヨヒト
「はは、、、了解、、、。」
そう言う俺を見てさおりは笑顔で、、、。
さおり
「、、、えっ!なにこれ!すごいねシルちゃん!!本当に文句一つ言わないで、言う事聞いてくれるんだ!!恋人最高!!」
と、テンション高めで喜んでいる、、、。
シル
「そうだよ!まぁ〜たまに冷たくなるけど、、、基本はすごく優しいよ!!
でも、さおねー!料理はわたしのだからね!」
さおり
「わかってるわよ!それ以外で甘えるからいいよ!!」
ソヨヒト
「あのさ〜二人ともちょっといいかな?俺らの関係って、人に話せない関係だろ?だから学校、バイトでは内緒にしたいんだけど、、、。」
シル
「以前と変わらないから別にいいけど?」
さおり
「まぁ〜わたしも、人に話せたもんじゃないと認識してるから!」
ソヨヒト
「だろ?だから、人前での発言と、行動に注意して欲しい、例えば、人前でイチャイチャしない、人前で恋人の様な発言をしないとか」
シル
「まぁ〜にーさんの部屋では、抱き合ってるけどね!」
シルはドヤ顔をしてさおりを見る。
さおり
「ちょっと!ソヨヒト詳しくその話聞こうかしら?」
ソヨヒト
「シル君?君はちょっとおしゃべりが過ぎますよ!!」
シルは知らんぷりして、吹けない口笛の真似をしている、、、。
さおり
「大体あなた達、いつから恋人になったの?」
シルは器用に、箸でトンカツをつまみ、口に入れて考えている、、、。
ソヨヒト
(異世界で箸使ってたのかな?)
シルはモグモグしながら、話そうとするのでそれを遮って俺が言う。
ソヨヒト
「日付は曖昧だけど、互いの認識としてゴールデンウィーク開け頃からだね。」
さおり
「あっ!それで、、、!」
ソヨヒト
「どうした?」
さおり
「やっとしっくりした、、、やっぱりソヨヒトって、良い男だね!」
ソヨヒト
「????」
さおり
「ほら!何度か二人で遊びに行こうって誘ったけど、結局、ソヨヒトがOKしてくれたのは、映画とモデルバイトだけだよ、両方シルちゃんが関係してる、、、。」
ソヨヒト
「あ〜それ、、、まぁ〜以前と同じで、さおりが人と付き合い出した時と、同じ感覚かな?その、、、シルに悪いと思って、、、。」
シル
「ねっ!にーさんクズだけど、マメなクズだからその辺は優しいって言ったでしょ?」
ソヨヒト
(なんだろう、、、今日はシルさんの当たりがやけにきつい、、、。)
シル
「まぁ、シラカワ先輩とはデートしたけどね。」
ソヨヒト
「それは、、、その、、、ごめんなさい。」
ソヨヒト
(なるほど当たりが強い理由はこれか、、、。)
さおりは俺とシルのやり取りを見て、
さおり
「そうね!割り切ると結構いいわねこの関係!」
ソヨヒト
(まぁ〜なに言われても、両手に華状態を受け入れた、立派のクズだからな〜俺、、、。)
さおり
「じゃ〜わたしからのデートのお誘いは?」
さおりは期待のこもった目で俺を見る。
ソヨヒト
「もちろん断りません、、、。」
さおり
「ふっふ〜ん!やった〜!!いつにしようかな?どこに行こうかな?」
さおりはすごい笑顔で喜んでいる。
俺もその笑顔が見れて嬉しい!!