決断、、、。
さおりは考えてる、、、。
ソヨヒトの想いと自分の現状、、、、シルの様に割り切った考えを受け入れれば、ソヨヒトともっと距離が近くなる。しかもライバルは、ソヨヒトの親族と言うズルい立場を、多いに利用していている。これ以上差をつけられたくない。
ソヨヒトには話をしていないが、シルとはある協定を結んでいる。その内容とは、
互いにソヨヒトが好きだと言うことを認める。
互いの恋路の邪魔しない。
どんな結末も恨みっこ無し。
ゆえに、さおりにはシル行動を、とがめる権限が無い。
さおり
(でも、なんでシルちゃんは.私にこの話を提案したんだろう?
自分が不利にならないと、判断している?
それともソヨヒトと、もっと深い関係を構築している、、、?
そうだとしたらもう手遅れ?
私の現状が、手詰まっていることを見せて、諦めさせるために、わざとソヨヒトとの仲を公表して、身を引かせる為の策略?)
考えれば考えるほど、さおりは自分が手詰まりを感じる、、、。
さおり
「わかったわ!
ソヨヒト!わたしあなたの恋人になる!!
良いわよね!!」
シルは一瞬だけ眉を動かすが、平然とタッチパネルを操作している。
ソヨヒトは呆然とさおりを見ているが、、、なにも言わない、、、。
さおり
「、、、ちょっと何か言いなさいよ、、、。」
シル
「そうだよにーさん!だからクズって言われるんだよ!!」
ソヨヒト
「あっ、、、ごめん、、、。
その、、、本当にそれで良いのか?
正直、シルの言っている関係はあまり理解出来ないけど、、、まぁ〜俺が束縛されないんなら、今の関係がより仲良くなるってことだろ?」
さおり
「違うわ!!
私がよりソヨヒトにわがままを聞いてもらえる関係よ!!」
ソヨヒト
「、、、、は?」
シル
「だから、私たちはソヨヒトを愛してあげるけど、独り占めはしない、、、その変わりたっぷりわがままを聞いてもらうの?わかった?にーさん!」
さおり
「あんたなんかが、この私の恋人になれるのよ!感謝しなさい!!」
ソヨヒト
(これは言う事聞かないと、揉めるな、、、シルがバラした時点で詰んだ事だし、、、。)
ソヨヒト
「その、、、さおり俺なんでよければ、、、恋人になってください、、、。」
さおりは涙ぐみながら俺を見つめて、、、。
さおり
「はい、喜んで!!」
俺はその言葉に安堵の表情を見せると、
隣で座るシルに頬っぺたをつねられる。
シル
「にーさん本当にそう言うところだよ!」
ソヨヒト
「いたた、、、ごめん、、、なんのことだ?」
シル
「さおねーだけズルい!!私はそんな風にいわれてない!!」
ソヨヒト
「あ〜確かに!!」
さおり
「あれ?シルちゃんは言われてもないんだ〜?
それなら恋人は私だけかな?」
シル
「、、、、」
シルは何も言わずに、横目でさおりを睨んだ後、俺を見つめ直して、、、。
ソヨヒト
「シル!恋人になってくれてありがとう!これからも、俺の恋人でいてください!!」
シルは嬉しそうに、こぼれ落ちそうな満面の笑顔で、、、。
シル
「まったく、、、しょうがないにーさんだよ、、、でも、にーさんとさおねー!!
勘違いしないでよ!!私が一番だからね!!」
さおり
「ふふふ」
ソヨヒト
「ははは」
シル
「なによ〜二人して、、、。」
さおり
「そうね!シルちゃんのおかげで、ソヨヒトとの仲が進展したんだから、とりあえずそう言うことにしましょう!!」
シル
「まぁ!そう言う事ですよ!!」
シルはドヤ顔親ていた。