勘違い?、、、そして、、、
あれから数日が経ち、俺はいつもの様に放課後のバイトをしている、、、。
店は昔に比べて忙しく、本格的に次のバイトを考えないと、俺の素晴らしいスローライフに甚大な影響を及ぼす、、、。
ソヨヒト
「ハァ〜終わった、、、、マジなんてこんなに忙しい?」
シル
「にーさんおつ!!」
さおり
「ソヨヒトお疲れ様!」
ソヨヒト
「お疲れでございます」×2
シルとはあれから特に変化も無く、優柔不断な俺に文句を言うわけでもない、、、。
結局、なにも決められず、、、ただ時間を無駄消化している、、、。
俺はなにも変わらない、、、シルの気持ちに触れても、あの頃と変わらず逃げてばっかり、、、ほんと、、、、自分が嫌になる。
シルの優しさに甘えて、いつもと変わらない日々。
さおりが少しおとなしい〜なんでだろ?
今はさおりのことを考えてやれる余裕はないんだけど、、、。
ソヨヒト
「さおり、どうした?さいきん元気ない様に感じるけど?」
さおり
「うん、、、色々あって、、、。
あ〜もう〜やめやめ!!、、、ちょっと、ソヨヒトとシルちゃんこの後時間ちょうだい!!」
そう言って、バイト後、さおりに近くのファミレスに連行された。
シル
「う〜ん、、、にーさんはチーズハンバーグにミニとんかつ丼セットね、私は〜、、、やっぱミックスフライ定食!!」
俺はメニュー表すら見る権限をも与えず、シルは自分が食べたい一口を選んでいる。
さおり
「やっぱおかしい〜!!」
ソヨヒト
(そうだよな!こんなの間違ってるよな!!)
さおり
「あんたら、、、私に隠し事してる?」
さおりはメニューを見なる事なく、俺とシルのやり取りを見て言う。
ソヨヒト
「どうした?なんのことだ?」
さおり
「シルちゃん?お父さんの名前なんて言うの?」
シル
「えっ!、、、ソイ、、、だけど?」
さおり
「、、、そう?じゃ〜質問を変えるね、お義父さんっているの?」
シル
「、、、うん、ノリヒト、、、さん」
さおり
「ソヨヒト!!お父さんは、なんて名前だっけ?」
ソヨヒト
「たぶん、、、多田野 典人だけど、、、。」
さおり
「じゃ〜これが、どう言う事か説明して?」
ソヨヒト
「、、、シルがそう呼んでるだけ?」
さおり
「、、、えっ?そうなの?シルちゃん?」
シル
「うん、、、ソイお父さんは私が生まれてすぐ間に事故死してる、、、だから、ノリヒトさんに、お父さん像を重ねてそう呼んでるだけ、、、。」
さおり
「、、、どういう事?」
ソヨヒト
「いや、、、むしろこっちが聞きたいんだけど、、、?なんのことだ?」
さおり
「シルちゃんのお母さんとソヨヒトのお父さんは、、、出来てるの?」
ソヨヒト
「、、、親族?、、、だけど、、、?」
さおり
「、、、そうよね!ヤダ〜私って、、、なに勘違いしていたのかしら!! てっきり、ソヨヒトの家族は一夫多妻だと思った、、、、。」
ソヨヒト
「お前、、、なに言ってるの?」
ソヨヒト
(ごめんなさい、、、実はそうです、、、。)
さおり
「もしかしたら、ソヨヒトもお父さんを真似て、一夫多妻を狙って、私との関係をうやむやに、、、だった、そうでしょ?、、、白川先輩はどうなのよ?」
ソヨヒト
「どうって、、、言われても先輩ですが?」
さおり
「、、、あたま痛くなってくる、、、そんな問答をしてるんじゃないの?」
ソヨヒト
「わかったよはっきり言うよ!仮に誰かと付き合っとしてもシルとさおり以外に興味もない!!」
シル
「まぁ〜私とにーさんは恋人だけどねぇ〜」
さおり
「、、、、」
ソヨヒト
(お前〜ここでバラすかぁ〜)
シル
「さおねー別に良いじゃん!!にーさんが誰を好きになろうと!!さおねーも私みたいに恋人になれば?」
ソヨヒト
「あの〜シルさん?なに言ってるのかな?」
シル
「まぁにーさんは今は黙ってて!!」
ソヨヒト
「、、、、」
シル
「さおねー私よりにーさんと付き合い長いんでしょ?だったわかるんじゃない?にーさんのクズっぷり!!」
ソヨヒト
「、、、、」
さおり
「、、、すごいこと言うね、、、。」
シル
「でも、そのクズ好きなんでしょ?いらないなら遠慮なく私がもらうしけど、、、まぁどの道私のだけど、、、。」
さおりは考え込んでいる、、、。
シル
「諦めきれないんでしょ?なら開き直って、私みたいに恋人として、振る舞ってもらって大事にしてもらえば?例えば、私はにーさんのご飯をもらってるし!!」
さおり
「、、、それってどう言う定義なの?」
シル
「う〜ん本来なら、正式にお付き合いをして恋人になるんだけど、この人はそれを嫌がるでしょ?、、、昔お母さん、、、あっソヨヒトのお母さんね!お義父さんんと付き合う前に、友達以上恋人未満の関係になって、お義父さんを落としたって話を聞いて、閃いたの、、、。」
ソヨヒト
(なんだその話、、、初めて聞いた、、、。)
シル
「つまり、友達より上だから、友達なら出来ない事が出来る、、、その代わり、彼女じゃ無いだから浮気をされても文句を言えない、、、。
でも、友達以上だから、恋人になったの、、、ただし、正式の宣言じゃないから、多少の浮気を許す、、、?そんな感じ?
まぁ、友達より上の立場、、、かなぁ?」
ソヨヒト
(う〜んシルの説明が理解出来ない、、、
つまり、友達以上の恋人だけど、彼女ではない?そう言う事か?感覚的な世界だな、、、。)
さおり
「言葉では理解出来ないけど、、、感覚としてなら?」
ソヨヒト
(いや、異世界人の感覚を無理に理解しなくても、、、。)
さおり
「振られるなら、割り切って関係を維持する、、、その代わり、たっぷりわがままを聞いてもらう、、、そう言う事?」
シル
「まぁ!そう言う事!幸いにーさんクズだけど、マメなクズだからその辺は優しいよ!!」
さおりは腕を組んで真剣に考えてる。