ローネとシルのお誕生日を決める会!!
その日の夜、、、。
オトンが上機嫌だ。
オトンのご希望通りの、お誕生日会が開催された。
サプライズ予定だったのだが、オトンをお祝いしたくてしょうがなかった、オカンが我慢できずに、昼間バラしたらしい、、、どんだけオトン大好きなんだよ〜!!(笑)
びっくりしたのが、オカンとローネさんが、二人で選んだプレゼントを貰って、上機嫌で大はしゃぎだったオトンが、シルから貰ったプレゼントに、涙を流していた、、、。
理由を聞いたが、
オトン
「わからない、でもなんか感情が溢れて嬉しかった、、、感動した、、、。」
と、どんだけ五姉妹好きなんだよ!!
そんなオトンの姿が、嬉しかったのだろう、、、。シルももらい泣きしていた、、、。
ちなみに俺は有言実行!!
汚い箱に庭の石を入れて、隕石と言い張って渡した、、、当然その場で投げ捨てられ、、、
みんなが大爆笑した後、シルと買い物時に、たまたま見かけた、扇子をプレゼントした、和服が好きなオトンには、丁度良いと思ったから、安かったしね!!
さすがに俺のプレゼントには涙を流さなかった、、、二つもあげたのに、、、。
その後、ローネさんから、エルフのお祝いの風習の話を聞いた。
エルフの民は、悠久の時を生きるため、人族に換算すると、10年が1年となる。
それもあってか、お誕生日という概念がない、その代わり、約10年単位で、 生きれた 事をお祝いをする。
それも村人全員で、約10年の区切りの人を一斉にお祝いするとのこと、つまり、ローネさんとシルはそれぞれ36回、15回その行事を行ったから、36歳と15歳となるそうだ、、、。
奇しくも、そのお祭りの日が、俺の誕生日、
5月5日だった事もあり、シルもローネさんも、俺個人のお誕生日の意味を、理解していなかったそうだ。
そんな事を聞いていて、
ソヨヒト
「そうだ!シルとローネさんのお誕生日決めないと!!」
シル
「そうだね!ケーキだ!!」
ローネ
「そうね!ケーキ食べれるんですものね!!」
ソヨヒト
(この二人は、、、ちなみにシルはしっかり、俺のケーキを、一口と称してガッツリ持っていき、ローネさんもオトンから分けて貰っていた、、、オカンは、食べきれなかったケーキを、オトンあ〜んしていた。)
オトン
「二人は希望の日はある?」
シル
「ないよ〜」
ローネ
「コレと言って浮かびませんね、、、そうだ、、、確か、、私は3月21日が良いですわね!!」
それを聞いて、オトンはわかったようだけど、なにも言わない、、、。
ソヨヒト
「その日になんか特別の、思入れがあるんですか?」
ローネ
「フフフッ、、、ごめんなさい、、、秘密です。」
それを聞いたシルが、
シル
「それなら私は、8月29日が良い!!」
ソヨヒト
(8月29日?、、、それって俺とシルが初めて会った日、、、BBQの日だ、、、って事は、ローネさんの日も、、、?)
オカン
「そう!二人が決めたんだから、そうしましょ!!、ローネ、、、お祝い来年になるけど、、、って、わかってて、決めたのよね、、、。」
ローネ
「ごめんなさいね!サチ、、、。」
オカン
「別に構わないわよ!!」
ソヨヒト
(オカンとローネさんの、やり取りから考えると、、、やはり、、、おそらくオトンとローネさんが、初めて会った日なんだろうな、、、。)
そんなこんなで、ワイワイガヤガヤのオトンの誕生日会は幕を下ろした。
風呂に入って自室に戻ると、当たり前のようにシルがベットでスマホをいじっていた。
いつものように俺がベットに座ると、直ぐにシルが背中に抱きつき、、、。
シル
「にーさんの時、ちゃんと理解してなかったから、、、あげられなくてごめんなさい、、、。」
ソヨヒト
(シルは俺の誕生日を気にしてるのか、、、)
ソヨヒト
「そんな事を気にしなくて良いよ!むしろ俺はシルの誕生日が、楽しみだよ!!」
シル
「にーさん来年はちゃんと、お祝いするね!!」
ソヨヒト
(いやいや〜むしろいつもご褒美ありがとうございます。)
ソヨヒト
「ありがとうね!シル」
シルは余程嬉しかったのか、俺の背かに抱きつきながら、ぴょんぴょん跳ねていた。