モデルアルバイト②
いわゆるスチール撮影が始まった、、、?
合ってるのかなぁ〜知らんけど、、、。
カメラマンぽっいひとが、掛け声を掛けながら撮影している、、、。
うん!あれはカメラマンだろ〜ド素人の俺でもわかる!なぜなら!カメラ持ってるから!!
もしもあれで、スタイリストの人とか言われたら、、、ドラ◯もんのカメラになってしまう!
そんなアホな事考えていると、、、。
「はい!一旦休憩!いいよ二人とも〜実にいい!素晴らしい!」
おいおいあのおっさん、圧すげーな!そのうち、じゃ〜ちょっと上脱いでみる?っとか言い出すんじゃないか?
、、、ドキドキ!ワクワク!
「にーさんどうだった!」
シルが走って俺に寄ってくる。
「うん!すごく可愛かったよ!」
後から歩いて来たさおりが、、、
「やっぱり、シルちゃんは可愛いね!
まぁ〜絵的には、わたしが上だけど、、、
ね〜ソヨヒト?」
こらこら、あおるんじゃありません!
「ハハっ!さおりはビシッと決まってたよ!シルは少しおどけなさが残ってるけど、それはそれで魅力的だね!」
どうだ!この俺様の返しは〜さおりよ!貴様にはやらせんよ!
「なんかあらためて、言われると恥ずかしいわね〜」
「ふふふにーさん喜んでもらえて嬉しい!」
よし!ちょろいやつらだ!
「でも少しお腹空いて来た〜」
シルが小声で呟く、、、。
時計を見ると確かに12時を回っている。
撮影はこの後も続く、当然昼食なんて無い、シルもさおりも、露出は少なめだけど、体のラインのわかる服を着ている。
そうなれば当然昼食なんて、、、。
「シル、ほらよかったらこれ食べるか?」
俺はそう言いながら、カバンからタッパーを出して、蓋を開けシルに見せる。
みるみるうちにシルから天使の笑顔がこぼれる。
「うわ〜これ、、、生チョコ?」
「あ、、、多分昼食が取れなくなると思って、、、シルが満足出来そうなものを、考えてたら、札幌思い出したから作ってみた。」
俺がそう言っている間に、、、、
「にーさん頂きます〜!」
すでに2個目に手をつけていた、、、。
「なになに?ソヨヒトが作ったの?わたしも〜」
そう言いながら、さおりも一つ口に入れる。
「うぉん〜おいひ〜」
こらこらさおり、食べてからしゃべりなさい、、、。
「ちょっとシルちゃんはそれもう6個目でしょ?、、、」
「さおりさん!これはにーさんが私の為に、作ってくれたの?わかる?」
「なに言ってるの!二人のためでしょ?大体シルちゃんは、いつでも作ってもらえるじゃない、、、それ私によこしなさい!!」
失敗した、、、試作品でもあるから一人3個と想定して9個しか作らなかった、、、当然俺の分は無し、、、。
結局、シルが押し切って合計6個、さおりは自分の取り分は、守死して3個食べた。
まぁ〜いつもの流れ、、、俺の分はシルに献上しただけ、、、。
「シル、さおり美味しかった?」
「うん!ありがとうにーさん!」
「ソヨヒトって本当に器用ね〜これなら安心して、お嫁に行けるね、、、。」
「、、、、」
「、、、、」
隣でシルが睨んでる、、、なぜ俺を?
「でわ、撮影再開します〜」
先ほどのスタッフAに、呼ばれたシルとさおりは、再びカメラの前に向かった。
それにしても、本当に見事な脇役感!!