モデルアルバイト①
この話はオトン誕生日の、二日前の日曜日のお話、、、。
なれた感じの、さおりに連れられて、シルと撮影スタジオ入りをする。
さおりのお父さんはすでに、現場入りしており、撮影準備との事、俺もシルもドが付く素人、、、よくわからない人達に、さおりは丁寧に挨拶をするのを、真似て挨拶をする。
その後、さおりはシルを連れて、さおりのお父さんの元に、、、それを遠目で見ながら思う、、、。
今日のシルはいつものシルと違い、凛とした大人シルだ、、、シルは本当にすごい、文化も価値観も違う世界なのに、こう言う場に慣れていると言うか、立ち回りも堂々として、ローネさんによく似ている。
お〜い!おらのかわいい妹さんシルちゃんは、何処に〜今日はお休み?、、、そんな事考えてシルを見ていたら、、、。
「にーさん、にーさん、どうしたの?」
「あっごめん、、、。」
「フフフッ、、また私に見惚れて、、、。」
「あはは、、、今日のシルはすごく大人びて素敵だなぁ〜って、、、。」
「フフフ、、、ありがと、、、さおりさんが呼んでるから行ってくるね!」
そう言ってシルは、さおりとスタジオを後にした。
スタジオの脇で、ぼーっと突っ立っていると、よくわからない人達に、ジロジロ見られていた。
気まずい、、、そう思っていたら、
「ソヨヒト君かい?いや〜しばらく見ないうちに大きくなったね!」
さおりのお父さんから声を掛けられた。
「ご無沙汰しております。ご挨拶をと思っておりましたが、ご多忙の様に思えまして、ご挨拶が遅れまして、誠に申し訳ありません。」
「いやいや!君は本当に立派な青年だ!流石!学年一位の秀才!ここだけの話、、、どうだ?さおりは、、、なかなかいい女になってきたろ?欲しければあげるぞ、、、」
おい!このおっさん何言ってる、、、人をもの扱いして、、、そりゃ〜くれるなら〜なんでももら、、って違うだろ!!
「あはは、ご冗談を、私なんかじゃさおりさんのパートナーを務められませんよ、、、。」
おいおい!誰だよこの好青年、、、自分で言って恥ずかし〜!
「まぁ〜これ以上言うとさおりに、怒られるから、、、まぁ考えといてくれ〜じゃ〜!」
なんかうちのオトンみたいに、好き勝手言っていったなぁ〜、親父ってあんなものなのか?そんな事考えていると、
「まったく、、、うちのお父さんは〜、、、ごめんね!ソヨヒト、、、」
マジかぁ〜きかれてるじゃ〜ね〜かよ!
それであのおっさん逃げたんだなぁ!
「あはは、お疲れ様さおり、、、」
「うん、お疲れ〜それで?、、、もらってくれるの?」
そう言いながら上目遣いで俺を見つめるさおり、、、。
「あら!さおりさん?何をもらって欲しいの?後で、お話ししましょうね!(怒)」
ほらほら、シルがいる前で、わざとそんな事言っちゃダメ!なだめるの俺なんだから、、、
「シルもお疲れ様、かわいい服だね!」
よし、とりあえず誤魔化しフォロー発動!
「あれ、、、ソヨヒトは、、、私には言ってくれないんだ、、、。」
き、さ、ま、ぁ〜のせいで、要らぬフォローしてるんだよ(怒)
「あ、、、ごめん、さおりも素敵だね!二人ともよく似合ってる、見惚れちゃったよ、、、。」
ふっ、、、チョロい女どもだ、、、顔を赤くして、、、俺はやれば出来る男!
「それじゃ〜これから撮影に入りま〜す!!」
スタッフAっぽい見事な脇役に、シルとさおりは呼ばれて、カメラの前に向かった。