異世界こぼれ話⑭ エルフの村④
ローネ女王の話を要約するとこうなる。
エルフ王国復権の為に、新しい神輿必要とのこと、つまり前国王の王妃でしか無いローネは、戦時の神輿であって、平時の国家の統治には必要が無い、けれどシルは違う、、、。
王家の唯一の直系ゆえに、王座を狙う輩にとっては、これ以上ない利用価値の高い人物、、、シルへの縁談話が多数届いているとのこと。
しかも皮肉なことに、その筆頭が女王の実の弟、シルは自分の叔父に求婚を求められてるとは、、、、。
現状それに応じるしか、もはや手がない状態だと、、、。
これを唯一打開出来る方法が、ローネと俺の結婚。
この世界の救世主である俺に逆らえる王家は存在しない、、、だって魔王みたいに吹っ飛ばされちゃうもんね!(冗談)
仮にシルが俺の娘になれば、俺の意向なしで婚姻なんて簡単に決められない、、、そう言うことだ、けれど、、、。
ノリヒト
「話はわかった、しかし、大きな穴があるがそれはどうする?」
ローネ女王は再び俺の目見て、、、。
ローネ女王
「穴とはなんでございましょうか?」
ノリヒト
「仮にも国家の女王である貴女と、俺が婚姻を結ぶとする、、、それでエルフ国内の内紛は解決するだろう、、、でも他国が黙っていると、、、?
ありえない、それこそエルフ王国は全世界を敵にするぞ、救世主が小国のエルフ王国と手を結ぶなど、とても各国が認めてくれると思わんが、、、。」
ローネは笑顔で、
ローネ女王
「それには心配は及びません。
ノリヒト様と婚姻出来るならわたくしは退位致します。」
ノリヒトは驚いたそこまで、、、やはりシルのためか、、、。
俺はシルを見る、、、彼女は何も発言をしない、、、けれど、強い意志を感じる目をしている。
なるほど、、、仮にシルの婚姻が決まれば、前政権である母を利用する輩も現れる、悪くいえばそれを阻止する為に、遠くない未来に母は消される、、、そう言うことかしっかり親子で話し合った答えなんだろ、、、。
ノリヒト
「ひとつ聞きたい退位の理由は?」
ローネは優しい笑みで
ローネ女王
「簡単なことです。
好きなお方の元に行くのに、王冠は必要ありません。」
それを聞いて納得した。
ローネはどんな事をしてもシルを守りたい、、、そんな強い意志を感じた。
正直、俺はシルが好きだ、息子と年も近く、俺が投獄された時に、牢屋になっこく遊びに来て話し相手になってくれたのはシルだ!シルにチョコあげた事により、牢屋からも出れた。
出来るならこの娘を助けてあげたい。
ノリヒト
「理由はわかった、、、以前話したが、俺にも家族がいる、、、まずは妻に全てを話さなければ、、、それでも良いか?」
ローネ女王は笑顔でうなずく。
こうしてサチとローネは異世界で会うことになるが、それはまた別のお話。
異世界義妹をご一読頂き誠にありがとうございます。
オトンの名誉のためにも、、、
腑抜けた男がただ、自己のわがままで、異世界で嫁を連れてくるってのが、嫌でこの物語は、この異世界義妹を執筆するにあたって、早い段階で作られた構想です。
早くこれを発表したいと思っておりましたが、やっと皆様にと届け出来て心から嬉しく思います。
皆様にも、オトンが好きになって、いたたげると嬉しいです。
尚、本作品と直接関係ないので、執筆するかはわかりませんが、オトンが魔王を討伐する構想も出来ております。
どんな形で発表するかはわかりませんが、
皆様にお届け出来たら良いなと思っております。
異世界転生希望者A