異世界こぼれ話⑬ エルフの村③
ノリヒト
「それで、なんのようですか?」
俺はぶっきらぼうに言葉を浴びせる。
ローネ女王は、凛した姿勢で、
ローネ女王
「以前ノリヒト様が、申しておりました件、わたくしがお受け致したく、、、。」
ローネ女王は頭を下げてそう言った、、、はて?なんの事?そもそもエルフにお辞儀の文化は無いはず、、、。
ノリヒト
「すいません、なんの事ですか?」
ローネ女王は頭を上げて笑顔で、
ローネ女王
「ノリヒト様が、初めてエルフの村に来たときに、おっしゃられていた事です、、、。」
それを聞いてピンと来た!なんてったって、初めてエルフの村にたどり着いたときに、この話をローネ女王の前で話して、すぐにこの人に投獄されたもんね!!
ノリヒト
「お断りします!!」
ローネ女王
「何故ですか?」
ノリヒト
「ハッキリ言って俺はあんたが嫌いだ!
あんたは俺の説明を、無視して俺を投獄した、、、俺が英雄扱いされたら、手のひら返しか?ふざけんな!」
久々にキレた、、、昔からこの手の輩が大っ嫌いだからだ、、、。
ローネは表情ひとつ変えずに、
ローネ女王
「数々のご無礼、今一度お詫び申し上げます。」
そう言って深々と頭を下げた。
おかし、、、エルフこんな文化を聞いたことが無い、そもそもこの世界にこの謝罪方法がない、、、。
ノリヒト
「頭を上げてくれ、、、こちらも感情的になってすまない、話を聞かせてくれ、、、。」
俺がそう言うと、ローネ女王は頭を上げて、真剣な眼差しで俺を見つめ話し始めた。