オトンの誕生日、、、前夜①
6月10日月曜日、、、オトンはいつもの様に目が覚めると、押し入れから出て、掛け時計をみる、、、5:25分
「よし!勝った!」
オトンは、5時30分にセットしてある、目覚まし時計を消す。ちなみに、最近の目覚まし音は、五姉妹の歌だった。
以前の音は、
「呪われそうだからやめろ、、、消すなら自分のセーブを消せ!!」
と、息子の心無い言葉に、傷つき癒しを求めての楽曲選定とのこと、珍しく息子も、、、
「うん!良いね!やっぱり最高!」
と、喜んでくれたとか、、、
ちなみオトンはいつも、押し入れて寝ている。
敬愛する、青ダヌキがそうしてるから、、、。
この家を買った頃からこの生活をしている、、、かれこれ8〜9年になるだろか、、、
「おはよおとーさん、」
ダブルベットで寝ていた、かーさんが起きてオトンの服を用意する。
「、、、かーさん、、、」
「ダメです、、、もう毎日毎日、、、」
そう言いながらも、オトンにかまえるオカンは、いつも嬉しそうにしている。
オトンが居間から庭に出ると、一階の隣の部屋のローネも起きて窓から、
「おはようございます、ノリヒトさん」
「おはようローネさん良い天気ですね!」
「、、、そうですね、ノリヒトさん、、あいにくの雨ですが、、、」
決してローネは、雨の中ラジオ体操をするオトンを否定しない、、、それがこの家での彼女の二つな、、、全肯定の妖精、、、と、言われる由縁だ、、、きっとゴットも彼女の二つなを勝ちとっ、、、
話を戻そう。
オトンは、ラジオ体操を終えると、高々と天に拳を上げて、、、
「ビクトリー、、、」
雨のせいなの、、、それとも、、、彼の顔からは雫がこぼれ落ちていく、、、
当然、オカンにめちゃくちゃ怒られたあと、
朝風呂に入る、、、朝から湯船に浸かる贅沢を満喫した。
居間に行くとすでに、みんな朝食を食べていた。
「、、、ったく、、、挨拶なしで朝食ですか?」
オトンの意味不明な文句に、ソヨヒトが反抗しようとした時、
「おとーさん反省してください、、、。
みんなおとーさんと違って朝は忙しいの、、、
無職の貴方に付き合ってられないの、、、
あと、おとーさんの朝食は片付けたから無いわよ!!」
と、、オカンが、、、
流石のローネさんも、、、
「ノリヒトさん、後で一緒におにぎり買いに行きましょう〜」
と、なんのフォローにもならない一言を、、、。