異世界こぼれ話⑩ 異世界の世界①
オトンは、馬車に揺られながら、見慣れない地形を眺め考えていた。
この世界に来て分かった事、太陽を中心とした太陽系の配列はなにも関わらない、ゆえに暦も変化はない、けれど、地球の地形と大きく異なる。
この世界の詳しい地形が理解出来て無いが、おそらく2億年前のパンゲア超大陸の分裂の途中で、分岐した世界と考えられる。
人族、獣人族、魔族、エルフ、代表的な種族分類されるが、もう少し細かく分かれている。
なぜこの種族達が代表とされるかは、各種族で国家を形成していたから、特に人族には、多くの国家がある。
人族の繁栄と言っても良い、その理由は人族の寿命だろう、、、魔族とエルフほどではないが、獣人族の200年は生きると言う、この世界の人族は100年も生きられない、平均でもその半分だろう、、、
「旦那、、、目的の場所着きましたよ」
「ありがとう、セイル」
彼女は獣人族のセイル、荷馬車で行商をしている。
活動拠点としてる人族の王国で、たまたま知り合った。
この国の国王から面倒な頼み事をされたので、まずは、この辺の地形の調査と言う事て、馬車で行けるとある場所を、目指す為に、彼女をタクシーとして雇い入れた。
「セイルって、まだ少女様な見た目だけど、
50歳近いんだよね、、、」
「人族で言うと大体16〜18歳あたりですかね?まぁ、私たち獣人族は単純に4んで割れば、人族の年齢に置き換えられると、言われてますよ」
そんな事を聞きながら、オトンは周辺の地形を確認する。
「うん、、、確かにただ広い真っ直ぐな場所だな!途中に石も木もない、、、よし!候補だな!」
オトンは、再びセイルに目をやる、、、ピンとした耳、腰からぶら下がる尻尾、、、まさに犬族の獣人。
「セイルは行商として香辛料扱う?」
「はい、かさばらないし、高く売れますから、、、」
「セイルってりんご好き?」
「え〜まぁ〜甘いですし、、、」
「麦畑にいたことは、、、?」
「はっ、、はい?、、、ありません、、、」
「ローレン○って知ってる?」
「???」
「だよね〜」