両手に華なんてものはない!①
L ENEでシルに連絡
俺 今どこ?
シル 施設にいるよ〜
俺 合流する?
シル ナンパされたからいい、、、
俺 えっ!
シル ウソ、、、!
俺 ムキ(怒)
俺 中央の広場に居る
シル 今から行くね
ふ〜ん!まぁ、、、、シルがナンパされるのは、必然として、警戒心の高いエルフがナンパ男に、ノコノコついて行くとは、到底思えんがな、、、
そんな事を思って中央広場のベンチに座っていると、、、あれ?なんか隣の人ご機嫌斜め?
「さおり、、、どうした?」
「、、、別に」
「それって、、、絶対別にじゃないよね、、、」
「わかってるなら聞くな、、、」
「ごめん、、、でもあの場は雰囲気良くなかっただろ、、、少し空気を変えないと、、、」
「ププっあはは、、、ありがとソヨヒト、、、
そういうところ好きだよ!」
「こら!人のにーさんナンパするな〜
ドロボーネコ!!」
背後からシルが声をかけてくる、、、
「お疲れ様!にーさん!さおねー!」
それを聞いたさおりが、俺の腕に抱きつき、、、
「え〜なんのこと?シルちゃん?ひょっとして、、、焼いてる?私たちの大人の関係に、、、?」
それを見たシルの顔が、、、なぜ俺をにらむ、、、
「さおねーじゃボリームが足りないよ〜ね〜にーさん?」
と、さおりと反対の腕にーさん抱きつく、、、
わあ〜両手に、、、おっ、、華だ、、、。
ここは広場ではなく、、、最果ての楽園?
そんな二人のサバサバした関係とは裏腹に、
この世の春を謳歌していたら、、、
イテテッ、、、!
二人にほっぺをつねられた、、、
「ニヤニヤしないスケベ!」
「にーさんエッチ!」
「俺悪くないよね?、、、俺悪いの、、、?
あれ?俺被害者でしょ、、、?」
「ふふふ」
「ハハハ」
お二人は仲がいいのか?悪いのか?、、、
「さて、合流はしたけど、、、どうする?
17時前だから夕飯には早いし、、、さっきパンケーキ食べたばっかりだし、、、」
「そうね!この商業施設をプラつく?
それとも隣接する図書館に行く、、、?」
さおりは一緒に考えてくれるのだが、、、
「あ、、、パンケーキいいな〜にーさんも食べたの?」
我は関係なしと、、、言わんばかりに全く会話に参加しないお方が、、、、
「ああ!食べたよ、、、」
「ブー!」
なぜ怒る、、、貴女、俺のハンバーグ半分持って行っただろう!
「今日はもう無理だから、、、来週一緒に行こうな!シル?」
「うん!いいの?にーさん!!」
「もちろん、、、」
「ダメだよ、、、シルちゃん!!」
俺の言葉を遮り、、、さおりがシルに言葉を返す、、、えっ?なぜさおりが止める?
「、、、あっ!そうだ、、、にーさん今度ね?」
「???、、、了解」
「、、、そうだ!来週ソヨヒトも空けといてね!」
「、、、はぁ?」
「なに、、、気の抜けた声、、、ね!
シルちゃん!」
「そうだよ!にーさん一緒に行こ!」
「待て待て、勝手に決める!!
なんの話だ!」
「シルちゃんのモデルデビュー!!」
「、、、、えっ!、、、まさか、、、」
「そう!お父さんがモデル探していてね!
ちょうど、シルちゃんが、その感じに当てはまったのよ、、、」
さおりのお父さんは、芸能系、、、まぁ正確には、スタイリストだったと思う、、、
「なんかね!1日で1万円貰えるんだって、、、」
シルは嬉しそうに言う、、、
「いかがわしい系?」
ぐっふ、、、シルとさおりに脇腹を殴られる、、、
「かわいい系ね!大体自分の娘をそんなのに出さないでしょ!!」
「やっぱり、さおりもか〜、、、」
「まぁ〜流石にシルちゃんにお願いしてね、、、」
「でも、、、珍しいね、、、確か中学生以来?」
「、、、うう、、黒歴史、、、触れないで〜」
次回!隠された黒歴史!!
まぁ〜この話は今度として、、、
なんか納得出来ないな〜なぜ俺も行かなきゃいけない?