お勉強会②
「ご注文のお品でございます。」
そう言って、フリフリのスカートの、かわいい店員が商品を届けてくれる時代は終わった。(いつの時代だよ、、、)
現実はこれだ!
「ご注文だにゃん!」
声はいい!ネコもいい!でも、ネコ型たぬきが持って来てくれるわけでも無い、ビジュアルは、宇宙戦争の喋れない方、そんなのが、かわいくおしゃべりしても、、、
さて、シルはダブルチーズハンバーグセット、さおりは、和風パスタサラダセット、俺は、シルの強い推しにより、ミックスグリルセット、、、、注文の品物が届く。
なぜだろ?シルさんは、ご自身のダブルチーズハンバーグに、目を向ける事なく、
俺のミックスグリルと、にらめっこをしている。
ミックスグリル、一位指名候補が、決まったのだろう、笑みで、それでいてためらう様に、、、
「にーさん、、、あの、、、」
「シル、なんか欲しいものあったのか?」
「うん、、、いいのにーさん?、、、からあげとソーセージ、、、」
なるほど、ハンバーグは自分のと、被るからいらないと、、、からあげ3個あるから、いいとして、ソーセージさんは1本、、、このドロボーネコやりよる。
「ほら、シル好きのものどーぞ!」
ミックスグリルをシルに献上する、、、
おい!からあげ2個は反則だろ、、、
ほら、隣のさおりもすごい顔で見てるよ、、、。
結局、シルにからあげ2個とソーセージを献上した、、、。
「にーさんありがとう!」
かわいい、、、!シルの満面な笑みが何よりのご褒美です、、、。
「ソヨヒトは優しいね!!じゃ〜私も!!」
そう言って、残りのからあげを盗られた、、、
「、、、、喜んでもらえて何よりです、、、」
頼んだはずのミックスグリルが、ハンバーグセットに変わり、俺はそれを堪能した、、、。
ドリンクバーを取りに行席を立つと、
「私も!!」
と、シルが立ち上がる。
「持ってこようか?、さおりは?」
シルとさおりに尋ねると、
「ううん、自分で選ぶ、、、」
「私は平気、、、」
そうして、シルとドリンクバーコーナーに向かう。
コーヒーをドリップしていると、
「にーさん、からあげとソーセージ、ありがとう!美味しかったよ!」
シルは後ろで手を組み、俺を覗き込む上目遣いで、言ってくる、、、やば、、、マジ天使、、
「シルが喜んでくれて俺は嬉しいよ!」
「フフフ!にーさん鼻の下伸びてるよ〜!」
「おまっ、からかうな〜」
そう言いながらも、シルのポーズは、胸を強調されるので、ついつい、、、ね、、、
バレたか〜
「なに話してるの?ソヨヒトが、エッチだって話?」
聞こえてたじゃ〜ね〜か、、、いや、そうじゃ無い!!
「からあげのお礼と、冤罪だよ、、、」
「冤罪、、、あ〜それ、、、この際だから言ってあげるけど、ソヨヒトは、誤魔化せてると思ってるようだけど、女の子はそういう視線に、敏感なんだからね!!、私もよく見られるし
〜まぁ私は嫌いじゃ無いからいいけど、、、
せっかくシルちゃんが、にーさんって、慕ってくれるんだから、、、」
衝撃の発言をされた、、、確かに否定はしない、、、、すいません、、、、
「あ〜その、、、二人に不快な思いをさせていたんだね、、、ごめんなさい、、、」
「にーさん私、、、気にして無い、、、」
「ソヨヒト、、、私はいいのよ、、、」
二人の言葉が同時に発せられる、、、。
「とりあえず席に戻ろう、、、」
俺は肩を落として席に戻った、、、。
しばらくして二人が、席に戻る。
さおりが俺に
「ソヨヒトあの、、、」
「いや、さおり、教えてくれてありがとう!
さおりが、善意で教えてくれたのはわかってる。
、、、その本当に二人には申し訳ない、、、
そう言う視線をすぐに改善するってのは、難しい思うけど、、、努力していく、、、」
そう言って、再び頭を下げた。
「ふふふ、なにそれにーさん、、、」
「ソヨヒト、、、それ開き直ってるんだよ〜」
二人は笑っていた、、、俺もよくよく考えて、、、
「ふ、、あはは、、、バカだな俺、、、」
みんなで笑った後店を出た。




