シルのバイト①
あれから数日が経った。
日を増すごとにシルの恋人の振る舞いが、
大胆になる、、ついに昨日朝は寝ている布団に潜り込んで俺を起こしにきた、、、
今思えば、小樽で、ブレスレットあげた、後からシルの態度が、、、
小樽から札幌に戻る電車の中。
大通り公園のベンチで。
2日目ホテルも一緒に泊まると、駄々をこねる。
2日目のホテルで俺を誘惑するように、風呂覗くなと、、、
すごいフラグだよ、、、
そして、そろそろシルの豊満で柔らかい感触にも、なれはじめた土曜日の朝、、、
「シル、、、また布団入ってきたのか?」
そう言うと、小声で笑いながら、俺の背中に抱きついてくる、、、
「おはよ!にーさん」
「おはよシル!今日はバイト初日だね!
隠蔽して一緒に行こうな!」
俺は必ず、先手を打つ、後手に回ると大変だから、、、
「うん!にーさん」
(よし、よし、いい子だ〜!)
朝食後、シルは俺の部屋に居る。
ここ最近家に居ると、ほとんど俺の部屋で過ごす。
親への名目は、中間テスト対策。
実際勉強も教えてる。
それ以外で部屋にいても、漫画を読んだりとあまり話をしない。
理由は、、、はぁ〜、、、シルが正式に恋人宣言をした後、エルフの耳の秘密を教えてくれた、、、本当に怖い話しだ、、、
うかつに独り言が、言えないとは、、
当然、エルフの耳の持ち主はここに二人居る。
その対策として小声で話すか、話をしない。
それで、時間を生かす方法が勉強だ!
俺はこれを口実に、シルの基礎学力向上に費やしている。
「よし、正解だね!」
「やったー!終わった!〜」
そう言って、俺に抱きつく、、、だからシルさん、、、当たってますよ!
シルが耳元で、小声で、、、
「にーさんのエッチ、、、」
はい!バレてましたよ〜!ごめんなさい!ご堪能してました〜だって男の子だもん!!
「じゃ〜そろそろバイト行くか?」
「えっ!時間早くない?」
「今日はシルのバイトと勉強頑張ったご褒美!!」
外食は目立つから無理だけど、広場の公園なら、人気の少ないベンチがあるから、そこでサンドイッチ食べよ!
「作るの手伝ってくれる?シル」
「うん!にーさん」
そう言って、昨日買って置いた、食材たちで、、、あらヨット!!
シルは、料理をあまり作らないので、
苦労しながら!、、、出来た!!
それを持って公園にGO!!
シルは隠蔽を使って歩いている。
知り合いと、近所の目を気にして、、、
名目上、俺らは他人なので、、、
シルの俺の左手を握り、時折、
「フフフ」
と声が聞こえる。
俺はシルの手の温もりを感じながら声をかける。
「いい天気だねシル、、、」
隠蔽は隠すだけ、または偽装するだけ、
幻のを発動させているだけ、姿形はあろうと、無かろうと、実態は存在する。
でも、、他人が見たら俺って変なやつに見えるんだろうな〜セルフ手繋ぎ、、、的な?
公園に着き、人気の少ないベンチに座ると、
「⚪︎△◻︎×←↑※、、、解除」
シルが姿を現す。
今日のシルは、白のブラウスに、ロングの青いスカート、そして白の帽子
本当、綺麗な人だ、、、思わず息を呑むぐらい見惚れてしまう。
「ふふふ、どうしたの?にーさん?
そんなに今日の私が素敵?」
ダメだ、完全に見透かされてる、、、
ちなみ今のシルは大人バージョン、、、
「そうだな!シルは今日も素敵だっなって思ってた、、、綺麗だよシル、、、」
ふふふ!いつも俺がドキドキさせられてると思うな!俺かて、オトンの息子!
ザコとは違うのだよ、ザコとは、、、
「もう〜恥ずかしい、、バカぁ、、、」
よし!一本取ったど、、、
「さぁ〜お姫様、どうぞ宜しければおひとつ」
そう言って、持ってきたサンドイッチの蓋を
開けて、シルに差し出す。
シルは、笑いながら、、、
「え、、いただくわ、、、」
そこまでの仕草は良かった!本当に良かった。
お嬢様、いやお姫様、、、そんな感じだっけと、、、、
今隣でパクパクしてるシルは、いつもの完全妹キャラ、、、モグモグしながら
「こ、れ、モグ○×△モグ、、、、」
あ、、、食べてから、しゃべりなさい、、、
途中でも買ったペットボトルの蓋を開けて、シルに渡す。
「やっぱり、にーさんお料理上手だね!なんで?」
「そうだな、オトンに教えてもらったからかなぁ?ほら、料理って化学だから、、、」
「かがく、、、?」
「そうだね、基本物質の化学反応で、旨み成分が、、、」
これはあれだ!来るぞ、来るぞ!!
「、、、ふ〜ん、、、」
はい!頂きました!俺もすっかりシルマイスターだな!!
気がつくと、あれ?おらのサンドイッチは?