5月病になりたい②
今日からシルは、隠蔽を使わないで学校に行く、いつもの様に遠目からシルを見守るが、
特に問題はなさそうだ、よかった!
しばらく歩いていると、
「ちょっとあんた!そこで何してるよ!」
と、昔のツンの声が聞こえる、、、
俺は何も無かった様にそのまま進むと、
「だから無視しないで〜私だって恥ずかしいんだから〜」
と、腕を引っ張られる。
「何だ、いたのか?、、、さおり、」
朝からめんどい、、、冷たくあしらう
「ふ〜ん、、、そんな事、言ってもちゃんと付けてくれてるんだ〜昨日あげたお守り、、、!!」
と、言ってさおりは俺の鞄を見る。
家族旅行から帰って来た夜。
家でまったりとしていると、さおりに呼び出された、、、
まぁ〜俺も北海道のお土産
があってので、渡す(処分)ついでに出かけた。
「あ、!ソヨヒトこっちこっち!」
「お!お疲れ様、バイト大変だっただろう」
「誰かさんが、サボるからね〜」
「、、、、フン!、、あっ!これ家族旅行のお土産、、、」
「わぁ〜ロイズの生チョコ!!ありがとう!」
「いっぱい買ったから、処、、、
、、やっぱり有名?」
「、、、そんなことも、知らないの?」
「、、、フン!」
「ふふ、私からもこれ?」
「、、、お守り?何で?」
「お誕生日だから!」
「、、、誕生日にお守り?しかも俺昨日だよ?」
「あのね、こんなの渡すために、北海道まで行くわけないでしょ!!」
「お前、、、今こんなのって、、、」
「えっ?言ってないよ〜、、、人違いだよ、、、」
「、、、ムキ、! まぁ、ありがとう、、、」
「うんうん!素直でよし!」
「でも、もっといいものが欲しかったら
私を彼女にすれば、、、、ね!」
「いらねーよ」
「なんか〜、つ、め、た、い〜、、、
いいよ、しょうがない、、、
おねーさん、君のこと、、、待ってあげるよ!!」
「、、、、」
そんなやりとりを、昨日夜していた。
「でも、何で、、、これ恋のお守りだよな?」
「ふふふ!それはね、私との恋が実ります様にって、、、」
「、、、それって俺じゃなくて、お前か必要なんじゃない?」
「そんな事わかってるもん!」
そう言いながら、カバンの中から同じお守りを出して俺に見せる。
「ほら!お揃いでしょ〜?愛のあかし〜だよ、、、ソヨヒト!」
「朝からそんな事言ってると、五月病と勘違いされるぞ、、、」
こんな感じで、朝からさおりにからかわれて
学校に行く。