旅の終わりは寂しいけれど、家に帰ると安心するよね!③
悪は大魔王オトーンが、勇者オカーンに倒されたのを見届け、園内に入る。
いろんな木々が、結構な大きさで生えている。
確かに、原生林というより、遊歩道の整備された公園だった。
「にーさんなんかいる、、、魔物?」
と、木の上に居るエゾリスを指さしていた。
「すごいね、よくわかったね、、、あれはエゾリスだと思うよ」
「うん、、、聞こえ、、、いや偶然、、、かな、、、」
「???そうなの」
何とも歯切れの悪い、、、
「ところで何で魔物なの?」
「何が?」
「、、、あれ動物だよ、、、」
俺がそう尋ねると、オトンが、
「あ〜そうか、シルちゃんあれはね、魔物じゃなくって動物って言うんだよ〜、ごめんその辺の説明完全に飛んでた〜」
シルとローネさんはキョトンしている、、、
オトンが続ける。
「魔物と動物は、同じなんだ、向こうの世界は、獣人族がいるから、動物って概念が無くなり、敵対する魔族を冠して魔物、又は魔獣と読んでるんだよ」
シルは得意の
「ふ〜ん」
ローネさんは
「フフフ〜」
よし!似たもの親子だ!絶対わかってない!!
先を進むと洋館風?の建物があり、シルが走って中に入って行く、建物の中に入ると、
シルがヒグマをじっと見ていた。
「どうしたシル、、、」
「にーさんこれなに?」
「それはクマ、、、ヒグマっていうんだよ」
何がそんなに気になるのかな?
「どうした?なんかあるのか?」
「動かないね、、、」
「あっ!それは剥製って言って、もう死んでるんだよ」
「はくせい〜?、、、ふ〜ん」
シルとローネは、展示品を見て終始不思議なご様子でした。
まぁ〜何で魔物(動物)を展示するんだ?
的な感じ?
植物園を出て、ちょっと早めの昼食相談、、、
色々悩んだ結果、サッポロど定番の味噌ラーメンに決定!!
すすきのにある武将名の、ラーメン屋に、
辿り着く、すでに行列が、、、並ぶこと約1時間、、、無事、注文をしてラーメンが提供されて、いざ!実食!!、、、うまい!
俺とオトンは、辛口味噌、シルとローネさん、オカンは、白味噌、当然の様に、俺からおこぼれを狙うシルは、俺の隣に陣を構え、
「にーさん、一口ね!」
と、言って勝手に辛味噌をすする、、、
「辛い、、、」
と、なぜか睨まれた(笑)
シルのも少し味見させてもらうと、マイルドで上手い!
みんなお腹いっぱいごちそうさま!!
って思っていると、、、なにやらシル姫が、、、
「シルどうした?、、」
「う〜ん、、、にーさん、デザート、、、」
、、、全く、、、この姫は、、、。
第一章終了まで後3話となりました。
引き続きお付き合いください。