お誕生日会③
そこで俺は提案をした。
「シルもローネさんも、多田野家の一員なんだから、これからは、お誕生日を祝うのはどう?」
「お気持ちは嬉しいんですけど、生まれた日わからないから、、、」
と、言うとローネさん
「そうか元の世界とこっち世界では一年が違うのか〜」
と、つぶやくと。
「いや〜、一年は全く同じだよ」
と、オトン
「えっ?なんで?」
「まぁこの話は今度な、長くなるから」
そう言ってオトンは話をやめた。
俺は考えた、、、そして閃いた!
「俺らで、シルとローネさんの誕生日決めたらダメかなぁ〜」
ローネさんが、
「私は構いませんけど、、、」
するとシルが、
「お誕生日ってケーキ食べれるの?」
そう言われて俺は、
「そうだよ!大きなケーキ買って、毎年お祝いしようね」
「お誕生日決めて!」 ×2
と、シルとローネさんが、同時に言う、、、
そしてみんな笑う、、、
この旅から帰ったら、多田野家会議が開催される事になった。
それはそうと、さっきから視線を感じる、、、
わかる、わかってるよシルさん!
俺は視線の元のシルさんの顔を見る。
シルはすでに期待のこもった笑顔でいる。
「シル、一口食べるか?俺甘いものは苦手だから、、、」
そう言うと、めちゃくちゃ嬉しそうに
「にーさん任せて!」
と、俺のケーキをぶんどり、一口分をフォークですくい、
「あ〜ん〜」
と、言いながら、俺の口に運んでくれた。
そして、
「じゃ〜、、、一口もらうね!」
っと言って残りのケーキを堪能していた。
その一部始終を見ていたローネさんが、
オトンに同じことをしてもらっていた。
それを見たオカンが、、、
「親子揃ってバカな男ども、、、」
と、飽きられてしまった。