小樽散策④
オトンと合流した後、オトンが予約していた
お店で昼食となった。
(やばいなぁ〜シルは今さっき二つ目のアイスを食べたばっかりだ、、、失敗した〜)
そんな俺の考えは杞憂に終わる。
あえて別の言葉で表現しよう、、、
可憐でどこかはかなげな?美少女は、
俺の隣で、いくら丼大盛りをご堪能している。
二日連続いくら丼とは、、、やりよるよ、、、そう思っていたら、
「ローネ昨日も夕飯もいくら丼出たのに、
今日も食べるんだね〜!」
と、オカンが言う。
「え〜だってこれすごく美味しいでしょ?」
と、ローネさんは、、、あ〜これはあれだ、、、この二人、似てるのは顔だけじゃないんだ〜、、、そう思いながら、俺は、昨日食べれなかった、お刺身海鮮丼を食している。
なぜだろ、、、視線が気になる、、、隣を見ると、口元に米粒を付けたシルが、俺の海鮮丼を見つめていた、、、
(あの〜可憐な少女さん〜口元、口元!)
シルの視線の先には、、、ホタテさん!!
(こらこら、ひとのホタテさんと、にらめっこしないの、、、)
「、、、、シル?、、、良かったらホタテ食べる?、、、」
そう言って、シルと口元の米粒を取ってやる。
「えっ!いいの?にーさん!!」
そう言いながらも、シルは俺を見ないで、すでに自分のスプーンに、俺のホタテさんを載せていた、、、
(もらう気満々だったな!!)
「アラアラ、シルったら、すっかりソヨヒトさんに甘えて、、、」
ニコニコしながらローネさんが言う。
「だって、、、にーさんがくれるんだもん〜!」
あれ?その言い方だと、、、俺が悪いの?
そう思っていると、シルはホタテをパクリ、モグモグ、、、にこり
「ありがとうにーさん!!」
と、俺にご褒美の笑顔をプレゼントしてくれた。
すっかりシルの貢ぎ役になってるなぁ〜
その姿に、ローネさんも感化されたのか、
「ノリヒトさん、、、私も、、、」
そう言うと、オトンは、
「じゃ〜どれ食べますか?ローネさん、かーさんは?」
と二人聞く、ローネさんが、
「じゃ〜それ、、、」
と少し恥ずかしそうに、指をさす
オカンは
「私はいらない」
するとオトンが、ローネさんが指さした
お刺身を、自分の箸でつまみ、
「はい!ローネさん、あ〜ん〜」
と、食べさせていた、、、さすがオトン男だ、、、これは見習いたい度胸だ!!
久々にオトンがすごいと思った。
ちなみに、この後、ローネさんの顔が真っ赤になってました。




