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異世界義妹  作者: 異世界転生希望者A
第1章 無駄に長い序章
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バカと天才紙一重

今日も美女と美少女と食卓を並べて夕飯をとる。


本日のメニーは鶏肉の異世界風?スープ、スクランブルエッグ、ウインナー、ロールパン、隣に座る美少女はルンルン気分でスクランブルエッグに、ドバッとケチャプをかけそれをスプーンですくい口に頬張る。


そして、おもむろにこちら向いてドバーっとケチャプのかかった、スクランブルエッグを、、、。


「あ〜ん〜」


と言いながら、俺の口に無理矢理ねじ込み耳をピクピクとさせながら笑う。


???

「シルは本当にお兄ちゃんが大好きね!!」


そんな様子を正面に座る美女も、ピクピクと耳を動かし微笑ましく眺めている。


俺もまんざらじゃないので、笑顔で義妹の悪戯に付き合っている。


???

「はぁ〜」


と、美女の隣に座る中年女性が遠くを見つめて、ため息をつく。


おっとっ!!、忘れてたこの食卓は俺と2人の美女美少女、以外にオカンも座っているんだ。


オカンはとても可哀想な人でこんな状況を作ったのは、オカンの旦那つまり俺のオトン。


全ての事の発端は、二年前と半年をさかのぼる。


高校受験までラスト1年、邪魔だった諸先輩達の卒業を控えた3月の某日、俺はいつものように学校に行く為に玄関で靴を履いていた。


その時、トイレから大きな声が聞こえてきた。


???

「あっ、、、なんだって、、、えっ、!」


大きな声の主は俺のオトン


オトンは半ケツ状態でトイレから

飛び出し、、、。、


オトン

「かっ、、、か〜さん!か〜さん!」


居間にいるであろう、オカンの元に走って行った。


ソヨヒト

(親が廊下を走るなよ〜、、、全く教育がなっていない!!)


死んだジーさんに文句を言いながら、玄関を出て庭を覗き込む。


オカン

「あら〜おとーさん、お尻出して、、、

もう、、何してるのよ〜」


オカンは庭で洗濯物を、干しながらいつものおしどり夫婦モード


オトンは慌てた様子でオカンに訴えていたが、次第にオカンの表情が険しくなってきた、、、。


あっ、、これ、、、ダメなやつだ、、、。


そう思った矢先に、オカンの右フックが

オトンの顔面に炸裂。


よろけるオトンに、そのまま腹蹴りを決めて、見事なコンビネーションで勝利をおさめた。


俺は2人に近づき、、、。


ソヨヒト

「悪は滅びましたなぁ〜」


と、オカンに言う


オカン

「フン!」


と、オカンは大きな鼻息を鳴らした。


ソヨヒト

「一体何があったの?、、、ほらぁ〜オトン、オカンに謝りなぁ〜、、、俺も一緒に謝ってあげるからぁ〜。」


オカンは笑顔で俺を見て、半泣きでオカンの足元にすがるオトンを容赦なく踏みつける。


俺は呆れ顔で、


ソヨヒト

「で、、、オトン?」


と、尋ねるとオトンは俺に本を差し出した。


俺はオトンから本を貰い表紙を観る。それは

俺が昨日買って読み終えた後、居間のテーブルに置いていた週刊誌、半泣きで訴えるオトンの主張はこうだ。


朝食後、テレビの上に置かれた雑誌が目に止まり、なんとなくトイレのお供をさせることに、トイレの中でペラペラとページを巡っていると、とある異世界転生漫画に目が止まった。


興味が湧いたオトンは、それを読み進める事に。


その漫画は主人公が異世界に転生して、ハーレムを作るというありふれた内容の漫画だった。


それを熟読したオトンに衝撃が走った。


オトンは、しばしば考えてある事を思いつく、そこからトイレでの発狂〜今に至る。


う〜ん〜全然意味がわからない、、、。


もう一度オトン話を整理する、、、つまり、オトンの主張を要約すると、、、。


異世界行って、エルフの女性を第二婦人に迎えよう!!


まぁ〜そんなアホな事をオカンに言って見事に成敗されるとは、、、。

我が親ながらオトン、、、あんたはバカだ、、、。


その後、めげないオトンはそんな問答を、一週間も続けた。


来る日も来る日も、オトンを張り倒すオカンは流石に疲れたのか。


オカン

「出来るもんならやってみろ!」


と、つい言ってしまった。


後日談として、オカンはその時のオトンの嬉しそうな顔をみて


(あっ、、これ、、、やばいやつだ、、、。)


そう思ったとか。


そう、、、本当にまずかった、、、。


うちのオトンはバカだけど天才、オトンの仕事は自称研究者で、それなりの地位と名声があるとかないとか、、、。

山奥だが自分のラボ(遊び場)もある。


オトンはその日から山奥のラボに籠る事に。


山奥のラボに籠る事半年。サクッと異世界に繋がるゲートを作ってしまった。


さらに研究を進めもう半年、俺の中学卒業と共にオトンは異世界に旅立って行った。


異世界に旅立つ当日のオトンは泣きながら、、、、。


オトン

「かーさん、ソヨヒト!、じゃ〜行ってくるね」


俺はその言葉に笑顔で、、、。


ソヨヒト

「あ〜行ってこい!これで晴れて俺は中学卒業、オトンは家族の一員卒業だなぁ〜」


オトンは顔を引き攣らせながら、、、。


オトン

「おっ、おま、なんて事を!!なら俺は〜留年してやる〜留年してやる〜!!」


オカンは泣きながら、


オカン

「なんであんな事言ってしまったのだろう〜、、、おとーさん、体には気おつけてね〜」


と、泣き笑っていた。


そしてオトンは高々と天に拳を掲げて異世界に消えて行った、、、。

(家の玄関を出る)





































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