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ソル達は宿屋の部屋に戻ってきた。


「父さんは情報集めのためにあの店をえらんだのか?」


「おいしいからおすすめっていうのももちろん本当だよ。情報は何か聞けたらラッキーかなくらいには思ってたかな。まさかこんなにすぐ聞けるとは思ってなかったけど。」


「あの時話に出てきた人っていうのが、多分ローブの男だよね。」


「そうだろうね。骨を持って現れたってことは、始めからどこの家の骨を盗むか決めてたんだろう。生き返りの話に乗っかってきそうな人間に話を持ち掛けるために。対価としてお金を要求してたってことはそれが目的かもしれないね。」


普通生き返らせるなんて話を持ち掛けられても、そう簡単には信じないだろう。

目の前で生き返りを見せられたとしても、この世界ではマナフルールの力で幻覚を見せているだけだと判断する人がほとんどだ。

実際ブランはゼラニウムで偽物を作り上げていたのだ。

ましてや墓荒らしは自分だと申告しているようなものなのだ。

下手したら通報されて捕まってしまうリスクだってあるのだ。

おそらく、墓荒らしをする前に遺族を下調べしていたのだろう。

幻覚でもいいから生き返らせてほしい、そのためならお金だって払うという人間を探して。


「だとしたら、リヤンの両親は誰の依頼で生き返ったんだ?あの家にはリヤンの両親以外いなかったし、それにリヤンの両親の話を聞く限り接触してきた知り合いもいなかったみたいだけど。」


リヤンの両親は自分でも何故生き返ったのかわからないようだった。

もし誰かがリヤンの両親を生き返らせほしいと願い、お金まで払ったのだとしたらすぐに会いに来るだろう。

わずかな沈黙の後、腕を組み考え込んでいたシエルが口を開いた。


「リヤンの両親は別の目的で生き返らされた可能性もある。リヤンを迎えに行くようにメモまで置いてたんだし。」


「でもそれってリヤンの両親の家族がリヤンを思ってそうしたってこともあり得るよね。」


「そこまで思ってるならリヤンの両親の代わりに自分たちでリヤンを引き取ることだってできたはずだろ?でもそうしなかった。リヤンを何かに利用するつもりなんじゃないか?墓荒らしをする前にリヤンの事を調べたんだろう。」


そこまで話してシエルはハッとした顔をした。


「ブランだ。墓荒らしがローブの男だとすると、ブランがリヤンの事を伝えたのかもしれない。ブランはあの時、リヤンの花をあの方に捧げたいって言ってたはずだ。」


「そうか、リヤンの両親の話を聞く限り生き返った後も生前の記憶を残してるみたいだからな。だとしたら、やっぱりブランは生き返ってるってことか?」


「あぁ、確実にそうだろうな。ただ、少なくとも生き返った人はブランのゼラニウムで見せている幻覚ではないってことだ。ブラン自身が生き返ってるなら、他の人間の力だ。それにリヤンの両親が纏っていた魔力もブランの魔力ではなかった。」


ブランは少しの間ルダンの孤児院にいた。リヤンの両親の事も知ることができただろう。

しかし、ブランのマナフルールの種はラムルのマナフルールの力によって取り出されている。

ブランの体は持ち去られてしまったが、マナフルールの種は鍵付きの箱に入れてあったはずだ。


「そうだ、父さん。明日またリヤンの両親に会いに行くつもりなんだ。生き返った人が生前のマナフルールの力を使えるのかどうか聞いてみようと思って。」


「もちろん僕も一緒に行くよ。さっきレストランで聞いた話でも、ローブの男が持ってきたのは骨だけだったみたいだしね。マナフルールの種は生き返った人たちは持ってないはずだからね。僕としては幽霊と噂されてる生き返った人には会ったことがないから、是非会って話を聞きたいよ。」


次の日にリヤンの両親に会うことを決め、その日の話は終わった。

「明日に備えてゆっくり休みなさい。」と言いレオンは自分の部屋に戻っていった。


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