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ソル達は教会でリヤン達が以前住んでたという家を教えてもらった。

その家は教会から5分ほど歩いたところにあった。

街の中心部は非常に賑やかだが、この辺りは家も少なく非常に静かだった


「誰も住んでいない割には綺麗だな。」


すると家の前に1台の馬車が止まった。

中から1組の夫婦が降りると、馬車は去っていった。


「あの人たち、教会に来てた夫婦だよ。」


「リヤンの両親ってことか?家の中に入っていったけど、今もここに住んでるのか?」


「とりあえず会って話してみるか。」


そう言ってシエルはソルとリヒトにヒイラギの保護をかけた。

ソルが扉をノックするとリヤンの母親が出てきた。


「はい。どちら様ですか?」


「俺たちリヤンの友達なんですが。」


「まぁまぁ、どうぞ入って。」


ソル達はリビングに案内された。

母親はお茶を淹れるとソル達に出してくれた。

今のところ母親にはおかしなところは見当たらない。

見た目も会話もいたって普通である。

リヤンの両親が亡くなっていると知らなかったら、何の違和感も抱かないだろう。


「お父さん、リヤンのお友達が遊びに来てくれたわよ。」


母親が奥の扉に向かって呼びかけると、リヤンの父親が顔を出した。


「いらっしゃい。リヤンは元気かい?会いに行ったんだが、まだ会えていないんだよ。」


「はい、元気にしてます。それで、あの…。」


ソルがどう話そうか悩んでいると、シエルが話し始めた。


「俺達、リヤンの両親は火事でなくなったって聞いてたんです。だからあなた達は何者なのか教えてほしいんです。リヤンを危険な目に合わせたくないんです。」


「あぁ、なるほどね。確かに気になるだろうね。リヤンのことを想ってくれてありがとう。でもその質問には答えられないんだ。」


父親は真剣な顔つきでそう答えた。


「なぜですか?何か隠すようなことがあるんですか?」


ソルがそう問いかけると、父親と母親は顔を見合わせて少し困ったような顔をした。


「そういうことじゃないんだ。」


「私達もわからないのよ。気付いた時にはここにいたの。誰か他にいたような気もするんだけど、その日の事は思い出せないのよ。それで、ふとテーブルの上を見たらこれが置いてあったの。」


そう言って母親は1枚のメモをソル達に手渡した。

そこには『あなた達の息子はルダンの孤児院に預けられています。是非迎えに行ってあげてください。』と書いてあった。


「何がなんだか分からないけど、とりあえずルダンの孤児院に行ってみたんだ。リヤンには会えなかったけど、確かにルダンの孤児院にいるってことは分かった。」


「でも私達も火事の記憶はあるのよ。神父さんとお話して、ここで無理を通してリヤンに会ったところでリヤンを混乱させるだけかと思って、一旦帰ってきたのよ。」


こうして話してみると、リヤンの両親に悪意はなさそうだった。

それどころか本当にリヤンのことを想っているようだった。


「俺達、リヤンのためにもご両親がここに帰ってきたことも含めて調べたいんですが、ご協力頂けますか?」


「もちろんよ。」「リヤンのためなら何でも協力するさ。」


「ありがとうございます。とりあえず一旦僕たちは帰ります。」


「あぁ、来てくれてありがとう。リヤンのこと頼むよ。」


リヤンの両親はソル達は一人一人に握手をし、見送ってくれた。

辺りは少し暗くなり始めていた。


「今日のところはヴェルオーに泊まろう。他の墓荒らしにあった家のことも調べたいし、誰にも聞かれないところで少し話したいことがあるんだ。」


ソル達は近くにある宿屋に泊まることにした。


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