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幕間 (序章~第一章)

説明回がね!


と言うわけでお待たせしました。

どの程度お待ちの方がいるのかわかりませんけどね。


一月書かなかったら書き方を忘れました\(^o^)/

なんか会話ばっかりな回です。



03/05 改稿(新規部分)

04/18 修正

             ----- 幕間(序章~第一章) -----






「よし、まずはパティが消えてしまう前に依代(よりしろ)を確保しないといけないんだが何か良い案はあるか?」

「(そうね、魔法と科学が混然と発達した世界があるんだけどどうかしら?魔法的に依代に定着させれなくても人格と記憶はデータとして残せると思うから)」

「そっか、本当にゴメン。パティの全てを俺が奪ったばかりに……」

「(気にしないで。こんな結果になるのは予想外だったけど楽しんでいるから)」

そう言われても気にしないのは無理だ。






―――――だって俺と出会いさえしなければパティが死ぬ事はなかったのだから……。

だがいつまでも引きずって落ち込んでいるわけにはいかない。

パティを吸収してしまう前に解決策を見つけなければいけないから……。





「(ところで貴方の属性は?)」

「んー、主属性に(そう)(せい)、副属性に(とき)(くう)(ひょう)だな。おまけで固有技能(スキル)も持ってるな。ESPに魔力操作だな」

「(属性も破格ね。ESPはわかるんだけど魔力操作ってなに?)」

(とき)(くう)(ひょう)に関してはパティから吸収した結果みたいっぽいぞ?魔力操作は、魔法としてじゃなく魔力のまま操作すると考えてくれればいいよ。手で触れれば吸収譲渡思いのままだ」

「(あぁ……、それで私の属性が減っていたのね。固有技能(スキル)も地味に便利っぽくていいわね)」

「たしかにな。それじゃ、早いとこパティの依代を見つけないとな。ナビゲートよろしく」

「(まかせて、外世界番号71502891へ世界扉(ワールドゲート)を。やり方はわかるわね?)」

「当然!いくぞ、世界扉(ワールドゲート)!!」

魔法の使い方、固有技能(スキル)の使い肩は自然と頭に浮かぶなにが出来てなにが出来ないのか。

そんな事が自然とわかる。しかしこれが魔法を使う感覚か、結構疲れるな……。

早く慣れないとな。

「(うん、ちゃんと出来たみたいね)」

俺の前にはつい数時間前に見た召喚の門(サモンズゲート)を小さくしたような人一人分ほどの扉がある。発音は同じゲートなのに門と扉と訳が違うんだなぁ……。

そんなどうでもいいことを考えながら俺は世界扉(ワールドゲート)を潜り抜けた。

























――――外世界換算三億七千九百九十万千二百九年後+トテイアネ換算百二十年後――――











「やれやれ、ようやく蓮華(アイツ)の所にいけるな」

『ユズがあちこち寄り道するからでしょ?』

そうやって返事するのは俺の持つ杖、もちろん中に封じられているのはパティである。

杖自体の名前はツァイティム、中に封じられている精霊はパトリシアと我ながらなんとも芸がない。

正直そういうのは苦手なので色々と察して欲しい。

「まぁそう言うなよ。確かに時間はかかったけど色々と手札は増えたぞ?」

『何度か結婚して子供まで作っておいてよく言うわ』

「いやいや、仕方ないだろ?愛しちまったんだからさ」

『はいはい、どうせ私は貴方の道具ですから人生にまで口出しできませんよーだ』

「でも俺の始まりからずっと一緒にいるのはお前だけでこれから一緒なのもお前だけだよ」

『死が二人を別つまで?』

「そう言うこった。俺が先に死ぬか、お前が先に壊れるか……」

『私が壊れても治してくれるんでしょ?』

「当然!お前が修復できなくなったらお前のことを忘れるまで寝て過ごしてやる」

『ま、私はそう簡単には壊れないけどね?』

「信頼してるよ、相棒」

『杖だけに?』

「そう言う親父くさいギャグはいらねぇよ!」

やれやれ、何万年一緒に過ごそうが俺とコイツの関係は変わらない。

独りになってもこいつがいるから狂わないでいられる、長い生に絶望しないで生きていられる。

俺の、俺だけの最高の相棒だ。

「さて、それじゃ蓮華(アイツ)のいる世界へ行こうか!」

『外世界番号37564246の生命の書へアクセス。検索…………レンゲ・ノムラ、聖樹暦957年、グラド王国王城に勇者として召喚、生命の書へのアクセス時間オーバー、接続をカットします』

「上出来!パティ、杖とお前に異常はないか?」

『大丈夫です。今回は三分程度だし魔力も十分だったから』

そう、これはとっておきの裏技だ。書へのアクセスなんて無茶は早々出来ない。

俺自身じゃ適性はないしパティだって完全な適正があるわけじゃない。

トテイアネにいるときしか使えないし必要な魔力も膨大だ。

外世界時間で千年はそれ専用に魔力を蓄えねばならない。

あまり長時間アクセスするとパティもツァイティムの方も参ってしまうので滅多なことでは使えない。

「よしよし、お前が壊れちゃ元も子もないからな」

『心配してくれてありがとう♪』

「どういたしまして。それじゃ、行きましょうかね」

『はい、今回の旅も楽しいといいですね』

「そうだな。蓮華(アイツ)をしっかりサポートして送還先を特定するぞ」

『今回は裏方なんですよね?』

「そ、蓮華(アイツ)勇者(ヒーロー)で俺はそのサポートだ。だから色々なコネを作るために召喚されるより前の時代へ行くぞ。世界扉(ワールドゲート)!」






―――――――――――久しぶりの親友に会うために俺は扉の向こう側へと足を踏み出した。






2月はそんなに忙しくない月なのでそれなりの更新頻度は保てそうです。

それではまた次回お会いしましょう。


3/5 追記

さて既存投稿分への上書きは今回で終了です。

今回は序章と一章の間の幕間話、兼修行編への繋ぎなので短いです。


今後の予定としては

第一章 ユズ一人旅

第二章 蓮華と合流、蓮華修行

第三章 旅立ち

第四章 魔王討伐

第五章 終章、蓮華と共に帰還


とまぁこんな感じですが

しかし予定は未定であって決定ではないので今後どうなるやら……。

ぼちぼち頑張っていきますね。


04/18 修正部分 

――――外世界換算千九百九十万千二百九年後/トテイアネ換算十年後――――

――――外世界換算三億七千九百九十万千二百九年後+トテイアネ換算百二十年後――――

に変更しました。外伝とかの振り幅に余裕を持たせるための措置です。

あと外世界とトテイアネの時間は別個で経過するので加算の方が正しいかなと

大勢に影響は出ません、たぶん……。

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