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序章 (4)

家族にパソコンとられてしまいましたのさーorz

なのでPS3からの投稿になるんですがこれがまた辛い・・・・・・

変換に難はあるし三点リーダは使えない。

造語の類の辞書登録は出来ないし散々なのです。

読みにくいかもしれませんがPC復帰次第改稿しますのでご容赦ください。


3/5 改稿 以後の改稿(第5部分まで)は全て新規投稿部分になります。

   因みにPCは手元に返って来ているので三点リーダも普通に使ってます。






             ----- 精霊に至った日 -----






あ……ありのままに今起こった事を話すぜ!

パティが指を鳴らしたかと思ったら景色が一瞬で変わって祠の前に移動していた。

なにを言ってるのかわからねーと思うが(以下略)

「で、パティは今なにをしたんだ?」

転移魔法(テレポートマジック)を無詠唱で♪」

あ、やっぱり魔法だったのか。

しかし無詠唱とかあるんだなぁ、聞きたいだけ聞いたと思った端からまた新しく聞きたいことがどんどん出てきて困る。俺、そんなに勉強熱心な方じゃないはずだったんだがな。

「指を鳴らすことに何か意味は?」

「ないわね。ほら、なんとなく格好いいじゃない?」

「はいはい……言いたい事はわかるよ。」

またこのノリかよ。力が抜けるわ。

「ノリが悪いわねぇ……」

「俺にそんな事を期待しないでくれ。ところで無詠唱で魔法を使うのってやっぱり難しいのか?」

「精霊にとっては然程難しいことじゃないわ。ただし自分の属性と相性が悪い魔法だと難しいかな。火属性しか持っていない子が水属性の魔法を無詠唱で使うのはやっぱり無駄に疲れるわね」

「なるほど。そういえば火と水みたいな相反する属性を同時に持つこともあるのか?」

「あるわよ。その場合はどっちの属性魔法を無詠唱で使っても苦にはならないわよ」

ふーむ、やっぱり自身の属性ってのは重要なんだな。

「パティの苦手な属性って何になるんだ?」

「私?そうね……やっぱり(そう)が苦手だわ。元々が扱いが難しい上に()の属性と相克だもの。あとは(せい)とか治療系かしら……()の属性持ちは創りだす事、治す事と相性が悪くなるから仕方ないんだけど。あと防御系も苦手ね。結界系は(くう)属性持ってるから平気なんだけどね。あとは火と土に類するものかな、雲が水系統だし」

()属性があると攻撃特化になりやすいのかね。

うーん、荒事には向いてるかもしれないけど個人的には()属性は要らないな。

(とき)(くう)は必須として(そう)(せい)が欲しい。

今までの話を総合すると自身の属性に合わなくてもある程度の魔法は使えるみたいなんだけど……。

「そっか。ところでさっき世界扉(ワールドゲート)(とき)(くう)が必須って言ってたけど、魔法によって必須属性の有無があるってことだよな。その違いって?」

「魔法の難易度ね。んー、ユズ的にわかりやすく言うなら……そうね。例えば火属性で消費MP500の呪文があると仮定して、火の主属性を持っているとこの呪文の効率を一割、つまり消費MP50で発動できるの。火が副属性の場合は頑張れば四割ぐらいまで減らせるかな」

「つまりこの呪文の場合火が副属性で最大MPが200なら一発で枯渇しちゃうわけか」

「その通りよ。そして相性が悪い属性、この場合はは水に類する属性しかない子だと効率が悪くなるのよ。初期の状態で約三倍、どんなに頑張っても二倍の消費は覚悟しないといけなくなるわ」

「うへぇ……。それはなんというかそっちを覚えるなら別の属性で代用したくなるな」

「それが普通の反応だし実際に態々相性の悪い魔法を使おうとする子はいないわよ」

「そりゃそうだわな。で、今までの話を纏めると消費MPが200の水属性はこの呪文は無理って事になるのか」

「そうね。つまり世界扉(ワールドゲート)(とき)(くう)の属性が無いとすごく効率の悪い呪文なのよ」

「概ね理解した。つまり最大主属性九割、副属性六割の高効率、反属性が二倍のものすごい低効率の消費になるって訳だな」

「うんうん。そして良くも悪くも無い相性の魔法は普通で二倍、頑張って通常消費ぐらいの効率ね」

「げっ……どのみち属性外の魔法は要練習になるのか」

うわぁ、これは面倒だ。蓮華(アイツ)と合流する前に修行しないとダメっぽいな。

「あたりまえじゃない。最初から効率よくなんでも出来る人はいないわよ?もちろん上達の早い遅いがあるから一概にどの程度とは言えないけど主属性の魔法でも三ヶ月はみっちり練習しないとね?」

「あいよ……。そうだ世界扉(ワールドゲート)ってどのくらいの消費なんだ?」

「実際に数値化されてるわけじゃないけど通常消費で5,000って所かしら?因みに自意識の薄い一般的な所謂下級精霊の平均的な最大魔力が1,500程度で、自意識のしっかりした普通の精霊が平均3,000ぐらいね。私みたいな自意識も形もしっかりしているのは上級精霊って呼ばれるんだけどこの平均がだいたい8,000かな。もちろん魔力なんて修行次第で上がるし時を経ることで増すから一概には言えないんだけど……」

ちょ、なんつー馬鹿消費。そりゃ属性必須だわ。

てか上級とか下級とか区別があったんだな。

「必須属性の意味がよくわかるお話ですね……。まぁその話はもういいや、どうあっても(とき)(くう)が必要だって良くわかったし。それはともかく上級とか下級とか精霊にも上下関係ってあるのか?」

「あるようなないような感じかしら。上級だから下級を無条件で従わせられる訳じゃないもの……。やっぱり年月を重ねればそれなりに敬意を払われるけど、所詮その程度だしね。年長者でもやっぱり知識とか経験が乏しい方だとあまり敬ってもらえないから。実力主義って事じゃないけどそれに近い所はあるかな?単純な力より叡智……知恵の方が重要視されるかも」

「そもそも文化的な社会とかあるのか?」

「ないわよ。精霊なんて飽くまで個人主義だもの。属性ごとのコミュニティもあるところにはあるけどね。だからカミサマ気取りで外の世界に介入するのもいるし退屈を嫌って外の世界に遊びに行くんだもの」

「カミサマ気取りって……」

「実際にどこぞの世界でカミサマとして敬われている子もいるし創生神だっていたのかもしれないけどその存在を見た事もなければ聞いた事もないわよ。私達精霊にとってカミサマなんているかどうかもわからない存在だもの。実際、ある程度の力を持った精霊ならカミサマの真似事は出来るからね。さすがに全知全能とまではいかないけど」

「精霊に振り回される世界ってのもなんか悲惨だな」

「介入した時点で介入した世界としなかった世界に分岐しちゃうけどね」

「そうして世界は増え続ける……ってか」

「そんな感じね。今この瞬間にも世界は増え続けてる。外世界の時間からは隔絶されているはずなのに不思議よね」

「言われてみれば確かに不思議だな」

「世界について調べている精霊もいるけどいまだ答えは出ていないわ」

「そんな精霊もいるんだな」

「変わり者扱いだけどね。たぶん暇つぶしの一環なんじゃないかしら?」

世界の謎に挑戦するのが暇つぶしとかパネェ……。

基本的に寿命がないから何事も気長になるのかね?

「暇つぶして……。生まれたときなら精霊ならともかく人間から精霊になった奴らは退屈で死にそうだな。人間から精霊になった奴らって今何してるんだ?」

「皆いろんな世界を渡り歩いて家庭を作ってみたりカミサマやってみたりしてるらしいわよ。実際に出会った事があるわけじゃないから噂話程度の事しか知らないわ」

「人間は退屈だと死んじゃうんだよ」

「精霊だって退屈はキライよ?退屈すぎて五百年以上眠りっぱなしって精霊知ってるし」

「寝すぎだろいくらなんでも……」

「退屈の回避方法はそれぞれってコトよ。私だって何か面白いことないかしらって退屈しのぎにふらふらしていたからユズの声に気付いたんだもの」

「ま、そこは助かったよ。本当に感謝してる」

「どういたしまして。おかげで貴重な体験が出来そうで感謝してるわ」

「なにせ数億年単位に一回のイベントですもんねぇ……」

「私の知る限りでは過去に例が少ないと言う意味では二番目よ」

「一番目は?」

「ユズと同じ例で召喚の門(サモンズゲート)に巻き込まれてきた子がいたんだけど……」

「けど?」

「猫だったのよね。なんか足にじゃれ付いてたらしいんだけど運悪く召喚の瞬間に靴下に爪を引っ掛けちゃったらしくて……靴下ごと空中へダイブする羽目になったらしいわ」

「それはまた災難な……」

「しかもこの世界で意識があったものだからなんやかんやと精霊になる事が決まってね。当時はその噂話で持ちきりだったわ」

「へぇ~。属性はなんだったんだ?」

「月よ」

月……セーラー(ry

いやいやいや、でも月?なんかおかしくないか?

「月ってトテイアネにはないよな?」

「ないわね。たまにいるのよ、よくわからない属性の子。月と呼ばれるモノ自体は姿や個数は違えどアチコチの世界にあるんだけど……」

「その実態は?」

「たしか闇と反射の複合だったと思うわ。私の雲もそうだけどいくつかの属性が合わさると違う表記になったりするの。因みに雲は水氷雪霧雷の複合ね」

「そうなのか。いやはや、これは勉強頑張らないといけないなぁ……」

「ま、仕方ないわね」

確かに仕方ないし、もう諦めたさ。

やれやれ、どうにか力と知識を付けて蓮華(アイツ)と合流してなんとしても元の世界に返ろう。

頑張らないとね。


「さーて、そろそろ精霊になってくるよ」

「ん、じゃあ注意事項ね。祠の中にある魔法陣の中心でこの木の実をくわえた状態で『精霊になる』って強く念じて。自身の存在が変じてきたと感じたら木の実を噛み砕いて頂戴。これは魔力の木の実(マナシード)といって膨大な魔力をこの中に閉じ込めてある木の実なの。精霊は魔力の塊みたいなものだから木の実の魔力を糧にして精霊へと生まれ変わる訳ね。だから木の実無しでこんなことをすると魔力欠乏になって下手をしたらそのまま消滅してしまう。だからちゃんと良いタイミングで噛み砕いてね?早すぎるのはダメだけど多少遅くなるのは問題ないから」

あ、ちゃんとリスクもあるのか。そこんとこちゃんと説明してくれないんだもんなー……。

どうせうっかり言い忘れたとかそんな事だろうけど。

「おっけい。さすがにまだ死にたくはないしな。はてさて、どんな属性になる事やら……」

「私は入り口で待ってるわ、と言ってもここから祠の奥まで見えちゃうんだけど」

「ありゃ、本当だ。それじゃ行ってきます」

「えぇ、いってらっしゃい」











さて、いよいよだな。

魔方陣にかいてある呪文やら紋様(?)は全く読めない。

俺自身に翻訳魔法がかかってるわけじゃなかったんだな。

片方が使っているだけでちゃんと相互会話できるんだなぁ……。

うん、覚えよう。この魔法だけは絶対に。

しっかし、こんなちっこい木の実に膨大な魔力、ね。

ほんとかいな?

ま、いまさら疑わないけどさ。

んじゃ、やりますかね。

「口に含んでっと」

うお、もっと苦い木の実かと思ったがなんか塩っ辛い……悉く予想を裏切ってくれるなぁ。

精霊になる、と強く念じるんだったか……。




「……精霊になる」




おっと、思わず口に出しちまった。



……おぉぉ!?

なんか体が熱く……やべ、早く噛み砕かないと……って噛み砕くと酸っぱいとかなんぞ!?

熱い、熱すぎる……、や、これ、けっこうきつ……ヤバイ、意識が、たもて……。

「う……あ……つ、うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」





















「えっ!?」

叫び声が聞こえたその瞬間、祠の外にいた私は思わず声を上げていた。

魔力の木の実(マナシード)特有の魔力が開放され大気に魔力が溢れるところまではよかった。

そこまでは何も問題なかったと思う。

ただその次の減少がおかしい。周囲の魔力がわずか数秒で、枯渇したのだ。

だいたいだけど枯渇するまで五秒かかっていない、おかしすぎる。

魔力の木の実(マナシード)一粒で並の上級精霊四人分程度はあるはずなのだ。

そこで改めてユズを見て気付く、拙い。魔力欠乏になりかけている。

「ユズっ!」

慌てて駆けつけてポケットから魔力の木の実(マナシード)を取り出し砕く。

これで、なんとか……。

「嘘でしょっ!?」

彼の体はどれだけの魔力を求めているのか、またしても周囲の魔力が消えていく。

叫び声すらもう出ていない。苦しそうに蹲って喘ぐだけだ。

いけない……このままでは半精霊、ヘタすれば霧散して消えてしまう。

出し惜しみなんてしていられない。私は慌てて手持ち最後の魔力の木の実(マナシード)を砕く。

「ユズ!しっかりして!」

そうして彼に手をかけたのが失敗だった。

「やばっ!?結界をっ!」

触れた瞬間、私の魔力まで無尽蔵に奪うのを感じ慌てて結界を張ろうとし、私の意識は途絶えた。

















「……くぁ。死ぬかと思った」

正直まだ頭が痛いし体も火照っている感じがする。

こんなにキツイなんて聞いてないぞ、まったく。

それでも、なんとか無事精霊になれたんだろうか?

「パティ?」

「(…………ハァイ。なんとか精霊になれたみたいね)」

あれ?

なんか変なところから声が聞こえたような……。

「パティ、どこだ?」

「(あはは……ユズの中よ。私あなたに取り込まれちゃったみたい)」

それでなんか頭の中に直接声が聞こえるのか…………え?



――――――――――――――な、なんだってー!?



「それで、どういう事なんだ?」

「(えーっとね、ユズはどうにも規格外らしくて魔力の木の実(マナシード)二個も砕いたのにそれでも全然足りなかったらしくて三個目を砕いたの。で、その時点でうっかりあなたに触っちゃったの。そうしたら私の魔力まで奪おうとしてきたから慌てて結界を張ったんだけどね……。ほら、さっき精霊は魔力の塊みたいなものって説明したじゃない?本当に魔力の塊扱いされて結界ごとユズに飲み込まれちゃったみたい)」

「……ごめん。きっと俺が悪いんだよな」

「(違うわよ、私が不用意にユズに触ったのがいけないのよ)」

「それでも、俺と出会わなければこんなことには……」

「(すとーっぷ!いいのよ、これは私の好奇心が生んだ結果なんだから)」

「それで、元には戻れるのか?」

「(うーん、それなんだけどね。残念ながら無理だと思う)」

「そんな!?」

「(あ、慌てないで?完全な形では、と注釈が付くから。でもこのまま時間が経過すればいずれ私はユズに完全に吸収されて消えるわ)」

「……それで、不完全な形でも元に戻るには?俺は何をすればいい?」

くそっ!平気そうな声音でとんでもないコト言いやがって……。

俺に気を使わせないようにしてるのがミエミエなんだよ!

「(うん、お願いしたいのは私が宿るに適当な依代を見つけて欲しいの)」

「依代?」

「(そうよ、武器でもなんでもいいんだけど魔具、特にインテリジェンスアイテムを作れる技術のある人を探し出して欲しいの。そうすれば私は武器に宿る形だけど存続できる。)」

「インテリジェンスアイテム……よくある喋る武器とかそういうのか?」

「(そうよ、それもなるべく早くね。どうか私が消えてしまう前に……。)」

「任せろ。いわばパティは恩人だからな。なんとかしてみせるさ!」





―――――――――――――そうだ、どんな形であれ、なんとしても救ってみせる!


いかがでしたでしょうか。

PS3だと元に戻すとか使えないし(延々と愚痴になるので以下略)


仕事で使うからーとか職場に持っていかれたので果たして復帰はいつになるやら・・・・・・

しばらくはPS3からの投稿になりそうです。



コレだから共用PCは!

PS3からだとモブストライクが出来ないのが切ないのですよorz


3/5 改稿(新規投稿部分)しました。

今回はちょっと長いです。もう一回序章やるにはちょっと足りないので……。


さて次回は序章~第一章に移る前の纏め話、所謂幕間ですね。

幕間なので文章量はどれぐらいになるかわかりませんが一つで纏める予定です。

幕間が終わったらいよいよ本編……なんですがきっと更新はまちまちになるでしょう。

きっと修行編を頑張っちゃうと思うんだ……。

パティを早いとこどうにかしてあげないとね。

まぁどうするかなんてもうプロット上では決まってるんですけどネ


今回視点変更を入れてみたんですがわかりにくいでしょうか?

上手く視点が移ったコトが伝わらないならside-in/side-outなんて表記しなければならないですね。

個人的には好きな手法ではないんですが……。

よろしければご意見お願いいたします。

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