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短編台本シリーズ

悪魔のカタログ

悪魔の利用をお望みですか。


悲しいから慰めて欲しくて...?変わったお客様もいるものですね。


それだけの為に代償を捧げる馬鹿がいるのは大変愉快で喜ばしいことです。


それでは、こちらのカタログに良い悪魔が揃っております。どうぞご覧になってください。


下級悪魔から上級悪魔まで、願いと代償に応じて選ぶことが出来ますよ。


私を選ぶこともできるのかって?

身の程知らずですね・・・代償は高くつきますよ


こちらへどうぞ


パチン(客の家へ瞬間移動)





生活感のない部屋だな。キッチンもホコリ被ってる。服、これじゃ違和感か。


パチン(服を変更)


こんなもんだろ。


・・・あんたみたいな客が来るのは、本当は後味が悪い


何をしてるのかって?慰めて欲しいんだろ?

ソファ座れよ


悲しい時は暖かいものを口に入れた方がいい


母親が昔よく作ってくれたんだ、はちみつの入ったカモミールティー。


ケトルもホコリ被ってるな、朝にコーヒーも入れないのか?


カチャカチャ...。


ほら、飲めよ。


正直あんたの気持ちはどうにもできない。操ってやる事も簡単だけどそれはもうあんたじゃない


優しい?はは、あんたの理想像だからな。


・・・嘘だよ。


昔、お前みたいなやつの面倒見てたんだ。


手の傷?あぁ、もう消せるけど、消したらアイツのことも記憶から無かったことにしちゃいそうでさ


・・・俺と会ったことがあるって?気のせいだろ。


疲れてるんだろ、もうお眠り

代償は十分だ


もうこんな、馬鹿な事はするなよ。

悪魔は客の元恋人でした。

恋人を守るために傷を負って亡くなったのです。手の傷はその時のもの。

客は恋人の記憶がありません。

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