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第八十六話 なんでフィンラルが知ってるんだ?

 シリス・レティシアって言うと……たしか入学する前の時にイリーネの専属執事のデンネラさんから軽く説明してもらってたな。イリーネやフィンラルと同じ『栄光の世代』の一人で世代最強の水魔法の使い手、あとは二つ名が"水神すいしん巫女みこ"だったっけか。


「ほらシリス、まずは貴女から挨拶しなさい」


「……う、うん」


 イリーネに背中を押されながら俺達の前に出てきたシリスは制服の裾の部分を掴みながら小さな声で自己紹介を始めた。


「……初めまして、シリス・レティシアです。よろしく」 


 そしてそれだけ言い終わると、シリスさんは再びイリーネの後ろに隠れた。


 そんな彼女を見てイリーネは困った様にため息を吐く。


「……はあ、そもそも紹介して欲しいって言ったのは貴女でしょ。私の後ろに隠れてばかりいないで前に出て来なさい」


「……ダメ、やっぱり恥ずかしい」


「でもさっきは自分から出れたじゃない?」


「……なけなしの勇気を振り絞った」


 頑なに自分の前に出ようとしないシリスにイリーネは再び呆れた様にため息を吐いてから、顔にちょっとした笑顔を浮かべて俺達の方を向いた。


「……ごめんねみんな、見ての通りこの子かなりの恥ずかしがり屋なのよ。さっき紹介して欲しいって自分から言って来た時はもしかしてって思ったんだけど……やっぱりダメだったみたい」


 どうやらシリスさんがさっきイリーネに俺達を紹介して欲しいって言ったのは本当になけなしの勇気を振り絞った結果らしく、イリーネが話していたこの間もずっと彼女の後ろに隠れていた。相当な恥ずかしがり屋なんだろうな。


「いや、全然大丈夫だよ。こっちこそこれからよろしくな、シリスさん」


「……う、うん」


 シリスさんはイリーネの後ろから少し顔を出して俺の言葉に反応してくれた。会話がまったく出来ないってほどじゃ無いみたいだな。ゆっくりと関係を深めてけば普通に話せるようにはなりそうだな。


 俺がそんな感想をシリスさんに対して持ってると、今までイリーネ達の後ろで静かに会話を聞いていたフィンラルが少し考える素振りを見せてから口を開いた。


「……よし、リンドウ・ナツ。よければ俺達もお前たちの食事に混ぜてくれないか? ちょうど空いてる席を探してる所だったし、何よりお前たちに頼みたい事があるんだ」


「ええっ、なんで!?」


 その唐突な言葉に俺を含めたみんなが驚いた。だってさっきまでは軽く会話を済ませてあとは別れるだけっていう雰囲気だったし、何より少し見ただけでも分かるほど重度の恥ずかしがり屋なシリスさんが出会ったばかりの俺達と一緒に食事なんてしたらとんでもない事になる予感しかしない。


 まあ……だからなんだろうか、フィンラルのその言葉に誰よりも大きな声を出して反応したのがシリスの隠れ蓑になってるイリーネだったのは。


「いや、分かる。シリスがリンドウ・ナツ達に慣れていないからまだ一緒に食べるのは早いって言いたいんだろ。それは分かるんだが俺もどうしても今の内に頼んでおきたい事があるんだ」


 ただその事に一応気付いてはいたフィンラルはイリーネの追求を遮るように説明を始めた。


「……それってそんなに大事なのかしら?」


「あ、ああ……かなりな。それに時期的にも早めに頼んだ方がいいんだ」


 かなり怪訝そうに聞いてくるイリーネにフィンラルは少したじろぎながら答えていく。


「そんなに大事なら後でゆっくり話した方がいいんじゃない?」


「そうか……まあ、これはもう単刀直入に言ってしまった方が早いか」


 イリーネから出たもっともな意見に対してフィンラルは少し悩んだ後、思い返したように話を切り出す。


 その急な会話の変化に俺たちは一瞬戸惑ったが、そんな俺達の様子を知ってから知らずかフィンラルは一拍置いてから話し始めた。


「もうすぐ学年別個人戦が開催されるのはお前達も知ってるだろ?」


「ああ、そりゃもちろん……」


「……『もちろん』とか言ってるけどこいつはついこないだまで知らなかったぞ」


 俺の返事に一緒に座っていたソウが小声で茶々を入れて来る。


 たしかにさっき知ったんだけどそこは黙ってて欲しかったな……!


「個人戦は先日行なわれた団体戦と違って自分の力のみで勝ち上がって行かなければいけないからかなり本格的な物になっている。そのため軍の師団長や国の大臣など位の高い人物が多数来賓として招待される大会なんだ。

 つまり、その個人戦で活躍して自分の力をアピール出来ればゆくゆくはこの国の精鋭部隊『紅陽隊』への入隊に繋がっていく事になる。そして俺は将来どうしてもその『紅陽隊』に入りたい、だから個人戦で勝ち上がるために出来る限りのことをしておきたいんだ」


 今の話に出てきた『紅陽隊』っていうのは聞いた覚えがある。詳細はまだ知らないけどたしかリーグレット王国の中でも選ばれた十数名の魔法師でしか構成されてないまさに言葉通りの最精鋭部隊だった筈だ。それこそ『ラーンベルト学園』のSクラスの生徒でさえ強い憧れを抱くほどのな。


 これだけその『紅陽隊』について熱く語ってるって事はフィンラルもそこに入りたがってるって事なんだろうか。


 一区切りが付いた事で自分が少し熱くなっている事に気付いたフィンラルは少し気持ちを落ち着かせてから話を続ける。


「……それでまあ、お前たち最近毎週三回ぐらい訓練場を使って魔法の特訓などをしているだろ? 俺もその特訓に混ぜてほしいんだ」


「「「「……ええ!?」」」」


 そして落ち着いたフィンラルから出た突拍子もない言葉に特に俺とクララとライアとソウの四人は驚いた。


 とりあえず言っておくと、俺たちが週三回ぐらいで特訓をしているのは本当だ。その特訓の始まりは団体戦の後、目を覚ました俺にクララとライアが俺に自分達をもっと強くしてほしいと頼んできてからだった。どうやら二人とも大会での自分に思うところがあって強くなりたかったらしいのだ。


 ただ、二人の強くなりたい理由はまったく逆だった。まずライアの方はは団体戦での自分の活躍に衝撃を受けたらしくもっと強くなりたいと思い始めたらしい。ハッキリ言ってこれはいい傾向だ。入学してからしばらくの間、ライアはFクラスに配属されたこともあってか中等部の頃にあったはずの自信をすっかり無くしていて、強くなりたいという意志は完全になくなっていた。だから、その時と比べて強くなりたいって言ってる今のこいつの状態は自信を取り戻してきてって事だから強くなるにはかなりいい傾向なんだ。


 でも、クララの理由はその逆を行っていた。クララが強くなりたいって言ってた理由、それは団体戦の時に自分の無力さを痛感したかららしいんだ。ライアによるとどうやらクララは唯一自信を持っていた聖魔法でさえほとんど出番無く試合が終わってしまい、その事による無力感を感じたらしいのだ。


 ただ実際にそんなことは無く、クララの聖魔法があるっていう事実は他のメンバーを大きく精神的に支えていた。


 だからクララの存在は大きかったと何度も話してるんだけど、俺たちが気を遣ってるって思ってるらしくまったくその話に取り合わなかったんだ。クララが頑なに自分の実力を否定するのは多分自信の無さが原因なんだろうけど、それにしてもこれは度が過ぎてると思う。なにか過去に嫌な出来事でもあったのか?


 ……とっ、かなり話が脱線しちゃったけど、とりあえずあの特訓の事を知ってるのは俺達三人とその会話をどこかで『固有魔術』を使いながら聞いてたソウ、そして特訓場を借りる時に話を通したオーズスタン先生だけの筈なんだ。なのに何でフィンラルが知ってるんだ? どこかのタイミングで俺たちが特訓してるのを見かけてたんだろうか。


「栄光の世代の一人のフィンラル君が私たちと一緒に訓練!? えっ、でもフィンラル君ってアークンハイド家だから侯爵家ならお抱えの先生とかいるよね? ……それに、大会に向けての訓練って言ってもまだ大会に出れる選手の発表はされてな…………いや、それに関してはフィンラル君が出れるのは確定事項みたいなものか……」


 みんなが驚いている中、クララの正面に座っていたライアが一番に口を開いた。


「そうだな、俺の家にも幼い頃から世話になって来た家庭教師はいる、それもかなり優秀と言っていい人物だ。別にあの人に問題がある訳じゃないし、文句もない。ただリンドウ・ナツに魔法を教わったお前たちFクラスの団体戦での活躍を見てしまったらね、俺も教わってみたいと思ったんだよ」


 まさか俺のことをこんなに褒めてくれるとはまったく思ってなかった、ここまで言われちゃったら参加を断るわけにはいかないよな。そもそも魔法を教える時に参考になってくれそうなフィンラルが参加するのは俺としては大歓迎だ。


「……そこまで言ってくれるなら俺としては全然いいけど、みんなはどうなんだ?」


 ただ参加してるのが一人じゃない以上俺の独断で決めるわけにもいかないため、俺は一応クララ達にも確認を取った。


「俺は大丈夫だぜナツ。いつも四人だけで訓練ってのもちょっと寂しい気がしてたしな」


「私も大丈夫ですよ、むしろ『栄光の世代』の一人であるフィンラル君と一緒に訓練出来るなんて嬉しいです……!」


「クララの言う通りだね、私たちとしてはフィンラル君から直接学べることも多いし断る理由なんて無いよ」


 そして分かってはいたことだけど三人とも快く快諾してくれた。フィンラルは『栄光の世代』って言われるほどの実力者だからな、ライアの言った通りそもそも参加を断る理由が無いんだ。


 ……ただこの場には一人、絶対にこの話に文句を持ってるはずの奴がいる。


「……ちょっと待つのである」


 案の定か……と思いながらその声がした方を見てみると、手に持っていた筈のナイフやフォークをテーブルに置きながらかなり真剣な表情をしているメクルがそこにいた。


 ……まあ、だろうな。正直メクルがこういう反応をすることは予想していた。


 多分メクルがこんな表情をしてるのはフィンラルが俺たちの特訓に参加するからじゃなくって俺たち四人がメクルの知らない所で特訓をしてたからだ。


 入学してからの様子を見た感じメクルは今まであまり友達を作れてこなかったんだと思う。そうでも無ければキャラでわざわざ口調なやつに変えないし、初対面の時にあんな変な入り方をしなかった筈だ。そんなメクルだからこそ、こいつは人一倍友達という物を大切にしていて自分が仲間外れみたいなことをされてつい反応したんだと思う。


 ……いや、今回に関しては別にメクルじゃなくても反応はするか。ただ勘違いしないでほしいのは、メクルに特訓の事を伝えなかったのは別に仲間外れにしようと思ったからじゃなくてちゃんと理由があったから伝えなかっただけなんだ。


「毎週3回訓練してるってどういう事? 僕そんな事初耳なんだけど!」


 あっ、動揺しすぎて口調が素に戻ってる。


「えっ、ドリアド氏は知ってた!?」


「いや、俺も知らなかったぞ?」


「ナツ氏!」


 ドリアドも自分と同じ状況だったと知ったメクルはすごい勢いで俺の方を見て来る。


 そんなメクルを両手で押さえながら俺は少し優しめの口調で答える。


「ごめんごめん、別に仲間外れにしてるつもりは無かったんだ。ただお前らはもう自分自身で特訓してるってのを知ってたからな、それなのに無理に誘ったら悪いと思ってたんだよ」


「えっ……そ、そうなのであるか? よかったのであるよ……」


 俺の言葉ををすっかり信じてしまったメクルはさっきまで動揺してたのがウソのようにすぐに落ち着いた。

 

 前から思ってたんだけど……こいつって結構単純だよな。いや、というよりも純粋すぎんのか? 一応今俺が言ったことは本当だけどこいつは人を信用しすぎる部分があるんだよな。いつか派手に騙されるんじゃないかって友達として不安になってくる。


「この際だしお前らも一緒にやるか?」


「えっ、いいのであるか!?」


「ああ、もちろんだよ。むしろ俺としては元々一緒にやりたかったぐらいだしな」


「もちろんなのであるよ!」


 はあ……ほら、今もちょっと誘っただけでまぶしいくらいの笑顔見せてるじゃん。絶対さっきまでの事忘れてるだろ。


 ……そうだ、この際だしドリアドも誘っとくか。ドリアドも自分で特訓してるって聞いてたから誘わなかったけどこっちとしては来てくれた方がありがたいしな。


「なあ、ドリアドも一緒にどうだ?」


「ふむ、そうだな……俺も参加してみたいぞ」

 

 俺の誘いにドリアドは一瞬顎に右手を置きながら悩む素振りを見せたけどすぐに了承してくれた。


「そっか、よし決まりだな。それじゃあ……あっ、どうせならイリーネ達もどうだ? 大勢で特訓するのってかなり楽しいしな」


 ドリアドが参加してくれる事で嬉しくなった俺はついその勢いでイリーネ達も誘ってしまった。


 イリーネ達は『栄光の世代』って呼ばれてる俺たちの学年でも言葉通りトップの魔法師だ。ライア達の魔法の上達の為にも俺としてはぜひ参加してほしい。


「ええ、その誘いありがたく乗らせてもらうわ。魔法を使えないはずのあなたがどんな教え方をするのか一回見てみたいもの……!」


 俺の誘いにまず返事をしたのはイリーネだった。この話が出た時から興味を持ってくれていたのか、かなり乗り気で返事をしてくれた。


「……た、達ってもしかして私も?」


 ただどうやらシリスさんは自分まで誘われるとは思ってなかったらしく、イリーネの後ろから確認するように聞いてきた。


「シリスも参加したらどうだ? 訓練というキッカケがあった方がお前もリンドウ・ナツ達に話しかけやすいだろ。友達を増やすいい機会だぞ」


 そんなシリスさんに対して今回の話の発端であるフィンラルが参加するように促す。


 フィンラルのこの口ぶりからして、シリスさんは恥ずかしがり屋は恥ずかしがり屋でも何とか友達は作りたいって思ってるって事なのか。


「っ、…………分かった、やる」


 そしてフィンラルの言葉で何かに気付いたように反応したシリスさんは、再びイリーネの背中に顔を隠しながらそう答えた。


 ハッキリ言ってグッドジョブだフィンラル、シリスさんも参加してくれるのはかなりありがたい。ソウから聞いた話によるとシリスさんは『栄光の世代』の中でもトップレベルに魔法の扱いに長けてるらしいからな、そんなシリスさんが魔法を使ってるところを間近に見てるだけでもライア達にとってはかなりの勉強になるはずだ。


「……ねえリンドウ君、それって僕も参加していいのかい? 話を聞いてたら興味が湧いちゃってね」


 シリスさんの参加に嬉しくなってると、斜め前に座っているフェレライさんからその様な声が聞こえて来た。


 でも何でそんな分かり切ってる事をわざわざ聞くんだろう? 参加しちゃダメなわけ……あっ、そっか。何故か俺の中でいつの間にかフィンラルさんも当然のように参加する事になってたけどたしかにフェレライさんだけまだ参加するかどうか聞いてなかったな、危ない危ない。


「ああ、もちろん。むしろ断る理由がねえよ」


「ふふっ、それはよかったよ。ありがとう」


「……よし、それじゃあ話も決まった所だしそろそろ私達も座っていい? ずっと立ちっぱなしで足がちょっと疲れて来ちゃったわ」


 そして話が一段落したところで、イリーネが両手にプレートを持ったまま疲れた声を出した。そういえばつい忘れてたけど今の今までイリーネ達は自分たちの昼ご飯を持ったままずっと立ちっぱで話してたんだ、そりゃ疲れるよな。


「あっ、そうだな。ごめんごめん、ソウお前もうちょっと向こう寄れ。……フェレライさんもちょっと皿を自分に寄せてくれる?」


「ああ、そうだねすまない。かなり場所を取ってしまっていたよ」


 イリーネ達が座れるように出した俺の指示通りに二人はスペースを空け、その空いた部分にイリーネ達三人は座った。


「よし、それじゃあ全員座れた事だし改めて食べ始めるか」


「そうね、せっかく美味しそうに食べていたのに途中で止めちゃって申し訳なかったわ。それじゃあ手を合わせましょうか……」


「「「「いただきます」」」」


 そしてイリーネの言葉と共に手を合わせた俺たちは改めて一斉に昼ごはんを食べ始めた。


 そんな時だった、皆がご飯を食べ始めた事で自分の意識が会話から遠のいたからか俺の耳に周りの声が少しだけ入って来たのは。


「おい、あれFクラスの連中だよな。何で劣等生のあいつらなんかがイリーネ様達とご飯を食べてるんだ?」


「なっ、馬鹿お前! まだそんな事言ってんのかよ! 団体戦の時のFクラスの戦いを一緒に見たろ、アイツら普通に強かったじゃねえか」


「いや〜、そうは言ってもな。あれがただの偶然って可能性もあるじゃねえか。いや、むしろそう考えるのが自然だろ」


「ただの偶然でBクラスに圧勝出来るわけ無いだろ……! それにあのSクラス相手にも結構いい試合してたじゃねえか」


「だから、その奇跡が起きたって言ってるんだよ! だってあのFクラスだぞ? 入学試験で合格ギリギリの点数しか取れなかった様な奴等が実力でSクラス相手にいい試合出来るわけねえじゃねえか!」


「それはアイツらが成長したからって事だろ!」


「入学試験で魔素量の配点が一番高く設定されてるって事はお前も分かってるよな? そんな試験で合格ギリギリだったって事はアイツらの魔素量が少ないって事だ。そんな奴等がどう成長するってんだよ!」


「それは魔法師の実力は魔素量だけじゃ決まらないって事になるんじゃねえのか!」


「なに、そんなわけが無いだろ!」


「何だと!?」


 最初は普通の会話だったはずが、その会話はいつの間にか口論に変わっていた。


 ただ二人には悪いけど、後ろで繰り広げられてるその会話に俺は少し安堵していた。どうやら団体戦でのFクラスの試合を見て魔素量至上主義の考え方をやめた奴がそうじゃない友達に考えを改めるよう迫ってくれてるらしいからな。


 イリーネ達と喋ってる時もそうだったけど、先程から俺達に向けて聞こえてくる会話はこういう内容が多かった。この食堂に向かってくる時も俺達を称賛する声が少しではあるけど聞こえて来てたし、廊下を歩いてるだけでクスクス笑われてた前とはえらい違いだ。それ程Bクラスに対して勝ったこととSクラスに対して善戦した事は衝撃的だったんだろうな。


 もちろんそれでも全校生徒の半分以上はまだ魔素量至上主義だったりFクラスに対してかなり否定的だったりするけど、俺が入学した時よりはかなりマシになってる筈だ。


 団体戦で活躍してくれたみんなには感謝だな。おかげで魔素量至上主義撤廃の先にある俺の目的に向かって着実に進んでる。

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