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黙示録のラッパ吹き 〜魔法師世界で魔法が使えない少年〜  作者: 岩月敬一
学年別クラス対抗戦編
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第二十七話 全力で取りに行かなきゃダメ!

「ええと、全員いるな。よし、じゃあホームルームを始めるぞ〜」


 Fクラスの生徒が全員いる事を確認したオーズスタンはホームルームを開始した。


「さて、まあ今回のホームルームについては、前々から言っていた通り『学年別クラス対抗戦』、通称『学別戦』の代表などを決めて行くぞ」


「「「「…………………………」」」」


 普通のクラスであればここは盛り上がっていたのだろうが、なにせ笑いを取りに行くという恥さらしな事をしなければならないのだ。皆のテンションが上がる筈もない。


「いや、まあ、テンションが上がらないのはわかる。実はこの時間にどういう笑いの取り方をするのか決めなきゃいけないから、かなり苦痛だとは思うがそこは耐えてくれ。さて、じゃあ代表は今までの成績等を見て俺が勝手に決めた。今から名前を呼んだ奴が代表だ。まずは、ネイル・グレゴリー」


「ぐわーーーーー!!!」


 名前を呼ばれた男子生徒が悲鳴をあげる。よっぽど代表が嫌なんだろうな。ネイルはソウやクララ同様クラスの中心人物と言ってもいい。クラスでも明るい彼の性格に、クラスメイトが引き寄せられるのだ。


 ちなみに彼の得意魔法は炎魔法だ。


「続いて、ライオット・ヤムル」


「は、はい」


 次に呼ばれたのはクラスでもあまり目立たない男子生徒だ。彼は基本弱気のため自分から話すという事があまり無い。そういう人物は割とクラスでは避けられたり虐められたらする物だが、なにせFクラス全体が学園中から常時いじめられている。そんな環境にいる人達がクラスメイトをいじめる理由など無いし、むしろ結団力は凄まじい物だ。そのためライオットは弱気な性格でもクラスメイトと仲良く出来ている。


 彼の得意魔法は風魔法だ。


「次にザンザス・アクタ」


「う、うっす!」


 その次に呼ばれたのは、クラスメイトにも敬語を使う元気のいい男子生徒だ。彼はクラスの中心人物というわけでは無いが、盛り上げ役として他のクラスにいじめられたクラスメイトを励ましている、クラスには絶対にいなければならない人物だ。


 彼の得意魔法は雷魔法である。


「え〜と、次はサイエス・フルスだ」


「はい」


 ザンザスの後に呼ばれたのはメガネをかけた少女だった。彼女は冷静な性格から、クララ同様クラスのまとめ役を担っていた。その冷静な性格から言葉から放たれる言葉には誰も逆らう事が出来ない。


 彼女の得意魔法は水魔法である。


「そして、異常者坊主共を含めた仲良し六人グループのお前らだ」


 そう言いオーズスタン先生は俺らをまとめて指差してくる。


 えっ、雑すぎね? とは思ったけど多分名前を次々と呼んでいくのが面倒くさくなったんだろうな。


「異論は…………まあ選手以外の奴等は無いよな。だって逆にやりたくねえ筈だもんな。よし、じゃあ次はどうやって笑いを取りに行くのか決めなきゃな。まあ、そこは代表になった連中が主体になって決めてくれ。俺は基本口を出さない。そういう決まりになってるからな」


「えっ、じゃあはい! 俺やりたい事があります!」


 そう言い勢いよく手を挙げたのは、誰であろう俺だ。俺はさっきこの事を聞いて、思い至った案がある。どうせやるならそれをどうしてもやりたいのだ。


「なんだ、ナツ。やる気だな。先程は、こんな事をさせているこの学園はやばい、と言っていたでは無いか」


「ああ、そうだドリアド。たしかにこの学園はやべえ。ただやらなきゃいけないなら全力でやりに行かなきゃダメだろ。いいか、中途半端に狙いに行った笑いほど恥ずかしい物は無い。笑いを取りに行く時は全力で取りに行かなきゃダメなんだよ」


「おっ、じゃあリンドウ君! リンドウさんのやりたい事ってなんっすか!」


 俺が笑いの真髄をドリアドに教えてやると、ザンザスが乗ってきてくれた。ザンザスは何事にも全力で取り組む奴だ。乗ってきてくれると信じてた。


「よし、じゃあ今から俺の笑いの案を説明して行くぞーーー」


 そうして俺はクラスメイトに、残りの時間すべてを使って俺の案を説明した。








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