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(一)-7
有紗は、そんな彼を応援するつもりでいたし、今もそのつもりでいる。でも最近は彼が仕事をするたびに、不安感が募るのに気づいていた。そう思ってはいけないとも思うし、運動神経のいい彼のことだから問題ないはずだった。しかし、それでも彼が毎回怪我をして帰ってくると、有紗の胸はギューと締め付けられる思いがするのだった。
「あんまり嬉しくなさそうだね」
明の一言で我に返った有紗は慌てて「そんなことないよ」とごまかした。でも、強い不安感を覚えずにはいられなかった。
(続く)
有紗は、そんな彼を応援するつもりでいたし、今もそのつもりでいる。でも最近は彼が仕事をするたびに、不安感が募るのに気づいていた。そう思ってはいけないとも思うし、運動神経のいい彼のことだから問題ないはずだった。しかし、それでも彼が毎回怪我をして帰ってくると、有紗の胸はギューと締め付けられる思いがするのだった。
「あんまり嬉しくなさそうだね」
明の一言で我に返った有紗は慌てて「そんなことないよ」とごまかした。でも、強い不安感を覚えずにはいられなかった。
(続く)
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