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海沿いのレーベン  作者: アレン
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第2話

ヴィリオ『あ、おはようリーフ』


リーフ『うんおはよう、ごめんヴィリオ…!すぐ手伝うから!』



ダイニングルームへと到着したリーフだが、既にヴィリオが到着しユリアと共に食器に盛られた朝食をテーブルに並べているところだった


それを見てリーフは慌てて手伝うがヴィリオは「大丈夫だからゆっくりで良いよ」とクスクス笑いながら伝えている




ヴィリオ『今日はフレンチトーストだ、て事はリーフお手製の?』


リーフ『ふふん、頑張って作りました』




少しのドヤ顔を見せながらリーフも食器を並べている


フレンチトーストはリーフの好物でありその為かリーフが作るフレンチトーストは本人曰くちょっとしたこだわりがあるらしい


焼き加減や牛乳、砂糖の量、蜂蜜を入れてみたり粉砂糖をかけたりと様々だ



ユリア『それで?深梅はどこど?』


深梅『俺の事呼んだ〜?呼んだよねはーいちゃーんとここにいますよー!』


おっはよう!と元気よく挨拶しながら深梅も部屋へとやってきて席につく



ユリア『よし、よく来た深梅絶対動くな』


深梅『えー!なんでー?どうしてねーねーねー』



元気な深梅は簡潔に述べれば動き回る、その為ユリアは「これからご飯なんだから動くな、そこにいろ」との事だった



シャノン『ふふっ、朝からみんな元気だね』



おはようと言いながら続いて入ってきたのはシャノン、上品な笑みを浮かべながら深梅の隣の席へと座った



シャノン『退屈なら私とお喋りしようよ、深梅』


深梅『ん?良いよ!』



と、深梅はシャノンと楽しく喋り始めこれでどこかに行かないとユリアはホッと一息ついていた


イリス『おはよう皆、もしかして遅れちゃったかな?』


セザール『俺が深梅より遅れて遅刻とかありえないんだけど』


深梅『ちょっとセザール、酷いってば!!』


ノーシェ『あれ、俺が一番遅れちゃった?』


そして次々と他のメンバーがダイニングルームへと集まり、ワイワイと騒がしくなってきた



このメンバーは皆同級生だ、その為かかなり仲は良く軽口をたたいてもあまり喧嘩には発展しない




リーフ『はい、それじゃあ…いただきます』



リーフがパンッ!と手を1回叩き、いただきますと口にすれば他のメンバーも同じように手を叩きいただきますと口にした



イリス『うん、美味しいよリーフ、ユリア』



にこっと微笑みながらイリスはフレンチトーストを口にいれもぐもぐと食べている


そのイリスの言葉に他のメンバーもうんうん、と同意をし頷きながら食べている



リーフ『あはは、ありがとう』


ユリア『俺も、リーフの作るフレンチトーストは美味いからな、同意しかない』


リーフ『もー…ユリアまで…』



皆からの褒め言葉に少し顔を赤くしながらも嬉しそうにみんなの褒め言葉を受け取っていた




セザール『それで、今日の予定は?』



フルーツをフォークで刺し口へと運びながらそう皆に問いかける



イリス『今日はマーレはお休みだね』


深梅『という事はもしかして…!!』



休みの日だと皆は分かってはいるが改めて休みだと知らされそれが分かると深梅は目をキラキラと輝かせた



リーフ『深梅、行くの大好きだもんね』



と納得してみせるその理由は、人間界へと行く日だからだ



正確には毎回という訳では無いが、違う世界の文化も取り入れようということで、マーレがお休みの日は少なくとも1ヶ月に1回くらいは人間界へと行く



深梅『うん!だーいすき!和文化は素晴らしい!今の季節なら日本は桜!』



ここシェレファン元いいこの世界は現代で言う西洋文化が根付いてる


使うものも箸ではなくフォークとスプーンが多く、米よりパンや緑茶より紅茶と西洋文化だ


そんな昔にここの世界の者が昔の日本に遊びに行った


最初は服も何も違うで自分も相手も驚いて逃げたとか、そのうち上から見ては見よう見まねで着物らしきものを作り上げ、そのままちょっとずつだがこの世界にも和文化が入ってきた


深梅の家もそんな和文化に興味を持ったのか途中から名前が漢字になったのだ、もちろんこれは強制では無い、普通にカタカナにしたければすれば良いというだけだが和文化に囲まれ過ごせばやはり和文化が好きになっていくらしく、深梅も自分の名前を気に入ってる



深梅『ね!桜が名所な場所が東京にあるんだって!和文化学びに行こーよー!』



ねーねーねー、と深梅が半分駄々をこねて皆にお願いをし、それを見た他のメンバーは軽くため息をつく者もいればクスクスと笑う者もいる



イリス『僕は賛成だよ、春の季節だし和文化はここでは大人気だし、現地に学びに行って、桜とかのお菓子食べてアイディア貰うのも良いと思うなぁ』


セザール『イリスの意見は最もだ、考えて悩むくらいならさっさと現地行って実物見るのが早い、俺は良いと思う、あと深梅うるさいから静かにしろ』



現地に行こうという案にため息をついたではなく、それでワーワーと騒ぐ深梅がうるさくため息をついていたというのが正しい



ノーシェ『俺も賛成、俺も和文化には興味あるし』


深梅『じゃあ皆賛成って事だね!良かったねノーシェ!今日行く場所は桜だけじゃなく都内でも大きな神社だよ!』


シャノン『神社……は、パワースポットだっけ…?』


深梅『ちーがーうー!神が祀られているの!』


シャノン『じゃあ私達は桜と神様を見に行くのかな?』


深梅『神社は宗教関連な場所だけど、昔から庶民の間でも心の拠り所?みたいな感じで信仰されていて、今では日々の感謝の他にも祈願とかそいうのがあるらしいよ!』


シャノン『へぇ…奥深いんだね、ありがとう深梅』


深梅『ふふーん!どういたしまして!』



ニコッと笑いお礼をシャノンが述べれば深梅はちょっとドヤ顔をしていた



ユリア『まぁ深梅には行きたいとこがあるみたいだし、刺激がもらえるのなら良い、その後も特に考えなければいつもみたいに行き当たりばったりでブラブラと散歩しても良いだろうし、各自食べ終わった奴から準備して、1時間後に玄関先に集合だ』



ユリアの指示に『はーい』と返事をし、各々身支度へと急いだ

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