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作者から／プロローグ

小鹿と言います。この作品は数年前に投稿していた作品をもとに作成しています。ただ、当時は時間に追われ、ほとんど手付かずのまま、この世界を閉じてしまいました。しかし、最近になり、もう一度挑戦したいと思い、文字を紡いで行こうと決心しました。描写が伝わりにくい箇所もあるとは思いますが、楽しんでいただければ幸いです。

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▼プロローグ

一つ、また一つと魂が暗い闇の底へ落ちて行く。

遡ること約１００年。ルーシュ率いる魔界軍とミュリエル率いる天界軍の決して混ざり合うことのない、双界の無惨な戦争が開戦された。

死の刻印を互いに押し合う戦い。血で血を洗う、目を当てることの出来ぬ戦い。長く、暗く、永遠とも取れる時の中で命の蕾は枯れていく。

如何ばかりの魂が捧げられたのだろうか。両軍は次第に力を落とし、ひと時の安息が訪れた。尊い犠牲から成り立つ平和、力を失い疲弊した両軍はそれぞれの世界へと引き返した。

されど、戦いの火種は消えてはいない。魔王ルーシュは来るべき戦争に備え、魔界の戦力向上を図り各地に学園を設立した。

こうして月日は流れ、一人の少年が学園に入学するのであった。